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「ドクターズ」キム・レウォン、溢れる情熱が作ったホン・ジホンと彼の話し方


  • 「ドクターズ」キム・レウォン、溢れる情熱が作ったホン・ジホンと彼の話し方
「情熱がなくなれば、終わりだと思います。ある監督がこうおっしゃられていました。『上手にできればとても素敵だけど、少しでも下手だと表面的な仕事にもなりがちだ』と。20代前半には、しきりにそのようなことだけが頭の中をよぎりました。くださる愛にも無関心になって、周りの人はそれを見て高慢だと感じたかもしれません。今は演技がますます面白いです。挑戦したいものも多いです」

絶賛のうちに放映が終了したSBS月火ドラマ『ドクターズ』でホン・ジホン役を引き受けて熱演した俳優キム・レウォンが去る26日、SBS木洞社屋13階で記者懇談会を行い、ドラマの中のホン・ジホンというキャラクターを作って行った過程と、自分が持っている俳優としての信念を真剣に話した。

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『ドクターズ』は視聴率20%を行き来する人気のなかで、様々な議論を生んだものの、キム・レウォンは女心を溶か​​す甘いセリフと演技で、お茶の間の女心を揺さぶった。特に「恋人はいる?結婚は? そう、ならよかった」というたった3つの文章で一気に女性視聴者を自分のファンにした。

「セリフには難しいものが多かった。ロマンチックすぎるものや表現するには恥ずかしいものを、そのまま表現したら鳥肌が立つ気がした。私にはできそうになかった。どうすれば、柔らかくシンプルに演じることができるかを考えていた。そのように努力した結果、良い場面が何度か出てきたようだ。後には反応を見て監督がリクエストしてきた。今後も、その演技をしてほしいと。でも、その後は私の心が許さなかった。皆さんが喜んでいるからと、あまりにもそれだけを続けるのは嫌だと思った」

これまで様々なロマンチックコメディ作品の中に顔をのぞかせてきたキム・レウォンだったが、映画『江南1970(江南ブルース)』『ひまわり』など、強烈で男臭の濃厚な演技を最近では指向するように見えた。しかし、「ロマンチックコメディ」ジャンルに別に制限を設けたり、やりたくなかったわけではないと明らかにした。

「あえて『ロマンチックコメディ』ジャンルを避けたわけではない。結果的にこうなった。映画に出演しながらロマンチックコメディの台本もたくさん受けとった。提案は受けたが魅力的ではなく、興味が湧かずに断った。その後からは、私が面白いと感じられる作品だけを撮った。今回の『ドクターズ』の場合はメディカルドラマで、私が演じたことのない職業なので面白いと感じられた。当時、シネさんが先にキャスティングされている状態だったが、レウォン先輩と一緒にやりたいと言ったと聞いた。映画の撮影を終えて、放送の2週間前に撮影に参加した。時期的に囚人服だけをずっと着ていたのに、医師のガウンを着たので気分もおかしく、プレッシャーも感じた」

『ドクターズ』を通じて、ロマンチックコメディの中のキム・レウォンが旋風的な人気を集め、本人のジャンルを見る目が少し変わりそうでもあるが、まだキム・レウォンは自分の成長を渇望し、着実に自分のものを求めていく俳優だった。

「最近の反応を見ると、開始時とは違いとても嬉しい。私もこのような反応がとても嬉しくて、ロマンチックコメディをまたしたいという気持ちも生まれた。幸せな時間も過ごしている。また、このように良い作品があるなら、もう一度出演する計画はある。そして今後、公開する映画も2本あるが、制作会社側が今回のドラマの反応が良くて苦心していらっしゃるようだった。私は、私だけのものがあると考えていたが、あえてそれがあるからといって、私がしたいことに合わせていくよりも、遠くを見て成長していくことができるものを、着実に積み上げていきたい」

『ドクターズ』の話に欠かすことのできないのが9歳差のパク・シネとのラブラインだ。2人は甘い師弟関係のロマンスから医師と医師、人と人としてお互いを愛し、大切にするカップルの姿を完璧に見せてくれた。

「私が若く見えるように努力をたくさんした。スキンケアも頑張った。年齢差を意識したことはない。みんなが普通の同年代の先輩のように気楽に接していた。ところが恋人になった後、スキンシップをするときは注意しなくてはいけなかった。最初のキスシーンを撮るとき、あまりにも積極的にすると、気持ち悪く見えるかもしれないと思ったからだ。だからヘジョンが先に近づくことができるように、2人ともはにかむ姿が描かれるように努力した。不快に思われないように、リラックスして」

どんな相手役とも似合うと言われるパク・シネとの共演について尋ねると、明るい笑顔を見せて、パク・シネの賞賛を並べたキム・レウォンは、まず「シネさんはとてもスマートで、賢い」と言って満足感を表​​わした。

「演技を長くしているとピンとくる。見ていると、固く閉じて一人で演技する俳優たちもいる。ところがシネさんは一緒にする。演技は一人でするものではない。もちろん一人ですることで、より輝くことはできる。私もホン・ジホンをより素敵に、より魅力的に演技することはできる。でも、魅力的になるほど、このドラマを見る人はいないということだ。まずはたくさんの人に見られることが重要だから。シネさんは本当に賢くて、スマートにこなしてくれた」

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一方、一部のネットユーザーたちは「ドラマがさまよっている」、「最終回に近づくほどに、エピソードが雑になっている」などの批判の混じった感想を述べたりもした。メディカルドラマにしてはあまりにも単調で、後半部になるほどに医師と医師の恋愛が集中的に照明されたためだ。

「作家さんと監督は意図された方向へと最後までずっと導いたと聞いている。私たちのドラマは最初から、仕上がりがこの程度だった。この程度のトーンで終えるべきだった。中間にさまよっていると感じたのは、おそらく私と監督があまりにも深く演じて、語ろうとしたからなのかもしれない。軽く、明るく描いても良い部分を、中間にインパクトを与えた。だから、わざわざ途中で力を抜いた。父親が亡くなったとき、悲しい感情をそのまま引きずると、あまりにも重いような気がして無視して進めた。むしろ、良い結果になったようだ」

最後に演技のスランプについての質問をすると、真剣な答えが返ってきた。まだ演技に対する情熱があふれる彼は今回の『ドクターズ』を介して、ワンステップ進んだ様子だった。

「私は情熱がなくなれば終わりだと思っている。若かったころは、いただく愛にも無関心になることもあった。おそらく、周囲の人々はそれを傲慢だと見たかもしれない。演技も私の人生の一部だが、私の人生も重要で、私の人生なのにと、このように悩んでいた時があった。それらはすべて今があるのための過程であったようだ。今後もまたそうなるかもしれないが、演技はますますおもしろくなっている。やりたいことも多くなった。映画はまだ出てもいないのに、惜しくなりそうな部分をすでに書いておいたほどだ(笑)」
  • シックニュース チョ・ヘジン記者 / 写真=HBエンターテイメント | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-09-04 09:44:00




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