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「W」初放送① 時空間の超越は難しい?…ハン・ヒョジュとイ・ジョンソクなら可能だ

「W」1話 

▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。

  • 「W」初放送① 時空間の超越は難しい?…ハン・ヒョジュとイ・ジョンソクなら可能だ
時空と空間を超越して、主人公と一緒に飛び回ったら、1時間はあっという間だった。こんなに1時間が早いだなんて。これはまさにMBCの新しい水木ドラマ『W』の話だ。

20日午後に放送された『W』では、父親オ・ソンム(キム・イソン扮)が連載するウェブトゥーン「W」に引き込まれたオ・ヨンジュ(ハン・ヒョジュ扮)とウェブトゥーンの中の完璧な男、カン・チョル(イ・ジョンソク扮)が出会う場面が描かれた。

胸部外科のレジデントとして勤務しているオ・ヨンジュは父親が失踪したという知らせを受けて、急いで父親の作業室に向かった。オ・ソンムの門下生パク・スボン(イ・シオン扮)は「先生が一歩も部屋の外に出ていないのに、一瞬にして消えてしまった」とし、締め切りの時間を心配した。オ・ヨンジュは作業室で父親を待ちながら、画面の中から飛び出して来た血だらけの腕に引き込まれてウェブトゥーンに吸いこまれてしまった。

ウェブトゥーンの中では主人公のカン・チョルが生死をさまよっていた。オ・ヨンジュは突然ホテルの屋上で血だらけの男が目の前にいる状況に驚いたが、医者の本能でカン・チョルに応急処置を施し、彼を助ける。警察に証言をすることにしていたオ・ヨンジュは突然、目の前に「つづく」というホログラムが現れて当惑したが、すぐに現実の世界に戻ってきたことを悟った。

その時になって、ようやく自分がウェブトゥーンの中に入っていたということに気付いたオ・ヨンジュは、パク・スボンの「先生が連載を投稿した。他のところで気分転換でもしていらっしゃるのだろう」という言葉を聞いて、モニターの前に座った。驚いたことに、モニターにはオ・ヨンジュがカン・チョルを助けた場面がそのまま描かれていた。オ・ヨンジュは「これ、私だ」と当惑する気持ちを隠すことができなかった。

このようなことがさらに続いた。オ・ヨンジュは次の話でカン・チョルが自分の名刺を持って部下に「その女が僕の人生の鍵を握っているようだ」と話す場面を見て、「私の名刺がそのまま写されている。これは私があのとき警察に渡した名刺だ」とあっけにとられた。

その時刻、個人の財産だけで8000億ウォンを保有する、国内最高のお金持ちであるカン・チョルは、オ・ヨンジュを探すためにあらゆる手をつくしていた。彼は「個人情報がすべて偽物」だと話すユン・ソヒ(チョン・ユジン扮)の言葉を聞いて、オ・ヨンジュが自分を傷つける敵ではないと感じた。カン・チョルは「僕が存在する理由が分かるかもしれない」とし、オ・ヨンジュを「人生の鍵」と表現した理由を説明した。

カン・チョルは最初からお金持ちなのではなかった。過去、オリンピック射撃拳銃金メダリストだったカン・チョルは、家族を殺害した容疑者として指名されたが、最終判決で証拠不十分で解放された。廃人生活をしていた時、カン・チョルは自殺することを決心するが、家族を殺した犯人を捜してから死ぬと心に決めて、すぐに追跡を始めた。

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ドラマは1時間、ウェブトゥーンと現実を行き来し、カン・チョルの過去と現在を行き来した。時間と空間が前後し続けて、視聴者はややもすると「道」を失うような「破格の展開」だった。それにもかかわらず、ドラマの中心を失わずに、次元の移動に成功した。その理由のひとつはハン・ヒョジュとイ・ジョンソクという2人の俳優の力があったからだ。

先立って、制作発表会では、チョン・デユンPDが時空間の移動とスリラー要素が複合された『W』が視聴者にとって難しいのではないかという心配に対して「それだけ、俳優の感情演技がもっとも重要だが、ハン・ヒョジュとイ・ジョンソクという俳優がこれをしっかりと演じてくれた」と答えていた。いくら時空間の超越を理解しやすく作る装置を設置したとしても、俳優が感情をしっかりとリードしてくれなかったら、共感と理解を得ることはできないということだ。

チョンPDの言葉通り、ハン・ヒョジュとイ・ジョンソクは熟練した演技で視聴者の共感を得て、時空間を超えるガイドの役割を忠実に行った。特にハン・ヒョジュは次元を超える主人公として、負担も大きかっただろうが、長い演技経歴で積み重ねてきた安定感で、全くドラマを難しく感じさせなかった。

初放送で、期待以上に没入度の高い世界観を見せてくれた『W』は、同時間帯のKBS2『むやみに切なく』とSBSの『ウォンテッド』と競走しなくてはいけない。後発走者ではあるものの、今の雰囲気さえ維持できるのなら、十分に勝算はある。果たして『W』が視聴者を誘い込むことに成功して、素晴らしい成績を残すことができるのか、期待が集まっている。
  • MBNスター ユ・ジヘ記者 / 写真=MBC放送画面キャプチャー、MBNスターDB | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-21 09:22:18




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