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一瞬だけ映る漫画の1カットにも手間をかける「W」のディテール

「W」初期診断 ③ 

  • 一瞬だけ映る漫画の1カットにも手間をかける「W」のディテール
MBCの新しい水木ドラマ『W』でウェブトゥーン(ウェブ漫画)から現実に、現実からウェブトゥーンへと行き来するシーンを見ると、ふと気になることがある。果たしてこの漫画は誰が描いたものであり、その漫画を動かして再び映像化をさせる作業はどのように行われるのだろうか。一瞬で過ぎ去るシーンであっても、このようなシーンのために、今日もドラマ制作陣は「一針一針」CGを縫い付けていることだろう。

『W』は、現実世界の新米女医オ・ヨンジュ(ハン・ヒョジュ扮)が偶然にも人気絶頂のウェブトゥーン「W」に吸い込まれて、主人公カン・チョル(イ・ジョンソク扮)に会ってロマンスが芽生えて、さまざまな事件が起こるドラマだ。オ・ヨンジュは自分の父親オ・ソンム(キム・ウィソン扮)が描いたウェブトゥーン「W」に入り、去る28日放送分では、カン・チョルがオ・ヨンジュのいる現実の世界に出できたりもした。

このように『W』は、様々な次元の移動が登場する。『W』の中でオ・ヨンジュ以外のすべての存在の時間が停止したりもするし、時間が速く過ぎることもあり、オ・ヨンジュはウェブトゥーンと現実の世界を目まぐるしく行き交う。このように次元と時間の移動があるシーンで最も重要なのはCGだ。このCGは次元移動だけでなく、様々なシーンで使われる。

まず『W』は、同名のウェブトゥーンが同時に登場する。ドラマを見ていれば「私はオ・ソンム作家のファンだ」と「W」の単行本を持っている場面もあれば、オ・ソンムの門下生パク・スボン(イ・シオン扮)がタブレットを使用して絵を描く場面も出てくる。また、オ・ヨンジュがタブレットやパソコンのモニターに表示されたウェブトゥーンを見ながら「ハッ」と驚く場面があったりする。

であれば、ドラマの核心であるウェブトゥーン「W」を描いたのは誰なのか。ドラマ『W』側は「ドラマの中のウェブトゥーンは、すでに撮影された映像をもとに作成しているため、名前が知られている作家に任せてはいない、専門業者に作画を依頼している」とし「ドラマのシーンをウェブトゥーンの絵に変える作業も難しいが、ウェブトゥーンを映像化させるCGシーンにも時間と手間がかかる」と説明した。

『W』は、カン・チョルとオ・ヨンジュが経験したことがウェブトゥーンの中の絵に移る時もあるが、この絵が動きながら映像に切り替わる場合も多い。そのようなプロセスはCGで行われるが、これは『太陽を抱いた月』『最高の愛』『キルミー・ヒールミー』などを担当していたMBCのVFX(Visual FX、視覚的な特殊効果)チームとモーショングラフィックスチームが引き受けている。

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『W』側は「20人余りのVFXチームは『W』の小さなCGにも力を入れて進めている。制作発表会の時にチョン・デユンPDが言っていた昼夜を通じて苦労しているという言葉は事実」とし「ドラマでは一瞬のシーンであっても完成度のために毎CGシーンに手間をかけて進行している」と伝えた。

さらには、オ・ソンムの作業室の現実性を高めるためにウェブトゥーン『未生』のユン・テホ作家が直接アドバイスに乗り出したりもした。ドラマの中のウェブトゥーン作家オ・ソンム役のキム・ウィソン、オ・ソンムの門下生パク・スボン役のイ・シオン、そして別の門下生役を演じたリュ・ヘリン、ヤン・ヘジなどの演技者たちは、ユン・テホ作家チームと一緒に直接タブレットペンを持って、キーボードとショートカットを使用する方法を学んだりもした。

ひとカットのウェブトゥーンにも力を入れた『W』は、そのおかげで、息をつく隙のない完璧なストーリーと緊迫感を逃さない演出、これを生かす演技に、さらにディテールまで加わることになった。現在、4話まで放送されたが、すでに同時間帯1位となり巡航中だ。果たして『W』は、この完成度を最後まで維持して、今年下半期の「最高のヒット作」になることができるかに期待が集められている。
  • MBNスター ユ・ジヘ記者 / 写真=ドラマポスター、MBC放送画面キャプチャー | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-30 10:18:33




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