「イカゲーム」イ・ジョンジェが明かすコン・ユとイ・ビョンホンと赤い髪のビハインド


映画『ハウスメイド』でのフン、『10人の泥棒たち』のポパイ、『新しき世界』のイ・ジャソン、『観相師-かんそうし-』での首陽大君、『暗殺』でのヨム・ソクジン、『ただ悪から救ってください』のレイを演技した。毎作品、登場するたびに変身を披露してきたが、『イカゲーム』では予想外の姿を見せた。カリスマあふれるイ・ジョンジェではなく、情けない姿で登場して強烈な印象を残した。

Netflixオリジナル『イカゲーム』は456億ウォンの賞金がかかった謎のサバイバルゲームに参加した人々が最後の勝者になるために命懸けでゲームに挑戦する話だ。劇中、イ・ジョンジェは456番の参加者ソン・ギフン役を引き受けた。ソン・ギフンは平凡な会社員だったが会社をクビになり、その後は自営業の失敗によりどん底に落ちた人物だ。

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「初めてシナリオをもらったときはファン・ドンヒョク監督がくれたシナリオだからと事務所を通じて受け取り、監督と以前から作業をしてみたかったので喜んで受け取った。実際に読んでみたらシナリオがとても面白くて、人物たちを精密に作り上げていた。特に、私が引き受けたギフンもゲームに参加せざるを得ない背景、状況、心理がとても上手に描写されていて、嬉しい気持ちで合流することになった。ギフンは誠実に生きようとした人物だった。本人の意志とは裏腹に会社生活を終えた事情があり、そのためどうにかして老母と一緒に生きていこうとする人物だった」

ソン・ギフンのビジュアルは印象的だった。さえない序盤の姿から、最後には真っ赤なヘアスタイルで注目を集めた。

「『イカゲーム』でソン・ギフンのように見せるためには私よりスタッフたちのアイディアを受け入れるほうが効果的だと考えて、スタッフたちの意見に従った。赤い髪も最初は「そこまでするか」と思ったが、極限の状況から抜け出したソン・ギフンの立場から考えると、果たして昔のソン・ギフンに戻ることができるだろうかとも思い、それなりにギフンの立場になって勇気を出して果敢に赤い髪にして世の中に出てくることになった。意味があったし、ギフンの内面を見せることができる強烈なカラーなので、一度も「別のことをしてみたらどうか」と意見を出すことはなかった。ただ、撮影というものは最初のシーンと最後のシーンを順番通りに撮影するものではないので、色は染めずにカツラをして撮影することになった」

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『ただ悪から救ってください』の撮影を終えて、そのまま『イカゲーム』に参加した。残忍な追撃者レイとギフンは相反するキャラクターだ。作品に臨むにあたって大変だったのではないか。

「インタビューをするといつもお話するのが、私は次の作品を選ぶにあたって前作と前々作で引き受けたキャラクターとは大きく異なるキャラクターを選ぶ傾向が強いと説明してきた。『補佐官』という政界で懸命に生きる役から『ただ悪から救ってください』で血が飛び散るレイというキャラクターを選択した。恐ろしいキャラクターの後には『イカゲーム』のギフンのようなキャラクターを必ず演じたいと考えた」

『ただ悪から救ってください』当時、肩を負傷したイ・ジョンジェは『イカゲーム』のため手術を先延ばしにしたと明らかにした。手術を延期させるほど『イカゲーム』に対する愛情が大きいと感じた。

「右肩は『ビッグマッチ』のときに破裂して手術をし、左肩は『ただ悪から救ってください』で破裂したが、3カ月以内に手術を受けろと言われたが、次の作品のせいで手術をする状況ではなかったのでまだしていない。今も状態が良くないが、右肩が破裂したときに早く手術をしろということで約束した作品に出演できず、それが後悔として残っている。なので我慢して作品にもっと出演していたらという記憶が頭から離れず、左肩が破裂したときには『イカゲーム』に出演することにしていた状況だったので、撮影してから受けよう、と考えた。ところが、今は『ハント』をスタートさせたので、できずにいる。両肩ともに良くないので限界を超える力を使うアクションは少し変化させて演じる場合がある。ともかく、撮影は終えなくてはいけないので、撮影しながら破裂した部分が広がらないように、気をつけながら撮影した」

『イカゲーム』後、イルナム(オ・ヨンス)がギフンの父親なのではという噂が広まるほど、ギフンとイルナムの感情のやり取りが最初から最後まで多くのことを考えさせる。特にビー玉遊びのゲームでは感情的な余韻を残したりもした。

「ビー玉遊びは心底残酷なゲームだった。2人1組でペアを組んでゲームをせよという説明だけあって、どうするべきかは後で教えてくれる。夫婦がペアになる場合もあるし、これまでそれなりに助け合ってきたアリとサンウも、私もイルナムと一番仲が良かったのにゲームをした。相手に勝たなくてはいけない、相手を死に追い込まなくてはいけない設定が残酷だし、そのゲームがすべての演技者にとってもっとも感情的に重たいシーンだったと思う」

『イカゲーム』の特別出演ラインナップも豪華だった。メンコ男のコン・ユ、フロントマンのイ・ビョンホンまで、すごいラインナップだった。短い登場だったが、一緒に呼吸を合わせた感想を聞いた。

「コン・ユさんは作品的には会ったことがないが個人的には以前から知り合いだった。十何年も前からのようだ。コン・ユさんと早く作品をひとつくらいは共演できると思っていたが、『イカゲーム』にコン・ユさんが特別出演して会うことができた。もともと知り合いだったし、先輩だったので、頬を叩くことを戸惑っていた。「先輩、本当に叩くんですか」と聞いてくるので「本当に叩くものだろう」と話した。地下鉄での撮影のため、混んでいない時間帯に撮影しようと夜明け前に撮影したが、早朝に来て私の頬を一生懸命に叩いて行った。ビョンホンさんも知り合いだったし、事務所も以前は同じだった。何か一緒にすることにはなるだろうと思っていたが、縁が本当になくて、作品で共演できずにいたが、監督のおかげで特別出演してくれた。車の中で対面するシーンで会ったが、ビョンホンさんにも感謝した」
  • キム・ナヨン MKスポーツ記者
  • 入力 2021-10-15 07:10:01