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チョ・ヨンナムに有罪判決…ドラマや音楽界での助手活用や共同作業にも影響か


  • チョ・ヨンナムに有罪判決…ドラマや音楽界での助手活用や共同作業にも影響か
歌手兼タレントのチョ・ヨンナム(72)が代作疑惑と詐欺の疑いと関連して1審で有罪判決を受けた。チョ・ヨンナムはこれまでの美術界の慣行に基づいた自身の代作は正当だと主張したが裁判部の見解は違った。

ソウル中央地方裁判所刑事18単独は18日、チョ・ヨンナムの詐欺容疑1審宣告でチョ・ヨンナムに懲役10カ月に執行猶予2年を宣告した。チョ・ヨンナムと一緒に裁判を受けた被告人に対しては懲役4カ月に執行猶予1年を宣告した。

チョ・ヨンナムは2011年11月から2016年4月まで、代作画家ソンさんとAさんに注文した絵画に重ね塗り作業などをした事実を明らかにせずに絵画を販売し、20人から1億8035万ウォンを詐取した疑いを受けた。

チョ・ヨンナムと検察側はきっ抗した見解の違いを見せた。チョ・ヨンナムの弁護人はチョ・ヨンナムが自分のアイデアがそのまま描かれた絵画を販売しており、作業の過程で助手の助けを受けただけだと主張した。検察側は、チョ・ヨンナムが助手にアイデアを提供していても任意に描かれたのであれば助手にも著作権があると反論した。

裁判部はこの日の宣告に先立って「国内美術界の慣行と現代美術作品の取引実態などを十分に傾聴して反映した」とし「この判決が今後の美術界や芸術界で起こる作品取引と関連して生じる問題について共感できる基準になることを望む」と明らかにした。

文化芸術先進国に比べて韓国では芸術作品の共同作業に対する原作者の基準が曖昧だったのは事実だ。美術のほか、ドラマ、音楽などで盗作と引用そして共同作業の議論が絶えない。チョ・ヨンナムの代作疑惑はこの事件だけでなく今後の芸術作品の原作者の基準になりえることから関心と同じくらい重要な出来事だ。

裁判部はソンさんがチョ・ヨンナムの単純な助手ではないと判断した。これによるとソンさんは米国ニューヨークで20年間作品活動を行っており、100回以上展覧会を開くなど絵画の分野の専門家であり、専攻者だと判断した。裁判部はソンさんが道具や材料を自律的な好みに応じて購入したという事実を踏まえ、チョ・ヨンナムが作品完成段階に重ね塗りの作業だけに参加したと判断した。

裁判部は特に現代美術界の傾向において助手と作業する通用可能な慣行があると認めたが、チョ・ヨンナムが主張した美術界の慣行については「海外の有名作家はすべて補助人員を正式に採用して報酬を適切に支給し、直接指揮監督のもとで作品を制作する」と強調した。

公判の時からチョ・ヨンナムと検察側が対立していた助手の使用告知についてはチョ・ヨンナムがメディアを通じて自ら絵を描くという事実を複数回明らかにしたことに言及して購入者にも事実を知らせなければならないと判断した。買い手はチョ・ヨンナムが作業した絵画だったからこそ高価格で買ったのだ。このような流れから裁判部はチョ・ヨンナムが意図的に助手の存在を隠しながら被害者をだました未必の故意があったとした。

チョ・ヨンナムはこれまで助手と作品を作るのは美術界でも通用する慣行であり、助手を使うことを知らせる義務はないと声を高めた。しかし、裁判部はチョ・ヨンナムが主張する美術界の慣行とは異なる視点でこの事件を見て、彼の詐欺の疑いを認めた。

裁判部は「チョ・ヨンナムが助手の努力と労働の価値を無視する態度で無名の作家たちに恥辱感を与えた。被害者と明示的合意もされておらず社会的物議を起こしたが、責任ある姿勢と反省が足りない」と明らかにした。
  • 毎日経済 スタートゥデイ ハン・イング記者 / 写真=毎日経済 スタートゥデイDB | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-10-22 06:45:02




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