チャン・ヒョク、今も熱い22年目俳優の見る夢


「『カネの花~愛を閉ざした男~』を通じて感じたことは、今もここ(胸)が熱いということです。今も(演技面で)遊ぼうと努力していることを確信しました」

演技経歴22年目となる俳優チャン・ヒョクの温度は今も熱かった。彼に新たな人生キャラクターを贈ってくれたMBC週末ドラマ『お金の花』について話す彼の目は絶えず真剣で明確だった。ドラマのすべてのキャラクターが各自のはっきりとしたカラーを持っている中でも、主人公としての重みを失わなかったカン・ピルジュの力はただただチャン・ヒョクの演技から生まれたものだった。

『カネの花~愛を閉ざした男~』が放送終了した後に出会ったチャン・ヒョクの顔からは疲れた様子が見えた。3ヶ月間の長い呼吸を共にした作品『カネの花~愛を閉ざした男~』を手放した彼は「とても寂しい」と放送終了所感を明かした。

「すっきりもし、とても寂しい。『カネの花~愛を閉ざした男~』は事件も事件ですがキャラクターが事件を引っ張りながら、その中で各キャラクターたちの関係そのものを見せることが多く、演技面でポイントをつけて見せることができる側面が強かったドラマです。そんなドラマが終わり寂しいですね」

先立ってこれまでミニシリーズを中心に出演してきたチャン・ヒョクが週末ドラマ『カネの花~愛を閉ざした男~』出演を決心した理由は簡単だった。彼は過去の自分がしっかり消化できなかったキャラクターを『カネの花~愛を閉ざした男~』で再び挑戦してみたかったという。

「このドラマをする前に『待望』と『ミダス』という作品をやりました。『待望』では朝鮮時代の商人であり、『ミダス』では法曹人として始まり企業弁護士になる役割でした。『待望』のときには初の時代劇だったため、人を治めて運営する関係をどう作ればいいか分かりませんでした。そんなキャラクターを好きでもなかったように思います。『ミダス』では良かったのですが、そんなキャラクターを盛り込むにはまだ年輪が作られていませんでした。基本的にキャラクターが事件に引っ張られた側面もあります。そのためそんなキャラクターがしたくて『カネの花~愛を閉ざした男~』のカン・ピルジュがそんなキャラクターでした。たくさんの部分に知識を持っていなくても、理解できる年齢になったため面白い部分があったんです」

ドラマの中でカン・ピルジュはチャン・ブチョン(チャン・スンジョ扮)、ナ・モヒョン(パク・セヨン扮)をはじめチョンア家のすべての人物とぶつかる。出会う人物ごとにカン・ピルジュが感じる感情もまた違った。ひとつのキャラクターで複合的な感情を表現することは難しくなかっただろうか。

「(特別な)設定があるというよりも、感情に沿っていくことが正しい。感情そのものが揺れ、その中でぶつかる部分があるため、相手俳優とのケミがどうやって揺れるのかについてだけ集中すれば良いと考えます。相手も明らかにそれに沿って感情が動くものですし、私もそこに合わせて動きます。状況によってキャラクターの感情がどう流れるのかに重点を置きました」

『カネの花~愛を閉ざした男~』は週末ドラマであったがウェルメイドという好評を受けて有終の美を飾った。不倫、婚外子、財閥一家の物語など、マクチャンドラマでよく使用される素材が登場したが、しっかり組まれたストーリーが視聴者を魅了した。チャン・ヒョクもまた「マクチャン」の憂慮について自信があった。

「マクチャンというものは極端なものです。極端なものが説得できなければマクチャンであり、説得できればその部分に対する共感帯が形成されます。最高のマクチャンといえば『スターウォーズ』です。けれど説得力を持って映画的現実を共感させたためにそうだと思って見るんです。我々が生きる世界でもニュースを見れば理解できない人がとても多い。どこがマクチャンでどこが現実なのか分かりません」

素材だけでなく『カネの花~愛を閉ざした男~』は土曜日2話連続放送という破格的な編成で話題を集め、MBCストライキがまともに終わらない不明瞭な雰囲気にて放送を開始した。チャン・ヒョクはこうした慣れず困難な環境の中でも良い結果を引き出せた功労をキム・ヒウォン監督に送った。

「私よりも演出に持って行かねばならない状況であったため監督の負担が大きかった。監督が老練にしっかり克服してくださった。むしろ災い転じて福というような、もっと良い部分を持ってしっかり乗り越えた。ともすれば『土曜日、日曜日に一時間ずつしていたものをどうやって二時間で?』と思うかもしれないが、こうしてやってみればまるで二時間の映画を見ているような、お茶の間劇場のような雰囲気が出来上がった。演出する人がそれを不満に思ってやるのか、それともそれを利用して別の方法を試みるのかの差です。(『カネの花~愛を閉ざした男~』)監督は試みたんです。そうしてみれば二時間のうちにどこにエンディングを与えねばならず、何を持ってこなければならないか戦略がおった」

ドラマが終わったばかりの彼の頭の中には、今も作品に向かう考えしかなかった。残りの一年はずっと演技活動を続けていく予定だという彼はプロデュースに対する欲も明かした。

「今年はきっとまた作品をするのではないでしょうか。長期的には作品をプロデュースしたい。本当のプロデューサーのように計算し投資する、そういうことではなくアーティストとして作品を開発しプロデュースしたい。私がしたい作品の俳優をしたい。作りたい作品もしっかりあります」

俳優としてチャン・ヒョクの目標もまた確固としていた。どんな華やかな修飾語もなく、チャン・ヒョクという二文字だけでも固有のカラーを出す俳優が彼の夢だった。

「アル・パチーノやトム・クルーズといった俳優たちの前に修飾語はつきません。彼らのカラーがあるからです。そのカラーを出さねばなりません。イ・ミスク先輩やソヌ・ジェドク先輩、イ・スンジェ先生のような方々には何も付かないではないですか。それだけその方々の固有の何かがあるということです。そんな俳優になりたい」
  • シックニュース キム・ダウン記者 / 写真=sidusHQ | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-18 10:25:00