世界の心をつかむ「K-ストーリー」…ウェブ小説が熱い


  • 急成長するウェブ小説の市場規模


去る8月、米国のオンライン請願サイトに韓国のウェブ小説『俺だけレベルアップ』をアニメ化してほしいという請願が上がってきた。この請願は現在までに約16万人が参与している。コロナ19によって韓国の「チプコク」文化のように、外出を控えて家での時間を過ごす文化が各国でも本格的に繰り広げられている。米国の「ステイアットホーム(Stay at Home)」、中国では「ザイナンジャイニュイ(宅男宅女)」、フランス「クイルチュールシェヌ(Culturecheznous)」が代表的だ。人々の生活と消費パターンが変化し、代表的な非対面コンテンツといえる「ウェブ小説」がさらに人気を集めている。

漫画は早い時期にウェブトゥーン化しながらゲームやドラマなどのKコンテンツ隊列に上がったが、ウェブ小説は記憶の中に忘れられたようだった。 1990年代の「PC通信」の時代にハイテル(Hitel)や千里眼(チョルリアン/Chollian)の掲示板を熱くしたイ・ヨンド(1972~)のファンタジー小説『ドラゴンラージャ(Doragon Raja)』やイ・ウヒョク(1965~)のオカルトファンタジー『テマロク(退魔錄)』は、本でも出版されて大きな人気を得た。各種のインターネット用語と顔文字を使用することを躊躇しなかった実験的なクィヨニ(本名イ・ヨンセ、1985~)のロマンス小説が人気を集めた時期もあった。

  • 世界に拡張するカカオページ


2000年代に入って「キョヌ74」というペンネームでナウヌリ(naunuri)のユーモアコラムに連載した恋愛談が人気を集め、2000年に本として出版され、2001年の映画『猟奇的彼女』として大当たりが出たりした。しかしこれといったヒット作品は、もはやなかった。モバイルでウェブトゥーンが人気を呼び、継続して漫画をスマートフォンの世界に引き出したが、ウェブ小説は新しい作家を発掘するシステムを作れなかった。

このような雰囲気に徐々に反転が起こり始めた。再び人々に書く楽しさを感じさせるソーシャルネットワークサービス(SNS)が人気を集めた。一時は歌手のイジョク(本名イ・ドンジュン)氏が短い小説をツイッターに上げて話題を集めた。以後、在米韓国人のチャン・ジュウォン氏が自分のSNSに超短編形式で小説をあげたが、2014年に『ㅋㅋㅋ(ククク)』という本として出版された。短いが強烈な文に「良いね」と読後記が伸びながら、再び文章を書く楽しさを感じた「クルチェンイ(モノ書き)」たちが続々と帰還した。


  • 「コロナチプコク」でKウェブトゥーンを超え「Kウェブ小説」の人気が熱い。毎日あるいは毎週連載されるウェブ小説は、挿絵とともに公開される。写真は『再婚皇后』(左)と『俺だけレベルアップ』の挿絵。



ウェブ小説はいわゆる「スナックカルチャー」の特性を前面に出して、市場を急速に再編していった。ウェブ小説の代表プラットフォームに「チョアラ」「ムンピア」「プクパル」も登場した。韓国コンテンツ振興院の「IPビジネスベースのWeb小説活性化方案」レポートを見ると、2016年における国内のウェブ小説市場は2013年との比較で18倍に成長し、1800億ウォン規模と調査された。

これにネイバーの「ウェブ小説」と「カカオページ」が加勢し、成長がさらに速くなった。最近の市場の成長傾向を看破したKTは、人気コンテンツに浮上したウェブ小説分野の競争力を強化するために100億ウォンを投資すると発表し、Web小説も生態系が造成されている。

最近は累積売上げ100億ウォン以上の作品と累積ダウンロード1億件の作品が生まれて、Web小説の市場が熱くなっている。特にウェブトゥーンのプラットフォームを利用してWeb小説もサービスしながら、カカオページは2019年に3200億ウォンの統合取引額を達成した。今年のカカオページは前年比で少なくとも55%以上成長し、5000億ウォン以上を達成するだろうと予想される。すでに第3四半期に前年の取引額を超えて達成した。一日の取引額も2015年に初めて1億ウォンを突破した後、2019年9月は10億ウォンを、2020年5月には20億ウォンを突破した。去る8月には30億ウォンまで突破して、急速に成長している。

カカオは日本で漫画プラットフォーム「ピッコマ(piccoma)」で、日本国内でのKウェブトゥーンの影響力を大きくしている。このプラットフォームにおける韓国コンテンツは2%未満だが、売上げの40%を率いるほどに人気が高い。インドネシアでは現地の企業を買収して「カカオページ インドネシア」にリブレンディングして、安定した成長を見せている。カカオページは来年の初めを目標にタイでローンチを準備しており、その後に東南アジア全域とインドや米国に本格的に進出する計画だ。


  • 「コロナチプコク」でKウェブトゥーンを超え「Kウェブ小説」の人気が熱い。毎日あるいは毎週連載されるウェブ小説は、挿絵とともに公開される。写真は『再婚皇后』(左)と『俺だけレベルアップ』の挿絵。

[img3]ネイバー「ウェブトゥーン」北米市場の現況[/img3]
ネイバーもWeb小説の分野で頭角を表している。皇后の再婚宣言を素材にしたネイバーウェブ小説『再婚皇后』も1億件の累積ダウンロード数を記録し、読者から多くの愛を受けている。ウェブ小説原作のウェブトゥーン『再婚皇后』やはり日本語、フランス語、インドネシア語、タイ語、中国語などのさまざまな言語でサービスしている。アジアはもちろん、王室文化に精通しているフランスでもロマンス部門のトップ5にランクされるほど高い人気だ。

このように最近はネイバーのウェブ小説作品がウェブトゥーン化を通じて国内での独自拡大はもちろん、海外でウェブトゥーンのローンチを通じてWeb小説の海外市場進出にも力を入れている。特に『ハーレムの男たち』は評価9.8で、高い評価を維持している作品だ。最近、俳優のチュ・ジフンが『ハーレムの男たち』のブランドキャンペーン映像で注目されて、当該のWeb小説の累積ダウンロード数が約270万件から1500万件に、5倍ほど大きく増加した。

ネイバーウェブトゥーンプラットフォームでは、ネイバーシリーズとウェブトゥーンプラットフォームの相乗効果によって成果が出てきているという評価を受ける。ネイバーシリーズでサービスされているウェブ小説『ジョンジジョク読者時点』はウェブトゥーンローンチ1カ月で、Web小説の売上げだけで16億ウォンを記録した。
  • 毎日経済_イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-10-23 20:39:13