サムスン家、遺産の60%を国民に…医療・芸術などに寄付



「死んで着る壽衣にはポケットがないことを常に念頭に置いています。」昨年10月に他界した故李健煕(イ・ゴニ)サムスン会長(写真)が2000年にあるメディアとのインタビューで語った言葉だ。

故人は、サムスングループを世界の超一流企業に成長させる間にも、社会に貢献する企業市民としての役割を忘れないといつも強調してきた。

故李会長のこのような遺志を奉じて28日、サムスン総帥家は税金と文化・医療貢献を合わせて15兆ウォン半ばに至る財産を社会に還元すると発表した。これは故人の推定財産26兆1000億ウォンのうちの60%に達する。

故人の法定相続人である夫人の洪羅喜(ホン・ラヒ)前リウム美術館長、息子の李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長、長女の李富真(イ・ブヂン)ホテル新羅社長、次女の李敍顕(イ・ソヒョン)サムスン福祉財団理事長はこの日、報道資料を通じて遺産相続と社会還元の詳細計画を発表した。故人の遺産はサムスン電子・生命・物産などの主要系列社の株式18兆9633億ウォン(確定相続額基準)相当と鑑定額3兆ウォンを超える個人所蔵美術品、相場1兆ウォン以上の国内外の不動産、現金その他の資産を合わせて26兆1000億ウォンだ。

遺族は12兆ウォン台半ばの相続税を、一銭ももれなく納付することにした。全世界をひっくるめて前例のない規模の相続税であり、昨年の韓国政府相続税の歳入(約3兆9000億ウォン)の3.2倍を超える。遺族は今月末までに相続税のうち約2兆ウォンを納付し、残りは年賦延納制度を活用して、今後5年間で6回にわたり分けて支払うことにした。財源は毎年数千億ウォンに達するサムスン電子株の配当や、個人の信用貸出および株式担保融資で調達する方針だ。

遺族は故人の現金資産の1兆ウォンを、感染症との闘いと小児がん・希少疾患の小児患者の支援に出捐することにした。 5000億ウォンは国内初の「中央感染症専門病院」建設に提供し、関連する研究インフラに2000億ウォンを投入する。 3000億ウォンは10年のあいだ低所得層の小児患者1万7000人を助けるために使われる。

故人が集めた文化財と美術品1万1023件(2万3000点)は、国立中央博物館と国立現代美術館や全国の国公立美術館に寄贈される。これは世界的にも類例を見られない規模で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に土地と美術品を寄贈した米財閥ロックフェラー家、ロスアンジェルスにゲッティ美術館を建てた石油財閥のポールゲッティなどに次ぐ寄付として評価される。

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  • 毎日経済 | チョン・ジヒョン記者/イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-04-28 20:46:30