トップ > エンタメ > スターフォーカス > 応答せよ1994、ユ・ヨンソクの夢は「コッハルベ」

応答せよ1994、ユ・ヨンソクの夢は「コッハルベ」

tvNドラマ「応答せよ1994」で多情多感の「ソウル男」チルボン役 

  • 応答せよ1994、ユ・ヨンソクの夢は「コッハルベ」
「ミルクナム(牛乳のように柔らかい男)」俳優ユ・ヨンソク(30)の名前三文字の前にこのごろ一番多く付く修飾語だ。tvNドラマ「応答せよ1994」で多情多感の「ソウル男」チルボン役を引き受けた後だ。

善悪が共存する彼のハンサムな顔から出る目つきと微笑みは妙な魔力がある。人の心を惹きつける。がっしりした肩にぜい肉のない筋肉質な体つきとは逆だ。おおらかでこだわりのない愛想の良い性格、男たちが容易にあばくことのできない女性達の心理を理解し、気配りする纎細な点まで取り揃える。初恋のみを見つめる純情派でもある。多くの女性が夢見る理想的男性の典型だ。

申しわけないが、ここまでは女性ファンたちの考え。男たちに彼は「公共の敵」に違いない。世の中にこんな虚飾的な男はいない。いくら芝居の中でも完壁に近い条件を兼備した彼が、最高に純情なふりをする「かっこう」はまったく不似合いだ。俳優ユ・ヨンソクを眺める絶対多数の男の本音、あるいは猜疑心でもあるはずだ。

「慶尚南道晋州出身だからか、実際の私の性格はスレギ(ジョンウ扮装)とも似ています。チルボンとスレギが半分ずつ混じっていますよ。無愛想で愛情の表現も上手なスタイルではないんですよ。たまに多情多感の時もあるけれど、チルボンのように、毎回そんなふうにはできないですね」

先立って毎日経済スタートディで会った劇中で彼の初恋のコ・アラ(ソン・ナジョン役)は、現実の中で選ぶ男性は「スレギとチルボンを半々に混ぜ合わせた人物なら良いだろう」と明らかにした事がある。

俗っぽい言葉で流行語「こんちくしょう」と言う言葉が浮び上がった。記者は男だ。すでに彼に対する嫉妬心が生じた。個人的に彼が嫌ではなかったが、率直にいって彼に好感もなかった。

パク・チャヌク監督の映画『オールドボーイ』(2003)がユ・ヨンソクのデビュー作だ。

劇中でオ・デス(チェ・ミンシク扮装)を15年間も監禁したイ・ウジン(ユ・ジテ扮装)の子役が彼だった。以後、彼は粘り強く多くの作品に出演したが、大衆が彼を一番憶えるに値する配役は映画『建築学概論(2012)のジェウクだ。「国民初恋」スジの純情を踏み付けた「江南先輩」ジェウクが彼だった。いくら映画といえども男たちの公憤を買った、俗っぽい言葉でスジをどうにか一回「やろうと」会った彼だった。

「(大衆に刻印されたイメージのため)残念な感情が全くなかったら嘘ですよ。焦燥が出て大変だった時もあったけど、ある瞬間から鈍くなって気に止めなくなり始めました。どんな配役でも作品は絶えなかったし、俳優としてそれほど作品によく解けて交ぜたの楽しくて幸せな事です。私が引き受けたキャラクターや作品に集中しなくてはならない大衆の反応や興行結果に一喜一悲しないで思いました」

ひとしきり哀訴を列べたと思った彼は平気だった。物静かだった。口元にこっそり染みこむほほ笑みに余裕があふれた。

「まわりの先輩たちが”男優はいずれにせよ30歳からだ”と言ってたんですよ。いまちょうど30歳になった彼の、自信感が倍加された時点だ。ややもするとこのような自信感は、競争者たちに鼻が高いと映ってひんしゅくを買ったりする。それでもなんだか彼は親しかった。古い友達と酒を一杯やりながら、私たちの住む話をするようだった。やっぱり”応答せよ1994”の力が大きかった。

「率直に言って、”応答せよ1994”がこれほど人気を呼ぶことは思えなかったんです。”応答せよ1997”がたいへん愛されたし、”前作をしのぐ続編はない”というちょっとした憂慮もあったので、無条件よくなるという確信はなかったんです。ただ、シナリオを受け取って読んだ後に、興行成績はともかく良い作品が一つ生まれるという予感はしたんです」

結局、片思いを奪い取れなかったので男たちの恨みはあまり買わなかった。彼の未来の連れ合いも謎のテーマとして残ったお陰で、彼の純愛の思い出はさらに切なく残った。これは彼が女性たちに無限に愛されるに値するもう一つの要素だ。同乗の理想型が独身で残ったわけだからだ。さて彼は”応答せよ1994”の中の自分が演技したチルボンにどれほど共感しているのか。

「最終回(21部)でナジョンと別れる場面を撮影する時、自分でも分からなく涙がしきりに出てNG連発です。本当に愛する人なのに彼女のために送ってくれなくちゃいけない思いながら骨切って笑ったように見えようとするチルボンの姿があまり切なかったです。二十歳の時、私も10ヶ月の間片思いにおちいったことがあったんですよ。チルボンが正面勝負を楽しむように、私も私の心に率直しようと努力する方です。ただ、それが私だけの欲心だと判断されれば敢然と折ります。当時は一人で心を折るのがとてもあほらしくて告白したんです。チルボンのように、彼女が私を受けてくれないことを知りながらも告白しました。あの時彼女は私に”ごめんなさい”と言ったけど、私の口からは”ありがとう”と言う言葉が出るんですよ。(劇中のナジョンのように)私が搖れる余地を残したなら、おそらく彼女を忘れることは難したっかろうけどはっきりと”あなたじゃない”と言ってくれたので、そう言ったようです」

ユ・ヨンソクを好きな女性ファンなら、反対に彼の理想型が知りたいはずだ。「われわれのチルボン」の好きな女性像はどうなんだろうか(彼は過去ある放送でアマンダ・サイフリッドを自分の理想型としてあげた)。また結婚観はどうなのかと質問してみた。

「外面的に決まった理想型はいません。笑う姿がきれいな女性が好きです。無表情にしていても顔はきれいで、まれに笑う時はきれいではない人がいます。一方、じっとしている時は魅力を感じられなくても笑えばとてもきれいな人がいます。そういう人が私の理想型です。職業柄や年、背、こんなのはかまわないです。そして「縁」という単語がとても好きで、信じます。私が俳優だからと、周辺の人々と特に違う暮らしを生きたくはないです。良い人が尋ねて来れば、時期がいつでも結婚もしますよ。(笑い)」

専門家たちはユ・ヨンソクをさして「白い画用紙みたいな俳優」と評する。どんな色を塗ってもそのまま染みこんで、作品に張り付く俳優という意味だ。「応答せよ1994」を通じて彼のスペクトラムはいっそう広くなった。CFモデル契約が降り注いだし、映画も2本既にキャスティングされ(『隠密な誘惑』『尚衣院』)、撮影を控えている。

「チルボンがあまりに健康的なイメージだったので、うんと良く見てくれたようです。いまやユ・ヨンソクという俳優を知り始めただけに、演技ににのみ集中するつもりです。tvN『花よりハルベ』を見ながら、その番組に出る先輩がた(イ・スンジェ、シン・グ、パク・クニョン、ペク・イルソム)皆さんの姿が、私が描いている大きな絵の最終目標ではないかと思うんですよ。30年後にも「コッハルベ」のような作品があったら出演したいですね。(笑い)その時までに立派な俳優として残っているように熱心に努力します。ありがとうございます」
  • スタートゥディ_チョ・ウヨン記者/写真_ユ・ヨンソク記者
  • 入力 2014-01-08 11:09:06




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア