「美女コン・シム」20話(最終回) ありきたりを親しみに変えた自信

「美女コン・シム」20話(最終回) 

10週間、視聴者を泣かせて笑わせた『美女コン・シム』の放映が終了した。シンデレラの話、男主人公の非凡さなど、「うんざり」を呼び起こす要素に満ちていた。それにもかかわらず、視聴者を魅了することができた秘訣は何だったのか。

SBS週末ドラマ『美女コン・シム』は正義の人権弁護士アン・ダンテ(ナム・グンミン扮)、顔はブサイクでも善良な心を持った就業準備生のコン・シム(ミナ扮)、出世を夢見る弁護士コン・ミ(ソ・ヒョリム扮)、ハンサムな容貌に財力まで兼ね備えたソク・ジュンス(オン・ジュワン扮)の4人の男女のロマンスが描かれた。

視聴率調査会社ニールセンコリアによると、『美女コン・シム』1話の放送分は全国基準8.9%を記録した。その後、大幅ではないが着実に最高視聴率を更新し、視聴者に愛された。これは、15%という最終回の視聴率が証明してくれている。また、前作『ミセス・カップ2 』や『恋人がいます』などと比較すると、大きな意味を感じることができる。これらのドラマは視聴率10%を突破することが難しかった。『美女コン・シム』は続いたSBSの週末ドラマの不振を吹き飛ばした。

『美女コン・シム』は、ありきたりな要素が多かった。醜い女主人公、財閥家、正義の弁護士などが配置されており、誰でも考えることができそうな物語の構造を持っている。さらには中盤からは出生の秘密まで加えられ、うんざりしそうになった。それでも視聴率は着実に上昇した。この秘訣は、親しみを持てるからだった。

ドラマの主な背景はコン・シムが住んでいる家の周りだ。中盤から始まったアン・ダンテとコン・シムのラブラインはずっとここで描かれた。コンビニ弁当で食事をとり、バスに乗ってデートを楽しんだ。財閥2世のソク・ジュンスも、この風景に自然に溶け込んでいる。視聴者たちも共感できるフレンドリーな背景と予想から大きく逸脱しないストーリーラインは、老若男女が気楽に楽しむことができるドラマだった。

コン・シムとアン・ダンテのラブラインも際立った。終始、言い争った2人は、時間の経過に応じてお互いを少しずつ知り、心の扉を開いた。ここに惜しみなくプライドを捨てて快活な声で叫ぶミナ、ラブコメ俳優に電撃変身したナムグン・ミンの熱演が交わった。

ドラマの中盤の血縁の秘密を明かす過程も憎くなかった。アン・ダンテとソク・ジュンスは、ヨム・テチョル(キム・ビョンオク扮)の悪行を乗り越え、さらに固い絆を結んだ。アン・ダンテを偏愛していたナム・スンチョン(チョン・ヘソン扮)の心も十分に理解できた。そして最終回でソク・ジュンスに許しを求める場面は穏やかな感動をプレゼントした。

ハッピーエンドという、すっきりとした後味と一緒に『美女コン・シム』は幕を下ろした。センセーションを呼び起こすほどの壮大な作品ではなかった。しかしながら、週末に心地よい気持ちで見守ることができる良い作品だった。
  • MBNスター ユ・ジフン記者 / 写真=SBS 提供、SBS放送画面キャプチャー | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-18 08:46:54