韓、デルタ拡散で病床確保に「非常灯」…政府、8千追加確保を推進


国内でのコロナ19ワクチンの接種率が遅々として進まない中で新規感染者が連日4桁以上発生し、感染症専門の病床が急速に消尽している。これとともに危篤・重症患者も着実に増えており、「病床不足」が再燃するのではないかという懸念が出ている。政府は緊急事態に備えて、全国で8000以上の病床を追加で確保する方針だ。

1日の中央防疫対策本部によると、先月31日の午前0時の時点でコロナ19で危篤・重症の患者は317人だ。危篤・重症患者が300人を超えたのは第3次流行の去る1月21日(317人)以来で191日ぶりだ。新規感染者の急増に比例して、危篤・重症患者も増えたわけだ。コロナ19予防接種対応推進団によると、1日の午前0時の時点で新規感染者は1442人で、なんと26日目で4桁の記録を継続した。

これによって関連する病床も減っている。 1日の中等症患者(一般治療患者)のための感染症専門病院の病床は8177床のうち2233床が残っている状態だ。全病床のうちの72%が既に埋まったわけだ。状態が少し深刻な集中治療病床は424床のうち182床が残っている。人工呼吸器を装着したり、死亡リスクの高い患者が入院した重症患者病床は801床のうち360床が空いている状態だ。去る6月29日現在、集中治療病床822床のうちで609床が空いていた点を考慮すれば、余裕病床の数は一ヶ月のあいだに60%水準に減少した。特に大田広域市は集中治療病床が2つしか残っていなかった。

このように余裕病状が急速に減少したことから、政府は首都圏に6200床と非首都圏に1800床など、全国に8000以上の病床を追加で確保することにした。

このような病床の不足は政府がデルタ変異に対する恐怖心理をあおったからだという指摘が提起されている。多くの専門家らはデルタ変異は既存のウイルスよりも透過率は強くても、致命率は高くないとみているが、死亡リスクが高いという一部の研究結果が過度に強調される傾向があるということだ。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)中央防疫対策本部長(疾病管理庁長)は先月30日、「英国とカナダではデルタ変異がアルファ変異よりも入院リスクを1.8~2倍高め、死亡リスクを高めると報告された」と述べた。これと関連し、ソウル所在のある大学病院の教授は、「政府がデルタ変異の恐怖感を高めたせいで、軽症レベルの患者も生活治療センターではなく病院に入院しているケースがかなり多い」とし、「デルタ変異の拡散は防がなければならないが、危険性を膨らませてはいけない」と語った。この教授は「実際に人工呼吸器が必要な患者と死亡者は、全世界で昨年の冬と比べて10分の1の水準に減少した」と付け加えた。

このような中で、国内のワクチン接種の達成率は足踏みを強いられている。先進国が人口の40%以上が第2次までワクチン接種を完了したこととは違って、韓国はまだ10%の序盤だ。推進団によると、国内のコロナ19ワクチン接種完了者は1日0時の時点で人口比13.9%だ。 1次接種者も40%に満たない37.4%だ。

この日、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が引用した国際通貨基金(IMF)のデータによると、先進国の人口の40%は第2次までコロナ19ワクチン接種を完了した。
  • 毎日経済 | キム・シギュン記者
  • 入力 2021-08-01 18:19:00