リュ・スンリョンがコミックとアクション行き来する韓国型ヒーローになって帰ってきた


「タイツを履かないでしょう。とても感謝しています(笑)」

「韓国型ヒーロー物」を標榜する映画『念力』(監督ヨン・サンホ)で3年ぶりにスクリーンにカムバックした俳優リュ・スンリョンが人間味が感じられる韓国型ヒーローとして帰ってきた。

「映画を披露することはとても久しぶりですが、一昨年に『7年の夜』の撮影に集中し昨年『念力』を撮影しずっと忙しく過ごしました。演技は継続し(観客と)出会う日を待っていました」

1月25日、ソウル某所にてリュ・スンリョンと出会い『念力』に関する話を交わした。リュ・スンリョンはある日突然念力を手にすることになる平凡な銀行警備員シン・ソクホンを演じる。

「よく見かける人間がこうして(超能力を持つことに)なったのですが、その人間が徐々に『我々』と共にし『我々の味方』になります。『我々』だった人間が私たちの味方から『大きな人間』と闘うことになる。最初は世間知らずで社会に順応し、自分の意見を言わず『どうして他人まで気を使う?』と思うも、娘ルミ(シム・ウンギョン扮)を助けることになり、村の人々に連帯を求め利己的な人生を生きる人間から利他的な人生を生きる人間に変化します」

ソクホンは平凡な警備員として生きるが、妻と娘を置いて一人で生活する。念力を持つこととなり、あるきっかけが生じたことで10年ぶりにルミの前に現れるがルミの目には彼は恨みの対象だ。借金の保証を間違い借金を背負い一人で家を出た「情けない家長」として映し出されもするが、彼なりの事情を持っている。

「シナリオにあったことを編集過程で凝縮したためすべてをお見せしてはいません。借金の保証を間違い自ら(家を)出ますが、映画でも出るように家族に借金を背負わせることになったり、一緒に返済させることを避けたかったんです。ともかく、学費やそんなことを支援し借金を誠実に返し、そんな中で妻がそうなった。ルミが父親をそうして(無責任に)考えたことは疎通の不在によるものです」

彼が今回の作品に出演することにしたのは『ソウル駅』にて声で演技をするよりもずっと前だ。

「一昨年『新感染 ファイナル・エクスプレス』でカンヌに行く前、4月に監督とお会いし『こんな話があるがどうだろう?』と仰った。面白かったので『やりたい』と答えました。当時シノプシスだけがありました。『新感染』のモニタリングをして欲しいと言われて見たのですが、そのシナリオを具現したものを見て『ものすごい能力があるんだな』と考えました。信頼がありました。『新感染』を見たときにも、とても最初にゾンビが出てきて、どうやって後ろに引っ張っていくのかと心配しました。『念力』でも突然念力が生じるのですが、それをそのまま持っていきます」

映画が映像としてどのように具現されるのか「とても」気になったというリュ・スンリョンにとって撮影現場について質問した。

「後ろには緑のクロマキーなのですが出来上がったものを見てとても驚きました。漫画を撮影して出てきたように感じました。現実に融合しながらもファンタジーだったのですが異質感や間隔は大きくありませんでした。現場ですぐ編集本を見せてくれたりもし、映画が現実に(非現実的なことを)自然と持ってきました」

『念力』はCGよりもアナログ風アクションを追求した。リアルな描写のためだ。ワイヤーアクションが大変であっただろうが、リュ・スンリョンは瞬時に「面白かった」と話した。

「面白く不思議でした。現場で具現することが多かった。車がめちゃくちゃになること、人々が飛んでぶつかること、物が浮かぶこともほとんどワイヤーを巻いて具現しました。蛇の演技は監督が首を絞めてやりました。(作品の中の波紋により)倒れる練習をたくさんしました。俳優たち全員がクモの糸のようにワイヤーをつけていましたが、絡み合ったらどうしようかと心配しました。ずっと練習したため、ほとんど一度で終わりました。以前には擦り剥けたのですが以前とは少し違うんですね。ジャンプすれば飛び上がるので気分もよく、私の反動と呼吸が合いました」

今回の映画で彼はコメディとアクションを行き来した。

「奇抜なことは監督が作ったものであり、スラップスティック・コメディは私がせねばなりませんでした。最善を尽くしたと思います。(CGを通じてできあがったものは)本物だと信じて、死ぬ気にやらなければなりませんでした。本来念力があった人間ではないので良く分からず、序盤や後半に念力を使用するときの気分を似せました。建物にぶつかる場面の場合は危険なためCGで代えました」

ソクホン役を演じた彼は12キロ増量した。毎日酒を飲み自己管理しない人物の姿を見せようとした。

「実際は早くから作品をやることにし、その次の作品を準備するときにはとてもスキニーに体を作っていました。あるイベント会場で監督と会ったのですが、私がスーツを着ている姿を見て180度首を振って『これは私が望んでいる姿ではない』と仰るんです。その作品を終えてどこにでもいそうな、管理していない体を作って欲しいと言われ平均体重から5~6キロ太りました」

作品の中で娘との関係を回復するため努力する家長を演じた彼は、実際息子にとってどんな父親だろうか。

「小さいときには上るおもちゃ、大きくなってからは暑さをしのぐ影にもなり、後々には家を建てることができる惜しみなく与える木のように、つねに頼もしく立っている父親になりたい。果実も与えられれば嬉しい。『私のライムオレンジの木』のように」

彼は来月はじめにイ・ビョンホン監督の『厳しい職業』の撮影を控えている。『7年の夜』もまた来月末の公開を控えており、『第5列』の場合撮影が無期限に延期された。日々多様な作品・配役を通じて観客と出会う彼は挑戦を止めることはない。

「常に挑戦だと思います。どんなキャラクターが私とよく合うのかよりも、常に容易ではないようです。シナリオを最初に見たときにつねに緊張します。ある人物の歳月が収められたものと情熱を経験します。ひとつのテキストも逃さないようときめきを持って一本の映画を見るように集中して読みます。今もどんなキャラクター、仲間と出会うかつねにときめき期待しているんです」

『念力』の興行に関しては「本当に分かりません」と笑うリュ・スンリョン。興行成績は蓋を開ける前まで知ることはできないが、明らかなことは映画の愉快さとぬくもりが伝わればという思いだ。
  • シックニュース チェ・ジョンウン記者 / 写真=プレイングローバル | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-16 08:00:00