韓国の若い「2040」世代のコレクターには小品が人気



  • ソウル市漢南洞のギャラリーチョウン(GalleryJoeun)の「小品楽喜」展で、小さな絵画を鑑賞している若いコレクターたち。 [ハン・ヂュヒョン記者]


ソウル市漢南洞のギャラリージョウン(GalleryJoeun)の企画展「小品樂喜」で、若い男女が小さな絵画を入念に見ていた。「水滴画伯」の金昌烈(キム・チャンヨル)、韓紙の設置作家全光榮(チョン・グァンヨン)、数字の「落書き」画で有名なオ・セヨル、色帯画家のハ・テイムなどの人気作家らがまれに出す3~40号の小品(小さな絵画作品)を購入するためだ。これらの作家の100号以上の作品価格は数千万~数億ウォン台だが、小品は数百万~数千万ウォン台で販売される。今回の展示では30万ウォン台の新進作家の小品から4000万ウォン台のキム・チャンヨルの10号水滴画まで、さまざまな価格帯の作品100点あまりが展示された。

風景画を基準にして、1号サイズは縦22.7センチと横14センチのはがき大だ。作品のサイズが小さくなると相対的に絵画の価格も下がる。しかし作家の芸術世界を圧縮した小品は洗練された筆づかいと細かい構成が必要で、大作に劣らない根気がいる。

美術界の新興コレクターとして浮上した20~40代のミレニアル世代(1980年代初めから2000年代初めの間に生まれた世代)は、数百万ウォン台の小品を主に購入していく。絵画を買って家にかけたいのだが、数千万ウォンをこえる大作はまだ負担になる消費者層だ。ほとんどは平凡な会社員で、給料を集めて高級バッグの代わりに趣味に投資するちょっとした贅沢(Small Luxury)を目指す。

5年にわたって「小品樂喜」を企画してきたギャラリージョウンのチョ・インスク代表は、「2~3年前から若い客が大幅に増えた。20~40代は主に200万~500万ウォン台の絵画を購入しており、人気作家だけを求めるのではなく、さまざまな趣向を持っている」と語る。小品は隠したがる既存の大手コレクターとは違って、新興の若いコレクターたちは絵画を飾った室内の写真を社会関係網サービス(SNS)に上げて、堂々と自慢するのが特徴だ。チョ代表は「主にリビングルームのソファの上の壁や廊下、子供部屋に置く美術品を多く購入する」とし、「居住空間の設置用やプレゼント用で、暖かくて明るい絵画を好む」と説明した。

38人の作家の作品を26日まで飾る今回の展示では、あどけない童心が込められたオ・セヨルの絵画、明るく軽快なパターンが繰り返されるキム・ヨンリの抽象画、オブジェ作家ユ・ソンテの新しい時空間画、生気を吹き込むハ・テイムの色帯絵画、かわいい動物がゴルフをするウ・クグォンの作品、家族や恋人を童話のように描いたムン・ヒョンテの絵画が人気を集めた。


  • 去る1月、ソウルオークションのオンラインオークションに80万ウォンで出品されたキム・チャンヨルの水滴版画作品は、35回の応札の末に開始価格の6倍の480万ウォンで売れた。


左手で描くユン・サンユンの作品、ピョン・ウンピルのユニークな人物画『ハンサラム』の連作、超現実的なチェ・ジミンの絵画、ボーリング場と空色の猫を描いたパク・チヘ作品、ウ・ビョンチュルの風景画もよく売れた。花瓶の静物と窓の外の風景を描いた英国出身の巨匠デビッド・ホックニーのiPhone絵画のプリント、イ・ゴニョンの身体ドローイングの小品も目を引いた。

美術市場のピラミッドの下部をしっかりと支えている20~40代は、500万ウォン以下の小品と版画が出品されるオンラインの美術品オークション市場にも活気を吹き込んでいる。昨年のコロナ19の打撃にもかかわらず、ソウルオークション(SeoulAuction)の500万ウォン以下の美術品のオンラインオークションの落札率は74%(2030点販売)という好成績を収めた。一方で、500万ウォン以上のオンラインオークションでの落札率は26%(700点)に過ぎなかった。

ケイオークション(K Auction )のウィークリーオンラインオークションでも去る1月、閔炳憲の『無題』が競合の末に開始価格50万ウォンの7倍をこうぇる360万ウォンで新しい所有者にわたった。去る8日のウィークリーオンラインオークションでは、ベトナムの国民作家ブシャンパイの『スチールライフ』が開始価格の100万ウォンの5倍以上の550万ウォンで落札された。
  • 毎日経済 チョン・ジヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-02-17 20:20:55