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故シン・ヘチョル、涙のキャンドル追悼現場「何をそんなに急いで…」


  • 故シン・ヘチョル、涙のキャンドル追悼現場「何をそんなに急いで…」
午前零時を遥かに越えた時刻。シン・ヘチョルを天国に送った音楽ファンたちの心が重い夜だ。寒さと同じくらいソウルの秋の夜はさらに物寂しい。

28日午前2時、シン・ヘチョルの遺体安置所が設けられるソウル峨山(アサン)病院の葬儀場の前には、すでにキャンドルが一つ二つ灯っていた。故人の死去の知らせを聞いて駆けつけたファンたちが集まり、彼の魂を慰めているのだ。キャンドルの前にシン・ヘチョルのアルバムと彼の公演ポスターが置かれた。彼の音楽も流れている。ファンにとって彼の死はとても信じられない現実だ。彼が今、この場で歌を歌っているかのようだ。

慎重に言葉をかけた。新林洞から来たキム・ウイル(36)さんは、「20年間、彼の歌を聞いて歌った。何を言えばいいのか分からない」と涙声で話した。

集中治療室にいる彼が心配になって、昨日の午後、仁川から来たキム・ウジュン(36)さんは、「最終的に会うことはできなかったが、偶然にも病院で、彼の死去のニュースを聞いてこの場を去ることができなかった。彼は両親よりも私には大きな影響を及ぼした人」と目頭を赤くした。

  • 故シン・ヘチョル、涙のキャンドル追悼現場「何をそんなに急いで…」
シン・ヘチョルは27日午後8時19分、低酸素性脳虚血による脳損傷で死亡した。享年46歳。故人の葬儀は、ソウル風納洞(プンアムドン)の峨山病院の葬儀場に28日午後1時から用意される予定だ。まだ出棺の日程と葬地などは決まっていない。

シン・ヘチョルは先日、胃けいれんの症状でソウル可楽洞(カラクドン)にあるS病院を訪れたが、腸狭窄症の診断を受けて、そこで小さな手術を受けた。その後、心臓のほうが痛いという話をしばしばしていた。その後、その病院に22日未明、再入院し緊急治療室にいたが、心臓が止まり心肺蘇生(CPR)を受けた。以降、ソウル峨山病院に移された。ソウル峨山病院で再度、腹腔内の手術と心膜の手術を受けた彼は、心臓の機能を一時的に回復したが、6日間意識は戻らない状態だった。

当時、峨山病院の担当医師は「手術後意識が戻ってくるまでの72時間は見守らなければならない」としていた。72時間の期限は25日午後11時頃だった​​。この時間を遥かに越したにも関わらず回復に向かわないことを受け、彼は事実上の脳死状態であるとの報道が出たりした。所属事務所側はこれを否定した。彼にいつでも目を覚ましてほしいという切実さからだった。

シン・ヘチョルのマネジメントを担当していたKCAエンターテイメントのカン・ヨンホ理事は「こんなに早く行くとは思わなかった。何がそんなに急だったのか」と涙を流した。心の準備もなかった。カン理事は「病院で良くないとはいわれたが、彼らは常に最悪の状況を話すものだから、信じたくなかった」と頭を下げた。

シン・ヘチョルは1988年にMBC「大学歌謡祭」でバンド「無限軌道」のボーカルとしてデビューした。ソロ歌手やバンド「ネクスト」で活躍し、『君に』『悲しい顔しないで』『ジャズカフェ』『人形の騎士』などのヒット曲を残した。彼の歌は永遠に彼を覚えている人に残り、受け継がれるだろう。シン・ヘチョルは韓国大衆音楽史に輝く姿を残した星だ。

キラキラ光ることだけしていた星は、より大きな太陽が昇ると隠れる。しかし、行動する良心、私たちの意識に生きている星は、簡単に沈まない。少なくとも音楽ファンにとって「魔王」シン・ヘチョルは死んでいない。
  • スタートゥデイ_チョ・ウヨン記者
  • 入力 2014-10-28 02:31:43




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