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東南アジアのトロット「韓国式の再解釈」通じた

人口3億人のインドネシア・マレーシアで新・韓流の始動をかける若者 

  • 東南アジアのトロット「韓国式の再解釈」通じた
  • 写真:インドネシアで現地語で歌を歌い、突風を引き起こしているファン・ウジュンさん(左側)と
    マレーシアで俳優として活動しているキム・ジンソンさん

「韓流バージョン2.0は私たちに任せてください」

韓国人の無名の俳優と歌手が、東南アジアで人気を得ている。彼らはとくに、インドネシア語など現地の言語を駆使しながら、現地人の心をとりこにしている。

ファン・ウジュンさん(現地の名前はリッキー・ウジュン・30)とキム・ジンソンさん(29)は在来韓国人だが、現地の言語を自由自在に駆使する。ファンさんはソウルが故郷で、キムさんは釜山が故郷だ。彼らは韓国外大マレー・インドネシア語通翻訳学科の同門だ。専攻のおかげで海外の芸能界に進出したということだ。

ファンさんはさらに異彩を放つ。彼がインドネシア歌謡界で活動する領域が、そこの伝統歌謡である「ダンドゥッ」だ。

ダンドゥッは、私たちのトロットと類似したジャンルの音楽だ。

在来韓国人が、インドネシアの伝統音楽で現地語を駆使しながら関心を集めているということだ。まだ正式アルバムを発売してもいないが出したシングル「ママパパ(Mama Papa)」は、急速にインドネシア全域に伝播しながら人気を得ている。Youtubeにあげたミュージックビデオは3週間で7万人が照会した。

ファンさんは、「現地でこのように多くの関心を受けるとは思わなかった。戸惑っている」と語った。しかし、ここではファンさんの「戦略的思考」が一役買った。私たちの伝統トロットのように、ダンドゥッも最近まで現地で古い歌として認識されており、これといった関心を引くことができなかった。

ファンさんはこのため、「私たちの歌謡界で変形トロットが人気を得ていることに着眼し、ダンドゥッにこれを繋ぎあわせた」と語った。それで出した歌が、ラテン風が加味された彼の歌だ。ダンドゥッに現代的な感覚を着せた曲は口コミに乗り、現地で急速に広がっている。現地の放送局で現在、渉外1順位だ。

ソウルの名所を巡りながら撮影したファンさんのミュージックビデオも、インドネシア現地で人気を集めている。

マレーシアで活動中のキム・ジンソンさんは、母校のマレーシア教授の力が大きかった。韓国でモデルとしても活動した彼に、「マレーシアでも韓流に対する関心が大きいからチャンスがあるだろう」という教授の助言により、やみくもにマレーシア行きの飛行機に乗った。

彼がまっ先にしたことは、マレーシア語を再度学ぶということ。インドネシア語とマレー語は同じ根から出たが、互いに異なる部分が多い。現地で活動するためには現地化戦略が必要だという判断からだった。

チャンスは多少偶然にやってきた。ちょうどインターネットドラマを制作する会社側から渉外要請が来たのだ。インターネットドラマではあるがかなり人気を集めた。「通りを歩いていると気がつく人も生じた」と彼は語った。

もちろん韓流ブームの勢いが強いが、現地で活動するのがそれほど容易ではないということは事実だ。キムさんは、「仕事をしていると外国人だといって契約を騙すこともあり、現地語の駆使能力は大きな助けになる」と語った。

この二人の抱負はしっかりしている。「マレーシアとインドネシアの人口を合わせると3億人にもなる。

特化された俳優と歌手として現地市場を切り開くつもりだ」マレーシアで活動するキムさんは間もなくインドネシアに渡り、ファンさんと連携して活動する方向も模索している。「十分にシナジーを発揮できる」と彼らは口を揃えた。
  • 毎日経済_ムン・スイン記者、ヨン・ギュオク記者/写真_キム・ホヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-27 17:50:28




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