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「W」最終回① イ・ジョンソクとハン・ヒョジュの脈絡が少し惜しいエンディング

「W」16話(最終回) 

▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。

MBC水木ドラマ『W』がイ・ジョンソクとハン・ヒョジュのハッピーエンドで終わった。

去る14日午後に放送された『W』最終回では、カン・チョル(イ・ジョンソク扮)とオ・ヨンジュ(ハン・ヒョジュ扮)が、オ・ソンム(キム・ウィソン扮)の犠牲により、ハッピーエンドを迎える場面が描かれた。

この日、カン・チョルはオ・ヨンジュに自分とオ・ソンムは両立されず、2人のうち1人は消えるだろうと話した。彼は結末をオ・ヨンジュに任せて結婚指輪を外したが、オ・ヨンジュはこれを聞いて「誰も勝手に家族のリストから私を削除することはできない。2人とも私のそばになければならない。私たち3人が一緒に」と決然とした意志を固めた。

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カン・チョルはハン・チョルホ(パク・ウォンサン扮)につかまえられたソ・ドユン(イ・テファン扮)を救うためにハン・チョルホのもとを直接訪ねて行った。ハン・チョルホはカン・チョルに「ここがオ・ソンムという人物が描いた漫画の世界だという言葉を聞いた」とし、ウェブトゥーン(ウェブ漫画)の世界の秘密を知ったことを明らかにした。また、「お前が死んでこそ終わるということも知っている」と彼はカン・チョルの胸を撃った。

ギリギリでハン・チョルホから抜け出して危機から脱したカン・チョルはオ・ヨンジュに電話をしたが、オ・ヨンジュが到着したときには、すでにカン・チョルが息を引き取る直前だった。オ・ヨンジュは自分の目の前で倒れて目を閉じるカン・チョルを見て悲鳴をあげ、その瞬間、オ・ヨンジュは現実の世界に引き戻された。

オ・ヨンジュは一週間、何も食べずに過ごしていた。ウェブトゥーンはカン・チョルの死によりサッドエンディングになった。しかし、その中には秘密があった。他でもない、オ・ソンムがウェブトゥーンを操り、エンディングの後の話が存在していたのだった。オ・ソンムが世界の秘密を知ったハン・チョルホが自殺するようにウェブトゥーンを描き、カン・チョルが生き残るようにした。ウェブトゥーンが終了したのは、主人公が死んだからではなく、悪役が死んだためだった。

代わりに、オ・ソンムは自らが消えるエンディングを選んだ。彼はカン・チョルにオ・ヨンジュを頼むという内容の手紙を残し、跡形もなく消えてしまった。ウェブトゥーンの世界の秩序のためにカン・チョルは2年間の服役をすべて終えて出所し、出所してから現実の世界でオ・ヨンジュに会った。彼らはウェブトゥーンではなく、現実でハッピーエンドを迎えることになった。

  • 「W」最終回① イ・ジョンソクとハン・ヒョジュの脈絡が少し惜しいエンディング
これまで時空を行き来しながら繰り広げられた「幻想の世界」、『W』は、最終回でカン・チョルとオ・ヨンジュのハッピーエンドで終わった。これまでのドラマの通念を破った風変わりな試みを見せた『W』に視聴者たちは、好評を送った。最後の5分で吹き荒れるどんでん返しや、すべての年齢層が楽しむには多少難解で複雑なストーリーは、物足りなさを残したが、全体的には「良い試み」だったと評されている。

ただし、最終回で爽快な反転と「ぎっしりと詰まった」エンディングを見せるだろうと期待していた愛聴者たちは、最後のハッピーエンドがやや退屈だという反応を見せた。まだ回収できていない抜け穴が多く、オ・ソンムの死と主人公たちのハッピーエンドが交差するのは残酷な結果だという反応が多かった。

あまりにもこれまで嵐のような展開を介して様々な「ネタ」を投げかけていたドラマであっただけに、最終回ですべてのことを明確に説明し、パズルが全て当てはまる快感さを期待するのは当たり前のことだった。しかし、『W』の最終回は、どこか脈略の抜ける結末だった。それこそ「脈絡」の代わりに「ハッピーエンド」を選んだのではないかと、視聴者たちは濃い物足りなさ表現している。

それでも『W』は、放映中に大きな話題を集めて視聴率の面でも良い成果を残した。さらに、ウェブトゥーンと現実を行き来しながら繰り広げられるスリラーという新しいジャンルでドラマに一種の「衝撃」を与えた。 6年ぶりにブラウン管に登場したハン・ヒョジュと「ドラマを見る目がある」と評判のイ・ジョンソクの呼吸も好評を受けた。

劇中、カン・チョルはこのような言葉を残していた。「読者が文句を言おうと、カン・チョルとオ・ヨンジュが結婚して幸せに暮らすのが一番の脈絡のあるハッピーエンドではないか」という言葉だ。カン・チョルとオ・ヨンジュのハッピーエンドのために多少ゆるい結末が描かれ、視聴者の間でも意見が分かれているが、明らかなことは『W』が注目すべき作品だったという点だ。
  • MBNスター ユ・ジヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-09-15 14:04:00




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