韓、集団感染の清海部隊員が帰国…続々とあばかれる軍の失策


  • 頭を下げた国防長官「責任を痛感」。徐旭(ソ・ウク)国防部長官(中央)は20日午前、ソウル市龍山区の国防部庁舎でウォン・インチョル合同参謀議長(左)、パク・チェミン国防総省次官とともに淸海部隊コロナ19集団感染の事態と関連して「重い責任を痛感している」と国民へ謝罪した。[写真提供=国防部]



コロナ19に集団感染した淸海部隊員が国内に急送される初の事態が起きたなかで、当初は高熱でコロナ19の可能性を主張した部隊の訴えを幹部が無視したという主張が提起された。軍は国内復帰の緊急性を理由に正確な感染原因を特定するための疫学調査をまだ実施していないなど、ずさんな事後措置も続々と明らかになっている。国民の力党は国政調査を要求した。

ハ・テギョン国民の力議員は20日のフェイスブックを通じて、淸海部隊のコロナ19を疑う症状の訴えを軍幹部が無視したと主張した。前日、清海部隊34陣に所属する兵士の父親から情報提供を受けたハ議員は、「父が息子からコロナ19を疑う症状を初めて聞いたのは7月1日の通話からだ」とし、「高熱に悩まされている清海部隊の兵士たちの症状はふつうの風邪の症状と異なる、コロナ19だと話した」と伝えた。ハ議員によると、清海部隊の兵士Aさんは父と通話しながら「船にしじゅうインフルエンザ患者が生じて増え続けている」「臥せて身動きもできない兵士が生じ、熱が40度まで上がる」と訴えた。ハ議員は「しかし幹部らは、コロナ19は人を通じてうつるが、インフルエンザのような兵士たちは部外者に会ったことがないのでコロナ19ではないと強弁した」とした。ハ議員は「兵士たちが熱が40度まで上がるのにコロナ19ではないといい、風邪薬を二錠ずつ配って耐えろと言ったと(父が)鬱憤を吐いた」と付け加えた。

ハ議員をはじめとする国会国防委員会所属の国民の力議員はこの日に声明を出し、真相究明のための国会国政調査を要求した。ハ議員は「国防委員会は去る4月、国防委全体会議で艦艇および潜水艦などの密閉施設に勤務する将兵に対する優先的なワクチン接種を強く要求した」とし、「国防部長官は疾病庁と協議してすぐに接種すると回答したが嘘だった」と批判した。これは前日に鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長が中央防疫対策本部の定例ブリーフィングで、「ワクチンの国外搬出について(合同参謀と)細部的に議論したことはない」と明らかにしたことをめぐって語った言葉だ。国防部はチョン庁長の発言と関連し、すぐに「2~3月に海外派兵部隊などの予防接種と関連し、口頭で協議している」とし、「ただし清海部隊の派兵将兵の予防接種を特定して協議したわけではない」という立場を明らかにした。

「軍幹部のコロナ19感染黙認」主張に対して合同参謀は、「遺伝子増幅(PCR)検査までは風邪として認識するしかなかった」という立場だ。合同参謀によると、7月2日に文武大王艦内で高熱の患者が発生したとき、清海部隊所属の軍医はこれを風邪と判断した。

最初の感染発生後の事後措置も不充分だったことが分かった。合同参謀は15日、淸海部隊員6人の最初の確定判定を受けた後、アフリカの現地保健当局に疫学調査を依頼しなかったことが分かった。またコロナ19が伝播した原因すらも明確に究明できずにいる。この日、軍関係者は毎日経済との通話で「正確な疫学調査が行われてこそ最初の伝播原因を把握することができる」とし、「いまは部隊員の国内復帰と防疫が優先される状況であることから、疫学調査は行われていない」と述べた。

外交チャンネルを通じて現地の保健当局に疫学調査の支援を要請することもできたが、これも行わなかったと国防部の関係者は説明した。軍が清海部隊の集団感染の原因を把握さえできないでいることは、清海部隊35陣もまた感染の危険に無防備だろうとの解釈が可能だ。

一方でこの日の午後、2機の空中給油機(KC-330)でソウル空港に到着した淸海部隊員たちは、国軍首都病院、国軍大田病院、国防学校・民間生活治療センターなど4カ所に分散して入所した。
  • 毎日経済 | ヨン・ギュウク記者
  • 入力 2021-07-20 18:57:42