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うつ病拒否社会に対する警告…SHINeeジョンヒョンの死が残したもの


  • うつ病拒否社会に対する警告…SHINeeジョンヒョンの死が残したもの
SHINeeジョンヒョンの死により、18日人々の退勤時間となる午後6時30分ごろから街が騒がしくなった。俳優キム・ジュヒョクの突然の死亡から二ヶ月も経たない時点で再び訪れた有名芸能人の悲しい知らせが伝えられたことで、年末年始を数日後に控えてソウル、特に江南の街はまるで暗い影に覆われたように重い雰囲気だ。

伝えられているところによれば、ジョンヒョンはうつ病を患っていたものと伝えられ、遺書にもこれを推測させる内容で満たされており、華やかな時期に死を選んだ女優チェ・ジンシルを思い出させ悲しみを深めた。

SHINeeメンバーとして活動したジョンヒョンは、グループ内でボーカルを担当し少女時代テヨンなどと共にSMエンターテイメント所属歌手の中でも活発にソロ活動を行ってきた。

しかし最近彼のインスタグラムにて必然のような偶然のように、ブラックのTシャツを着用した写真が多数掲載され、メッセージが記されたプラカードがインスタグラムに溢れており、当時彼がどんな心境であったのか考えさせられる。実際には彼の写真の中で死の影を発見することは難しい。明るい笑顔の裏に、大衆に自分を常に開放させねばならない彼が感じる複雑な心境をほんの少し推測できるだけだ。

デンマークに暮らす20代の男性はうつ病を精神的に致命的な疾患と認識する韓国の反応が理解できないという考えを示した。

実際に、いわゆる先進国とされるヨーロッパや米国では緊急な状況で119番を呼ぶようにうつ病を患っている家族や知人がいれば救急隊員を呼んで病院に移送させたりもするなど、うつ病を隠さないことが当然視されている。それだけでなく、米国企業ではうつ病といった精神疾患を患っている職員のためのプログラムを運営し治療を積極的に手助けしている。

過去に比べて認識がとても変わりはしたが、今もうつ病は本人はもちろん家族もまた隠さねばならない疾病とされているだけでなく、当事者もまた自分の症状を完全に認められず病院で持続的な治療が行われない場合が多い。

うつ病に対する社会的な偏見は芸能人に対する大衆の反応からも容易に感知できる。芸能人たちが放送に登場し憂鬱な姿を見せればすぐに「うつ病ではないか」という言葉が飛び出し、その裏には悲しみよりももっと重いうつ病に対する否定的な考えが敷かれている。

ジョンヒョンが死を選んだ理由がうつ病が全てではないかもしれない。しかしこれをきっかけにうつ病に対する社会的な認識変化が行われねばならないことを感じさせる。万病の根源であるが、毎回積極的に治療する風邪のように、生活の中の疾病であるが致命的な結果を呼び起こす可能性のあるうつ病もまた日常でもう少し積極的に治療する文化が形成される必要がある。
  • シックニュース ハン・スギン記者 / 写真=ジョンヒョン インスタグラム | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-19 11:05:00




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