オフィスワイフ、いいんだろうか?悪いんだろうか?

私たちは皆、幻想のパートナーを望んでいるが… 

一日の大半を職場で過ごす男性会社員が自分の妻よりもより多くの時間を共にする女性の同僚を指す「オフィスワイフ」。単に同じ空間にいるからという理由だけでなく、生活と仕事における様々な面で助け合う関係、公的にも私的にも近い間柄を男性の立場で表現した言葉である。ところでなぜなのか?男性たちはなぜだか肩を竦めたい気分になり、女性たちは曖昧で微妙な感情を持つのだろうか?

キム課長はパク部長を尊敬している。スマートな業務処理能力、スタッフと後輩たちを適切にフォローし叱咤しつつも引率していくリーダーシップ。社内でも次期役員にふさわしい人材として疾走中のパク部長と共に新しいプロジェクトを成功させる度にピリッとした快感とキャリアウーマンとしてのやりがいすら感じる。パク部長と一緒なら社内でのキム課長の未来も安定しているかのようだ。

パク部長にとってもキム課長は有難い存在だ。新入時代から明るく器用であったため男性同期たちに後れることなくここまでよくついてきてくれた。仕事も仕事だが性格も良く後輩の面倒見も良くて、上司である自分にも気さくにきびきびと合わせてくれ、男性職員二人分の役割をこなしているかのようだ。このように二人の息を合わせ長い間共に仕事をしているため、公的にも私的にも親しい間柄だ。パク部長の妻とは大学同期でもあり、互いに知り合いで仲良くするほどだ。

仕事なら仕事で、生活なら生活で、リードしたりサポートしたりしながら面倒を見てくれる助力者というのはどれだけ甘く幻想的だろうか?本来男性と女性は互いに異なる遺伝子構造を持つ存在であり相互補完により完全体となる。概して詳細な過程とディテールを逃しがちな男性と、立体的な思考と視線で物事の前後を継ぎ合わせることができる女性が互いに心と行動を共にするならば職場生活はそれこそ水がサラサラと流れるように自然なものとなり得る。

しかし現実は少し異なる。まず男性と女性とで仕事に接するスタイルが違う。その違いから来る窮屈さ、いらつき、偏見、無視など数多くの感情の分岐と筋道の中で、大慨は「牛と鶏を見るようだ」の諺のように互いに「無関心」になるか、犬猿の仲のようにああだこうだと争い合うようになるのが日常茶飯事だ。

「男性たちは几帳面だったり繊細にはできないですよ。そういう仕事を任せたら他の人が最初からやり直さないといけなくなり仕事が2倍になってしまいます」-38歳・女・PR代行会社課長

「接待や対外業務は男性たちに向いているとは思います。人脈を作り活用するのも女性より上手ですね。しかし経済観念があまりにもなさすぎでしょう。本人たちは業務上当然の投資だというけれど、私にはただ会社の経費を無駄使いしているだけにしか見えないですね」-34歳・女・大企業マーケティング部署代理

「男性、女性が混在しているのが良いですね。メンタル的にです。女性だけだと些細なことにこだわるような雰囲気で何となく着着とまわらない感じがするし、男性だけだと、どのように職場が動いているのか、ちゃんと出来ているのかダメな状態なのかよく分からないですね」-46歳・女・金融関係CS部門長

このような環境の中で「以心伝心」できる相性の合う仕事のパートナーに出会うということは、性別を問わずときめく願望だ。また異性のパートナーである時のシナジーは当然大きい。しかし良いことだけでは終わらない。先に例を挙げたキム課長とパク課長の関係がそうだ。誰かが「うちの会社にオフィスワイフ?」と聞いたなら、誰もがパク部長とキム課長を思い浮かべるが、冗談であったとしても賞賛には当たらない。男性たちの間では「うらやましい」と言われるかも知れないが女性たちの間では不愉快だし恥ずかしいことなのかも知れない。

男女が一緒にいると当然「陰口」がつきもの

二人がくっついて行動していると、仕事がうまくいけば誰かの嫉妬、謀略の標的になりやすく、仕事ができないのに二人で行動するとさらに怪しまれる。あまりにも狭量で陳腐な指摘だと思われるかもしれないが、男性たちにとって「オフィスワイフ」という単語が「何だか満たされた」「自分にもいればいいなという漠然とした願い」となる根源は何か?それはあなたが「女性」だからだ。絶対にそうではないと否定する男性たちもいるだろうが、大概嘘であると考えてもよい。

もちろんあなたは互いの関係がクールで理想的だと信じているだろうし、他の人もそう見ていると信じているだろうが、真偽の有無を超え「他の人の耳目」というものはあなたの信じたい、あるいは他の人がそう信じてくれれば、と願うものとは別の問題だ。真偽の有無とは関係なく職場内の陰口は無条件マイナスだ。その上どちらかが既婚者であれば200%だ。そして韓国社会ではこのような点で未だに女性がより不利である。昇進対象からは当然外され社内の噂好きな人たちの間で恰好の餌食にされるだろう。

他のパートナーに出会った時の免疫機能低下

男性であれ女性であれ、他のパートナーや同僚との業務進行自体がうまくいかずぎこちなくなる可能性がある。「この件は○○さんでないといけないんだけど」「○○さんならこんな時自分で解決してくれるのに」という考えが自分でも無意識に生じてどうすればいいか分からなくなったり、いったん先送りしておいてその人が解決してくれるのを待つようになる。

しかし一生一人の人とだけ仕事をするわけにはいかないものだ。良く合うパートナーもいればあまり合わない人もいるものだ。今、一人の人と相性が合うからといって全ての仕事をその人と解決しようとすることは、自ら可能性を縮小させる愚かな習慣である。またそのような過程での無気力なあなたの姿は無能力者として評価される。合うものは合うのであり、仕事は仕事だ。過剰に仕事のことで依存したり分かり合おうとするな。

相互補完なのか?一方的なサポートなのか?

男性に聞くと「やはり女性だからプレゼンテーションの時のネクタイの色や重要な席での服装などもアドバイスしてくれるので、耳を傾けて聞くようになる」「残業の時おいしい寿司や間食を用意してくれるのがどれだけ有難いことか分かりますか?」「女性たちのほうがはるかに几帳面だ。重要な報告書のようなものは最終チェックを頼むと誤字などをどれだけよく気づいてくれる・・・」このような話をよくするが、内容は大概「細々としたことによく気づいてくれる」ということに帰結するケースが大半である。男性は大概女性よりも”儀典”が得意で態度が自然だ。一方で女性たちの長所は”儀典”よりも、ややもすれば”介助”に転落しやすい。

男性が上司である場合は女性社員のアイディアや企画を自分の成果にしたりもする。女性社員のすばらしいアイディアに肉付けをし、ベテランの貫禄で方向をアドバイスし成果を上げさせてくれるケースは少ない。もちろん意図しているわけではなく、組織のシステムがそうだからであるが。

女性らしさより能力発揮を選択しよう

息の合うパートナーや上司に出会ったなら、単に「仕事が簡単に楽にできる」に留まらず、業務的にシナジー効果を拡大化させられる起爆剤や触媒にしようと努力することだ。自分を理解し認定してくれる相手なら色々なアイディアと方式を議論し具体的な意見と成果をもたらすよう共に悩み合うことだ。自分を信じ自分の味方についてくれる相手なら自分が望む色々な挑戦に向けて共に努力できるものだ。そのような関係であるなら、その相手が男性であれ女性であれ、ハンカチを世話したりリップグロスを世話することの、何が問題になるというのだろうか。

周囲の関係、平衡と均衡を合わせよう

「パク部長はいいね。キム課長のようなオフィスワイフがいて」などと誰かが言う。当然賞賛ではない。稚拙な男女間のスキャンダルに追い込むのではなくても、嫉妬、妬み、皮肉、密やかな陰口だ。事態がこうなったのは、ひときわ二人が「くっついている」印象を与え、二人の息があまりにも合っているように見えるからだ。

職場は楽で面白いことだけを選択できる場所ではない。相手が男性であれ女性であれ楽な相手と過剰に密着するのは正しい姿ではない。幼稚で排他的に見える。またリーダーシップとも疎遠に見える。今年いっぱいで退職しようとしているのでない限り直さなければいけない。

適当な時点で離れなければいけない

パク部長がキム課長の能力を高く買っているならチームを拡大し分離する時、キム課長に機会を与えることができなければならない。キム課長もまた自分を信じて認定してくれるパク部長のみでなく、他の役員たちからも信任を得なければならない。

また今は仲が良くても仕事を通じた関係ではいつでもハッピーなだけでは居られない。上司の視線とは妙なものであり、どれほど可愛い部下であっても、ある日は不満に思い、ある日は感心したりと、行ったり来たりするものだ。夫婦にも数年周期で倦怠期が訪れる。その時期をどのように乗り越えるかによって離婚したりも、幸せで平和な老後を送ったりもする。適切なタイミングで離れ独立できてこそ良い関係をより長く維持することができる。
  • Citylife_パク・ユンソン(コーポレートコミュニケーション&コンサルティンググループネオメディア編集長)
  • 入力 2012-03-21 12:00:00