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ドラマ「鬼<トッケビ>」…執拗な妨害にも中国で愛される韓流コンテンツ


  • ドラマ「鬼<トッケビ>」…執拗な妨害にも中国で愛される韓流コンテンツ
9日付、中国インターネットポータル新聞「Netease」には視線を引く韓流関連記事が報道された。記事タイトルを意訳すれば「韓国ドラマを追う必要はない。国産(中国産)ドラマも多い」という内容だ。

記事には最近韓国国内で人気のうちに終了したtvNドラマ『鬼<トッケビ>』についての言及がある。Neteaseは「昨年にも韓国ドラマが(お茶の間を)占領されたが、今年は年初から『鬼<トッケビ>』に揺さぶられている」とし「しかし、韓国ドラマと類似したテーマの中国ドラマもあるだけに、視聴者はこれ以上韓国ドラマだけを追わなくても良い」と説明した。

このようなトーンの記事は最近中国のポータルに頻繁に登場する。中国当局が高高度ミサイル防衛システム(THAAD / サード)に対する報復措置として韓国放送コンテンツの放映および流通を禁止した「限韓令(韓流禁止令)」と無関係ではないと思われる。一角では中国インターネットメディアがTHAAD配置を反対する中国当局の立場を記事に溶け込ませ、大衆に露出しているという推測もでている。

しかし、中国当局の限韓令にも中国大衆の『鬼<トッケビ>』への愛は熱い。過去に正式版権契約を通じて中国道がサイトiQiyi(愛奇芸)で放送されたソン・ジュンギ主演ドラマ『太陽の末裔』とは違い、『鬼<トッケビ>』は限韓令の余波により中国に正式流通されていない状態だ。しかし、各種不法ダウンロードサイトにて『鬼<トッケビ>』海賊版は容易に探すことができる。

韓国にて留学生活を送る学生は「春節(中国の旧正月)連休の際、『鬼<トッケビ>』ファンである友人が中国に来てテレビで放送されている『鬼<トッケビ>』をビデオカメラで撮影して持って帰ったりもした」とし「どうして中国で正式に放送されないのか分からない」と話した。中国版ツイッターといえるweibo(微博)で『鬼<トッケビ>』にて主人公を演じる俳優コン・ユを照会した回収は42億3000万回に達する。

『太陽の末裔』の人気を飛び越えている『鬼<トッケビ>』により、人知れずダメージを受けている場所もある。それは中国動画サイト業者だ。中国文化業界の関係者は「昨年下半期から国家新聞出版広電総局が韓国ドラマなどのコンテンツについて規制を強化しているため、『鬼<トッケビ>』の中国内での正式放送は恐らく難しいだろう」とし「『太陽の末裔』版権を買って大もうけした動画サイトiQiyiが『鬼<トッケビ>』の版権を買い付けようとしたが諦めたと聞いている」と伝えた。

THAAD問題といった政治的なイシューにも、韓流が中国大衆から愛されていることは幸いなことだ。しかし中国コンテンツ市場が閉ざされた状況にて、韓国コンテンツの価値をしっかりと認めてもらい、収益を引き出すためには特段の措置が必要だという声が高まっている。政治的に葛藤関係を解くことが難しいのであれば、中国民心を利用して中国当局を説得することも方法だ。中国共産党のアキレス腱は「人民」であるためだ。
  • 毎経プレミアムキム・デギ証券部記者/写真=tvN放送画面キャプチャー
  • 入力 2017-02-12 12:05:00




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