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ガールグループ、アバターと一つの舞台に

「仮想アイドル」時代開く 

  • ガールグループ、アバターと一つの舞台に

  • リーグ・オブ・レジェンドのキャラクターを利用して作成された仮想アイドルグループ「K/DA」の新曲『MORE(モア)』がビルボードの「ワールドデジタルソングセールスチャート」で1位を占めた。 [写真提供=ライアットゲームズ]


去る10日(現地時間)、米ビルボードの「ワールド・デジタル・ソング・セールス・チャート(World Digital Song Sales Chart)」で1位を占めた曲は『More(モア)』だった。 K/DAと呼ばれる女性アイドルグループがリリースした曲だ。 Kポップ歌手がこのチャートで1位を占めた事例は多いが、K/DAが特別な理由は実在しない「仮想のガールグループ」だからだ。世界的な人気を集めるゲーム『リーグ・オブ・レジェンド(LOL)』の企画社ライアットゲームズ(Riot Games)は、ゲームのキャラクターを利用して2018年11月に仮想のガールグループ「K/DA」を創造した。

Kポップガールズグループ「(G)I-DLE(ヨジャアイドル)」のメンバーであるソヨンがリードラッパーを、同じくミヨンがメインボーカルを務め、米国のシンガーソングライターのマディソン・ビアーとジャイラ・バーンズが参加した。ゲームのキャラクターと実際の歌手を1対1でマッチングさせて、新しい仮想ガールグループをデビューさせたわけだ。完成度の高い曲とミュージックビデオで成功裏に活動を続けながら、今年はビルボードチャートで1位にもなった。

今年は「コロナ19」でアンタクト公演の需要が高まり、「仮想アイドル」時代が本格的に幕を上げた。 K/DAのようなゲームキャラクターと実際のKポップアイドルのコラボレーションの成功事例が出てきたことに続いて、今年は新人アイドルも仮想アバターと同時にデビューするケースまで現れ始めた。

SMエンターが仮想キャラクターのバトンを受け継いだ。ボーイズグループ「NCT」に続き、4年ぶりにデビューする4人組ガールズグループ「aespa(エスパ)」は、メンバーとマッチングするアバターキャラクターまでを同時に創造したコンセプトで注目されている。エスパは「自分のもう一つの自我であるアバターに会って、新しい世界を体験することになる」という世界観(アーティストが活動する仮想の背景)を標榜する。

李秀満(イ・スマン)SMエンター総括プロデューサーは先月28日、大邱(テグ)で開かれた第1回世界文化フォーラムで、「セレブリティとアバターが中心になる未来の世界では、現実世界と仮想世界の境界を超越した、完全に新しい革新的な概念のグループで誕生するだろう」と予告している。

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  • SMエンターエンターテイメントの新人ガールグループ「エスパ」はアバターと相互交流しながら、現実世界と仮想世界の境界を行き来して活動する。アバターと一緒にポーズをとっているエスパのメンバーたち。 [写真提供=SMエンター]


エスパは実際のメンバーがオフラインの活動を展開すると同時に、仮想世界のアバターメンバーも複数のコンテンツやプロモーションなどを披露する。また、実際のメンバーとアバターメンバーがコラボレーションしたりする。李プロデューサーの文化産業に対する哲学がそのまま反映された結果であるわけだ。李プロデューサーは、「技術の発達で一人一人に特化したアバターが誕生し、自分が好きなセレブリティアバターと友達のように人生を共にして、コミュニケーションすることもできるだろう」とした。

仮想キャラクターと実際のアーティストが合同公演を成功裏に繰り広げた事例もある。 2018年に仁川で開かれた「リーグ・オブ・レジェンドワールドチャンピオンシップ(ロールW杯)」特別祝賀公演で、K/DAがステージに上がった。 K/DAの仮想ゲームの各キャラクターが拡張現実(AR)技術でステージに上がったし、その横で実際のヨジャアイドルのメンバーとビアーそしてバーンズが公演した。当時の大会視聴者数は9960万人に達するほど注目された。特別公演映像のYouTube再生回数も2年間で4800万回に達した。コメントには「Kポップの未来技術が集約された舞台」だという評が支配的だった。アバターやアーティストの融合を標榜するエスパーの成功の可能性が高く予想される理由だ。また今年はコロナ19でAR技術はオンライン公演が確固とした地位を得て、演出の質も高くなった。エスパは17日、デビューシングル『ブラックマンバ』を発表する。

K/DAの成功とエスパーのアバター世界への合流で、今後は仮想アイドルの世界への扉を叩く事例も多くなる見込みだ。

K/DAが去る6日に発表したアルバム『all out(オールアウト)』はガールズグループTWICEがフィーチャリングで参加したりした。タイトル曲『モア』の公式ミュージックビデオは公開2週間で再生回数3400万回を超えた。最もファン層が大きなKポップグループに準ずるヒットだ。

大衆音楽評論家のチョン・ビョンウク氏は「K/DAの成功は仮想キャラクターの強さであるというよりも、ファン層がしっかりしたリーグ・オブ・レジェンドと呼ばれる知的財産力が作用した側面が大きい。アバターを前面に出すのは時期尚早だと思う」と言いながらも、「K/DAとエスパのデビューで、これを意識した後発走者の挑戦が続くだろう」と分析した。
  • 毎日経済_カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-11-13 19:58:07




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