トップ > エンタメ > スターフォーカス > 5日間2時間ずつ眠る俳優たち、拷問だろうか幸福だろうか

5日間2時間ずつ眠る俳優たち、拷問だろうか幸福だろうか


  • 5日間2時間ずつ眠る俳優たち、拷問だろうか幸福だろうか
口元には笑顔を見せているが、瞳はぼんやりしていた。俳優イ・ジョンソクとキム・ヨングァンは熱心に目を見開いた。

しかしイ・ジョンソクは質問をキャッチできなかった。どんな質問だったのか、自分がしっかりと話しているのか隣に座るパク・シネに数回尋ねなければいけなかった。キム・ヨングァンは疲れて見えるという言葉に「こんな疲れは初めて」とまで言った。

視聴者たちの関心を受けているSBS水木ドラマ『ピノキオ』がさらに多くの関心を集めるために、3日にソウル陽川(ヨンチョン)区木洞に位置するSBSホールにて進行された記者懇談会にてだ。幸いにもSBS側の願い通りにポータルサイトのメインページを飾り、ネチズンと視聴者たちの関心を受けた。

俳優たちはとても疲れて見えたが、視聴者たちの反応に喜んでいるようだった。台本と現場の雰囲気も多彩で満足していた。

イ・ジョンソクは「(撮影のために)外の世界と断絶された感じなので人気が実感できない。『君の声が聞こえる』でも一緒にした方たちだがBチーム撮影監督がさらに強力になって帰ってきて大変になった」という不満の言葉も話したがSNSと周囲の人々の反応を通じて伝えられる話が良いためか幸せに見えた。「こんな疲れは初めて」だとしたキム・ヨングァンも「それほど私の役割が大きくなったという考えに気分が良い」と喜んだ。

パク・シネとイ・ユビも自身のキャラクターに関して話をして楽しみ、ドラマの中で良くない姿で映るチン・ギョンも「私が演じる人物が今私たちの現実の世相を象徴し極大化してみて、悪口を言われるほどに視聴者たちが社会的な部分に関心があるという証拠だ。そのため悪口を言われても恩恵がある」と喜んだ。懇談会の中間中間で流れが切れることもあったが、俳優たちは『ピノキオ』に向かう愛情と情熱を見せた。

懇談会の開始前、キム・ヨンソプSBSドラマ本部長は「イ・ジョンソクとパク・シネのような場合、苦労している」とし「1週間に5日間撮影しているが2時間ずつ眠り、家にも帰れないという」とした。「応援してほしい」という言葉も付け加えた。

俳優たちはもちろん、スタッフも苦労しているのだから応援するが、毎回指摘される慢性的なドラマ制作システムの問題を思い浮かばせる。徹夜の撮影と断片的な台本などが無くなってこそ正常であり、変えなければならないのに、特にSBSでは変化の動きが以前のようには感じられない。

眠ることができないことは拷問にも違い時間だということを経験している彼らは分かっている。俳優たちを含んだドラマ従事者たちは徹夜での撮影をしても興行となり視聴率が高まれば一種の機会費用だと考えて耐えなければいけない。

視聴率が高かろうとそうでなかろうと、ドラマ撮影現場では今も徹夜での撮影が続く。俳優たちはそれに対応した金を受けて生活しているが、スタッフは情熱だけで生きねばならない。不足した睡眠と共にだ。拷問と幸福は共に歩まねばならないのだろうか。
  • スタートゥデイ イ・ヒョンチョル記者
  • 入力 2014-12-04 10:40:13




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア