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ウ・ドファン「初めての地上波ドラマ主演、責任感を強く感じた」


  • ウ・ドファン「初めての地上波ドラマ主演、責任感を強く感じた」
「ミンジュンがまだ抜けきっていない。時どき独り言を言う時も言葉の端が少し上がる(笑)」

去る6日午後、ソウル市江南区のカフェで会ったウ・ドファンは最近最終回を迎えたドラマ『マッド・ドッグ』(脚本キム・スジン、演出ファン・ウィギョン)のキム・ミンジュンを見ているように感じた。画面そのままの滑らかな外観に、何よりもキム・ミンジュン特有の話し方がそのまま表れた。「キム・ミンジュンと話し方が似ているようだ」と言うと彼はまだ抜け出せていない劇中キム・ミンジュンの話し方を再現して笑った。

『マッド・ドッグ』は保険犯罪を介してリアルな大韓民国の現実を厳しく描いた保険犯罪調査ドラマだ。ダークヒーロー保険犯罪調査チーム「マッド・ドッグ」の活躍を通じて「保険犯罪」という斬新な素材に現実を土台にしたヒューマニズムを加えた。

ウ・ドファンは劇中、パイロットである兄の自殺と知られた飛行機の墜落事故の真実を暴くキム・ミンジュン役を演じる。ドイツに養子縁組されて本名はヤン・ゲバウアーだ。別名キム博士の彼は元詐欺師で街の詐欺師だったとは信じられないほど優雅で自信満々で余裕あふれる人物だ。ヤン・ゲバウアーというドイツ名と同じくらいユニークな人物だ。残念ながらウ・ドファンはキャラクターの説明を聞く暇もなく撮影に入った。前作のケーブルチャンネルOCNドラマ『君を守りたい∼SAVE ME∼(助けて)』で忙しい撮影日程を消化した後、直ちに『マッド・ドッグ』に投入された。

「説明を聞く時間もなかった。台本リーディング前に一度だけ最初のミーティングをしたのが全てだ。私が(台本を)読んだ時は何だこの子はと考えた。(キム・ミンジュンの)本当の姿は私にも分からない(笑)」

『君を守りたい∼SAVE ME∼(助けて)』が終わる頃、チョ・ジェユン先輩が「PDが会って見たいそうだ。一度、会ってみてはどうだ」と話した。撮影中なので(『マッド・ドッグ』の)台本を見る余裕があまりなかった。1時間ほど睡眠時間を減らして台本を読んだが、良いメッセージが込められていた。PDが良い印象を持ってくれたおかげで、参加することになった」

『君を守りたい∼SAVE ME∼(助けて)』で8月から9月の終わり近くに至るまで忙しい日々を送ったウ・ドファンがすぐに『マッド・ドッグ』の撮影に突入することを心配したPDは電話で「体力は大丈夫か」と心配した。「体力管理はどうしているのか?」という言葉に彼は「精神統一」とにっこり笑った。

「睡眠時間が短くて大変なのは仕方がない。私が好きな仕事、私を待ってくれるファン、信じてくれるPD、先輩などがおられて、その期待に応えしようと努力した。8~10話あたりを超えながら1日に3~4時間寝たり、シャワーだけを浴びたりもした。体力のほかにはあまり大変ではなかった。睡眠は私だけではなくすべてのスタッフ、俳優がドラマ現場ではどうしようもないので、慣れなければならない時期のようだ。寒がりなので、寒さに強くなる韓方薬を飲んだが効果がなかった。 1~2カ月が経過して効果が出ると言われたが、最近になって効果が表れた(笑)」

ほとんどの俳優は作品が終わった後、物足りなさを感じる。より良い演技を見せることができなかったという心残り、そして共にしたスタッフや俳優たちとの別れのへの惜しさだ。ウ・ドファンにとって『マッド・ドッグ』を終えて残った物足りなさがどんなものか聞いた。

「準備期間が短かったことが惜しい。ほとんど(『君を守りたい∼SAVE ME∼(助けて)』の)撮影を終えて1週間から10日で、また3カ月の大長征にすぐ入った。体力的にミンジュンを考える時、愛する時間が少しでもあったら惜しい気持ちが少なかった気がする」

ドラマが繰り広げられる背景は韓国だが、キム・ミンジュンはドイツで育った養子であるだけに主に独り言でドイツ語を呟いていた。ウ・ドファンは予想よりもはるかに多くのドイツ語のセリフがあり困難を経験した。彼は「ドイツ語は難しくないか」と尋ねると、一気に「とても難しい」と打ち明けた。

「こんなにたくさん出てくるとは思わなかった。最初はただドイツで生きてきた人物だから、多少は話すと考えていた。制作者側から先生を1人を付けてくださった。一度だけ会い、その後は時間がなくて電話で多くを学んだ。私のセリフを聞かせて、校正してもらう方式だった」

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彼にとって『君を守りたい∼SAVE ME∼(助けて)』は方言を駆使しなければならないという点で課題があった。短期間で方言から抜け出して、『マッド・ドッグ』の撮影に入っ彼は「良い作品への挑戦」という考えで始めた。『マッド・ドッグ』は『君を守りたい∼SAVE ME∼(助けて)』と同様に重い雰囲気のドラマだったが「ジャンルでの区別はなく演技はいつも同じもの」というのが彼の考えだ。

彼はユ・ジテという大先輩と肩を並べて呼吸を合わせた。彼は「いつかは」という言葉がつく人物だ。

「いつかは機会があれば共演したい先輩だったが、機会が与えられた。同じ学校出身だが、学校で先輩についての話をよく聞いた。案の定、本当に素敵な俳優だった。主人公として周囲の人々に気配りをするが、わざとらしくない実際に身についている方だ。リーダーシップについて多くを学んだ。ご飯もたくさん奢ってくださった。本当に懐が大きい。私たちだけでなくスタッフにたくさん与えた。秋夕(チュソク)に祝日なのに撮影をしなければならないときには現場にジョンを持って来られて一緒に食べた」

ユ・ジテと劇中ブロマンスを見せてくれたなら、リュ・ファヨンとはラブラインを作った。軽く触れた程度だが視聴者をときめかせ、いたずらに雰囲気を転換する「駆け引き上手」な面目を見せた。リュ・ファヨンとの呼吸について尋ねた。

「チャン・ハリ? 掛け合いのあるシーンでは2人とも面白がった。PDにも楽しんでもらえて、カメラ監督も力を入れてくれた。お互いに最後は曖昧に終わったが、ポイントを生かそうとした。作家にも2人を好きになってもらえた」

『マッド・ドッグ』は現在、自分の経歴のなかで地上波初主演作であり最大の責任感を持った作品だというウ・ドファン。彼は、2011年に演技者としてデビューして端役から俳優のキャリアを積んで、昨年KBS2『我が家に住む男』で比重ある助演を引き受けた。『マスター』はスナップバック役を演じて今年、百想芸術大賞映画部門男性新人演技賞候補にノミネートされ名前を知らせた。今年は『君を守りたい∼SAVE ME∼』で純粋さとカリスマが同時に感じられる田舎の青年ソク・ドンチョル役を演じて人気を得たのに続いて『マッド・ドッグ』に出演して視聴者にはっきりと記憶された。昨年と今年、短期間で助演から地上波主演へと成長した彼に感想を尋ねた。

「責任感が大きくなった。負担は感じないようにしている。作品では常に最善を尽くして良い姿をお見せし、人々が私によって幸せになってくれたら嬉しい」

百想芸術大賞に続き年末の授賞式で受賞を期待するかを問う質問には「私なんかが」と話しながらも「呼んでくれれば感謝する」と謙遜な態度を見せた。

「参加して『マッド・ドッグ』チームと一緒に座っている写真を多く撮ってもらいたい。百想のとき映画部門の新人候補だった。あのとき受けとったら本当に申し訳ないものだった。私よりもはるかにすごい方が候補だった。今回の場合、授賞式に行ったらその時はまたどんな感じか分からない。行けたら嬉しい」

今年、2本のドラマで大衆と会った彼は大変だったが楽しかった1年を振り返り、来年にも今年のように忙しい1年を送りたいと願っている。

「今年『1日も休みたくない』と言っていた。(つらくても)楽しく面白い。今年、俳優をしながら最も幸せな1年だったと言えそうだ。周りの人がすべて幸せそうだ。両親が本当に喜んでくれた。常に信じてくださる。父が演劇をしているので『息子にもしてほしい』と話していた。プレッシャーは与えない。冷静な評価は周辺からされることを知っているから『今日も面白かった』『次が待ち遠しい』と話してくれた。『人生をこう生きろ』と助言するよりも良い見本になってくださったようだ」

彼が俳優の道で目指すのは、一言で「演技が上手な人になること」だ。

「俳優の仕事を最後までしっかりやる俳優になりたい。俳優は演技で人の心を動かす人だから余計な変な力が自分にあまり入らないことを願う。演技に対する自信だけ持ち、謙虚にしていたい。近所の良い友人、兄のような感じのよい人でいられたら」

気分の良い1年を送っただけに、感謝の気持ちを伝えたい人も多いという彼は最近、会いたかった人たちのもとを訪れ、年末には彼らと一緒に過ごす計画だ。

「今年、感謝した方々、これまで2年間会えなかった方を1人ずつ訪ねている。まだ全員には会えていないが、最大限感謝を伝える予定だ。来年初頭まではそうする」

『君を守りたい∼SAVE ME∼』『マッド・ドッグ』の両方にメッセージがあって良かったという彼は自分の仕事を楽しみたいという思いを持っている。『マスター』を通じて映画も魅力的な作業であることを感じた。

「幸せに生きていきたい。みんなで幸せになりたい。演技をしているので俳優は誰かに幸せを与えることのできる職業のようだ。作品を見て、その瞬間だけでも楽しく感じてほしい。私も他の作品を見てそんなことを感じる。責任感を持ってしようとしている。撮影や付加的なことがつらくても結論は後悔せずにやったということだ。後悔しないように生きる(笑)」

  • ウ・ドファン「初めての地上波ドラマ主演、責任感を強く感じた」
  • シックニュース チェ・ジョンウン記者 / 写真=キム・ヘジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-10 09:06:00




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