「検事内伝」1話 イ・ソンギュンが描く新鮮で平凡な検事の話 初放送5%でスタート

「検事内伝」1話 

▶ この記事にはドラマ本編のあらすじやネタバレの一部が含まれています。

肩の力を抜いた生計型検事の悲しくも面白い話が始まった。

イ・ソンギュン、チョン・リョウォン主演の『検事内伝』がベールを脱いだ。初回から新鮮な展開で期待を高めた。大きな事件を解決するスーパーヒーローではないが、私たちと別段変わらないことで悩み心配する、サラリーマン検事のエピソードは共感を引き出した。

16日の夜に韓国で初放送されたJTBCの月火ドラマ『検事内伝』は全国5%(ニールセンコリア提供、有料世帯基準)の視聴率でJTBCドラマの初放送最高視聴率を更新した。刺激的なMSGはないが、あっさりとした魅力で視聴者の共感を引き出した。

最初のシーンは10年目の検事イ・ソンウン(イ・ソンギュン)が悠々と釣りを楽しんでいたとき、禁止地域での違法な釣りを理由に警察署に連れて行かれた。調書を書く時に職業を尋ねられて会社員と嘘をついた彼は身分がばれずに無事に帰ろうとした矢先、知り合いの警察官に会ってしまった。結局、イ・ソンウンはパトカーに乗ってジニョン支庁に復帰した。部長検事のチョ・ミンホ(イ・ソンジェ)はパトカーから降りるイ・ソンウンを見て眉をひそめた。

イ・ソンウンはナレーションを通じて「世間の人は検事と言うと、2つのことを連想する。権力の侍女になってしまった検事、あるいは正義の使徒。しかし、ほとんどの検事は平凡だ」とジニョン支庁を紹介しながら、「ここはエリートだけが行くという公安部の特殊部に一度も行ったことのない刑事部の検事たちがいる」とし「たいしたことのない被疑者召喚業務が大半だ。しかし、このようなところにも検事は必要で、ここは私の故郷だから、これまで以上に最も幸せだ」と明らかにした。

検事の流刑地と呼ばれる南海岸のジニョン支庁。欲も野心もなく生きていく刑事2部イ・ソンウン検事と彼の同僚たちが繰り広げる、本格サラリーマン検事ドラマが始まった。

ソンウンからも予期せぬ鋭さを垣間見ることができた。「200万ウォンのお祓い詐欺事件」で霊媒者イ・スンチョルがお祓いの料金だけを受けとり、お祓いをしなかったと被害者の息子が霊媒者を訴えたが、被害者本人はイ・スンチョルの言葉が何度も的中し、絶対的にイ・スンチョルを信頼する状況だった。さらに悪いことに被害者はソンウンの説得により検察に出頭する途中に交通事故にまで遭うと、口を閉ざしてしまった。

しかし、ソンウンは何か釈然としない点を感じて再調査を行い、ドライブレコーダーと通話記録などを照会した結果、イ・スンチョルが的中させてきた各種事件事故がすべてわざと作り出した状況だということを明らかにした。被害者さえすっかりだまされていた事件を解決したり、「お化けよりも怖いのが人間という言葉がイ・スンチョルさんにぴったり合う」という鋭い警句を飛ばして視聴者をすっきりさせせた。巨大な犯罪の代わりに誰もが共感できる日常で起こるさまざまな事件を扱う予定の『検事内伝』の今後の展開がさらに期待されている。

この日の放送では309号検事室の秘密も公開された。過去、母親のハイヒールを履いて遊んでいた11歳の少女が行方不明になる事件があった。毎晩、ハイヒールの音を聞いてやめた検事が11人もいた。イ・ソンウンは「309号室の検事が夜勤をするたびにハイヒールを履いた女性がかつかつと音を立てて近づいてきて309号の前で止まる」という怪談を聞かせた。チョ・ミンホは新たに来る検事が辞めることを防ぐためにお守りを309号検事室の机の下に貼り付けた。

ところがイ・ソンウンは309号を確認する特捜部出身の実力派検事チャ・ミョンジュを発見した。平検事にもかかわらず2000億ウォン台の保険詐欺事件をブリーフィングしたスター検事のミョンジュが一体なぜジニョン支庁に現れたのだろうか。

公開された「ハイヒールを履いた少女事件」と、これにまつわるジニョン支庁309号室の謎が深まるなか、イ・ソンウンはジニョン支庁刑事2部に流れてくる事件をめぐって「誰かの生死と直結している」と話した。

『検事内伝』には巨大な陰謀や血の復讐が登場せず、残酷な殺人や流血もない。

日常で十分に起りうる素朴であり共感を刺激する事件が主な素材だ。イ・ソンギュンとチョン・リョウォンのライバル構図だけではなく、『検事内伝』に登場するキャラクターはすべてそれぞれの個性がはっきりしている。普通の人々が暮らしているジニョンで99%に属するサラリーマン検事が聞かせてくれる様々なエピソードが注目される。
  • 毎日経済 スタートゥデイ チン・ヒャンヒ記者
  • 入力 2019-12-17 07:42:27