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イ・ソンミン、パク・ソンウン、クァク・トウォン、チョ・ヂヌ...忠武路「新主演4人組」

マルチキャスティング活性化しつつ実力派俳優に視線/容姿より演技力...検事・警察など男性的な役割似合う/デビュー時代、演劇界で基本技を固めた大器晩成型多く 

  • イ・ソンミン、パク・ソンウン、クァク・トウォン、チョ・ヂヌ...忠武路「新主演4人組」
妻が恐ろしい中年(2月・映画「官能の法則」)→殺人者を追う刑事(4月・「彷徨する刃」)→盗賊集団の首長(7月・「群盗」)→外部者を警戒する村長(来年・「客」)。

スクリーンを駆けずり回る俳優、イ・ソンミンの歩みだ。1年中、彼の顔をスクリーンで見られるほど作品活動が活発だ。全ての役がポスター全面に顔が出る主役級だ。「甘草」役を引き受けていた2~3年前を考えるとたいへんな身分上昇だ。最近、忠武路はイ・ソンミンのような「新主演層」が支えている。イ・ソンミン、パク・ソンウン、クァク・トウォン、趙震雄(チョ・ヂヌン)...味のある演技で助演から主演に跳ね上がった者たちが、忠武路のキャスティング版図を変化させた。容姿は足りないが演技においては「F4」(ドラマ「花より男子」の美男子グループ)に劣らず威勢を振るう。

俳優のチョ・ヂヌンは29日に封切りする映画「最後まで行く」で、イ・ソンギュンと対等の主演を引き受けた。パク・ソンウンはイ・ミンギとともに撮った「皇帝のために」(6月)封切りを目前にしている。今年初めに1000万人の観客を動員した「弁護人」で、頑固な警察官の演技で観客を恐怖に追い込んだクァク・トウォンは、カン・ヒョンチョル監督がメガフォンをとった期待作「タチャ イカサマ師-神の手」で崔勝鉉(チェ・スンヒョン、T.O.P)の次に比重のある配役を引き受けた。

「忠武路の新主演層」は、皆デビュー10年を越えたベテランだ。演劇界で基本を固め、端役から始めた大器晩成型だという点が共通する。チョ・ヂヌンのデビュー役は、2004年「マルチュク青春通り」でのヤクザだった。2001年の独立映画「ブラック&ホワイト」で泥棒1の配役を引き受けたイ・ソンミンは、13年後にポスターに顔が大門のとびらほどの大きさで載る主演になった。

万年助演にとどまっていた者たちが最近になって浮上した流れは、マルチキャスティング熱風と噛みあう。キャラクターが多いため、個性のある配役を披露する助演がスポットライトを浴びるようになったというわけだ。クァク・トウォンとチョ・ヂヌンは「犯罪との戦争:悪いやつらの全盛時代」(2011)が産んだスターだ。クァク・トウォンは税関公務員のチェ・イギョン(チェ・ミンシム)のロビー活動にもびくともしない強硬な検事役で目に留まった。当時パク・チュンフンはツイッターに、「不気味な演技が完璧だ」とクァク・トウォンを激賞した。チョ・ヂヌンは日和見主義的な組織暴力団役をふてぶてしく消化した。

チョ・ヂヌンの所属事務所のサラムエンターテイメントの関係者は、「犯罪との戦争(2012)の時に浮上して、ドラマと映画の渉外がせきを切ったように入って来ている」と語った。彼らは組織暴力団・検事・警察など、カリスマが必要な男性的配役に長けている。とくに卑劣で無慈悲な悪役の演技は素晴らしい。パク・ソンウンは「新世界」で再発見された。見る者の気分を悪くさせる卑劣な笑いは彼の専売特許。持ち分を要求するゴールドムーンの理事たちに「何もないのか?あるだろう、当然。生かしてはさしあげよう」と脅迫する場面は今も話題にのぼる。

ある映画製作社のPDは、「甘い人生(2005)で黃政民(ファン・ヂョンミン)はたった5シーンにだけ出た。しかし、彼が演技した卑劣なペク社長役は大きな存在感を残し、以降、ファン・ヂョンミンは主役級にギャラが跳ねた」とし、「新主演層は数年間積み上げた演技実績が、遅ればせにぴったりの配役に出会い爆発したもの」だと語った。

今まさに日の目を見始めた「忠武路の新主演層」が警戒しなければならない部分はないだろうか。

IHQ演技アカデミーのアン・ヒョンモ院長は、「男性的な"つわもの配役"を頻繁に引き受けるため、イメージが固着する憂慮がある。新しい配役にしきりに挑戦しなければならない」と助言した。
  • 毎日経済_イ・ソニ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-01 18:50:09




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