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「アルハンブラ宮殿の思い出」最終回 魔法のようなドラマが残したもの

「アルハンブラ宮殿の思い出」最終回 

▶ この記事にはドラマ本編のあらすじやネタバレの一部が含まれています。

  • 「アルハンブラ宮殿の思い出」最終回 魔法のようなドラマが残したもの
『アルハンブラ宮殿の思い出』が8週間の魔法が幕を下ろした。

去る20日に韓国で放送されたtvN土日ドラマ『アルハンブラ宮殿の思い出』(脚本ソン・ジェジョン、演出アン・ギルホ)最終回はケーブル、IPTV、衛星を統合した有料プラットフォーム視聴率で世帯平均9.9%。最高11.2%を記録し、ケーブル、総合編成を含む同時間帯1位となった。それだけではなく、tvNのターゲット層である男女20歳から49歳の視聴率は平均7.8%、最高8.7%を記録、地上波を含む全チャンネルで同時間帯1位を記録した。(有料プラットフォーム全国基準、ニールセンコリア提供)

この日の放送でジヌ(ヒョンビン)は、自分の手でゲームのバグを取り除いた。

1年間、血まみれの姿で自分を追ったヒョンソク(パク・フン)、一時は父のように慕っていたチャ教授(キム・ウイソン)、そして死んでも永遠の同盟として自分を守ってくれたジョンフン(ミン・ジヌン)まで。彼らの胸を直接「天国の鍵」で刺してジヌは泣いた。ゲームのバグである3人のNPC(Non-player Character、ユーザにクエストやアイテムを提供する仮想のキャラクター)が消えた時、エマ(パク・シネ)が現れた。そしてジヌはゲームに残った最後のバグである自分の運命をエマの手に任せた。すべてのエラーが消えゲームがリセットされるように。

1年後、多くのことが変わった。ジェイワンホールディングスはリセットされたゲームを再開発して世に送り出し、人々の爆発的な反応を呼び起こした。ソンホ(イ・スンジュン)はジヌが生きていることを願って電子メールを送ったが、ついにはあきらめた。ジヌが戻ってくるのをあきらめていない唯一の人間はヒジュ(パク・シネ)だけだった。一方、セジュ(EXOチャンヨル)はゲーム開発者としてジェイワンホールディングにススカウトされた。セジュが会社を訪問した初日、カフェでセジュを待っていたヒジュの耳元にユーザ同士の会話が聞こえた。発売されたばかりで最高レベルが25であるゲームの中に銃を撃つIDのないユーザがいるというもの。50レベル以上のユーザーから利用できる銃だ。ヒジュは本能的にジヌだと考えた。

いつかジヌと再会できると信じて疑わなかったヒジュは、レンズをはめた。そして世界のどこかにいるジヌを見つけて走り、同時に画面上に銃を持ったユーザのシルエットが登場した。ジヌの生存を、魔法カップルの再会を、切に願っていた視聴者を応援させた部分だった。

初回から最後まで爽快な楽しさを届けた『アルハンブラ宮殿の思い出』が残した意味のある成果を振り返ってみた。

ソン・ジェジョン作家とアン・ギルホ監督、完璧な相乗効果

特別な想像力と、予期せぬ展開を誇るソン・ジェジョン作家の細やかな台本と魔法のようなゲームを映像で完全に表現したアン・ギルホ監督の感覚的な演出が相乗効果を発揮した『アルハンブラ宮殿の思い出』。毎回、終わりを知ることができないどんでん返しを見せるストーリーは、見る人々に今後の展開を推理させ、ドラマを楽しませた。ここに加えられたディテールな演出力を持つアン・ギルホ監督の細かい視線はAR(拡張現実)ゲームという多少不慣れな素材を視聴者に自然に受け入れさせ、「映画よりも映画のようなドラマ」として視聴者を魅了した。

演技の穴はゼロ、代表作を手にした俳優たち

放送前から超大型俳優の出会いとして期待を集めたヒョンビンとパク・シネ。現実とゲームの世界を生きていく男ユ・ジヌを演じたヒョンビンはミステリー、アクション、ロマンスなど様々なジャンルを消化して、圧倒的な存在感を見せた。パク・シネは美しい女性チョン・ヒジュとゲームのキャラクターのエマに変身、ロマンスとゲームの謎の鍵を握った特別な1人2役を魅力的に描き出して、視聴者の愛を受けた。

それだけではなく死後、ゲームの中のNPCとして復活してストーリーに緊張感を吹き込んだパク・フン、キム・ウイソン、ミン・ジヌンをはじめ『アルハンブラ宮殿の思い出』に出演したすべての俳優は各自のキャラクターで視聴者をドラマに引き込んだ。

新しいジャンルの名作ドラマが誕生

韓国では初めてARゲームをドラマに取り入れた『アルハンブラ宮殿の思い出』は放送関係者だけでなく、ITとゲーム業界からも注目されるほどの反応を呼び起こした。スペインのエキゾチックな風景を背景に、現実の上にリアルに追加されたゲームサスペンスは一瞬の隙も許さない完璧なCGで見る人の目と耳を捕え、魔法カップルの運命ロマンスは切ないときめきで視聴者を魅了した。『アルハンブラ宮殿の思い出』がいつも新しいジャンルへの挑戦を躊躇しないtvNの実験的な精神が集約された作品という評価を導き出した理由でもある。
  • 毎日経済 スタートゥデイ シン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-21 08:33:09