日常の中の穏やかな慰労...猫の映画、封切り相次ぐ



  • 『先生と迷い猫』は死別した妻を忘れられない元校長先生が、迷い猫を探しながら心の傷を癒す過程を描いた。 [写真提供=チャンナン]


映画館が猫の鳴き声でいっぱいだ。「コロナ19」で新作がまばらになったスキをついて、猫の映画が続々と封切りした。

まず紹介する作品は、おじいちゃんと猫という異質の組み合わせが醸し出す面白さをつかんだ。 23日に封切りになった『ねことじいちゃん』と、9日から上映されている『先生と迷い猫』だ。これら2つの映画はすべて猫天国の日本から来た。

『ねことじいちゃん』は島の村に住む六歳の猫のたまと大吉おじいさん(立川志の輔)が近所の人ともにすごす日常を叙情的に描いた。演出は日本の有名な動物写真家の岩合光昭氏が引き受けた。同氏は日本人初で「ナショナルジオグラフィック」の表紙を2度も飾ったアーティストだ。今回の映画では猫と目の高さを合わせて、躍動感あふれる表情や動きをつかんだ。実際に多くの猫が住んでいる、日本の愛知県三河湾の佐久島で撮影を進行した。

『先生と迷い猫』はもと校長先生と迷い猫の出会いを描いた。死別した妻を忘れられない校長先生は他の人には心を閉じて暮らしていたが、招かれざる客のように訪ねてきては自分の読書をじゃまする猫を通じて心の傷を癒す。先生を演じた主演のイッセー尾形は日本の国民的俳優で、これまでエドワード・ヤン監督やマーティン・スコセッシ監督などとコラボレーションしてきた。


  • 『猫の執事』はのら猫とこれを世話する人の話だ。 [写真提供=インディストーリー]


来月に封切りするドキュメンタリー『猫の執事』は、のら猫の世話をする「執事」の話だ。製作陣は春川、城南、坡州、釜山まで全国をめぐって、それぞれ事情を持った猫と世話をする「執事」の生活を照明した。猫弁当を配達する中華料理店の社長、猫「レッド」に暑さを避けるための場所を用意してやるバイオリン店のオーナー、猫に優しくカニの身をけずる鷺梁津水産市場の商人など、種を超えた友情を垣間見ることができる。俳優のイム・スジョンは猫「レニ」に扮してナレーションで参加した。作品のプロデューサーを務めたチョ。ウンソン氏は先だって『吾輩は猫である』(2017)を演出して全国8496人の観客を集め、低予算映画では所期の成果を収めたことがある。


  • 『リトルキャッツ空飛ぶねこの大冒険』は都心の高層マンションで平和に暮らしている太ったブランケットと赤ちゃん猫のケープが猫のユートピアを訪ねていく冒険だ。 [写真提供=バケットスタジオ]


子供のための猫アニメも公開される。 30日に映画館にかかる『リトルキャッツ空飛ぶねこの大冒険』は自分たちだけのユートピアを探しに旅に出た猫の家族の話だ。コメディアンのユ・ミンサン、オ・ナミ、パク・チヒョンが韓国版の声優を引き受けた。

数多くの動物の中で猫を主人公にした映画が急増している理由は、ペットのトレンドと密接な関連がある。ソウル市が2018~2019年にかけて市民1000人を対象に実施したオンラインによるペット保有実態調査によると、2018年のペット保有世帯全体のうちの猫を育てる者の割合は12.2%だ。 4年前に比べて3.6%ポイント増加した。一方、同じ年に犬を育てる世帯の割合は84.9%で、依然として絶対ではあるが4年前に比べて4.0%ポイント減少した。

さらにはユーチューブでも猫を育てるクリエイターのコンテンツが人気だ。 7匹の猫が登場する『CreamHeroes』はすっきりとした撮影・編集を土台にして、360万人に近い購読者を保有している。
このほかにも『Kittisaurus』(購読者182万人)、『アリランは猫が主人』(購読者55万人)などが「LAN線執事」の心をとらえている。

猫を主人公にして映像を制作するときに注意すべき点はないだろうか。『猫の執事』の監督であり『サヨナラの伝え方』(2016)、『Cat Day Afternoon』(2018)など、猫関連の映画の撮影を何度か担当したイ・ヒソプ氏は、「待つことができなければならない」と強調した。イ・ヒソプ監督もまた1年に近い撮影のとちゅう何度も難関にぶつかったが、忍耐の末に撮れたカットに希望を見出して、今回の映画を完成することができたという。同氏は「ある猫は警戒心が激しくて恐怖心が強く、猫が日常生活のように動くまで待ってやることができなければならない」とし、「特に韓国ののら猫は人に虐待されたケースが多く、安心するまでに時間がかかることがある」とした。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-29 17:06:07