韓、保健医療労組がスト宣言…人材拡充・公共医療の強化を要求



コロナ19が拡散傾向を持続しているなかで、看護師を中心にした全国民主労働組合総連盟、全国保健医療産業労働組合(保健医療労組)が来月2日にゼネストに突入することにした。もちろんゼネスト予定日まで政府と協議する時間は残されているが、もしストが実現すればコロナ19大流行の中で状況の悪化は避けられないだろう。

保健医療労組は27日に記者会見を開き、「去る18~26日に行われた賛否投票で投票率81.8%、賛成率89.8%でゼネストが可決された」とし、「組合員5万6091人のうち4万5892人が投票に参加し、4万1191人が9月2日のストに賛成した」と明らかにした。

これまで保健医療労組は、コロナ19の長期化で人材不足と医療陣の疲労が累積したことで、公共医療の強化と人材の拡充や処遇改善などを求めてきた。労組側は11回の政府との交渉で合意点を見つけられず、26日にも11時間ほど議論を行ったが立場の違いだけを再確認した。

保健医療労組のナ・スンジャ委員長は「政府が人力拡充や公共医療の拡充要求に対する明確な解決策を提示しなければ、9月2日午前7時を期して全面ストに突入するだろう」と語った。しかし「スト日前までに政府がどのように強力な意志を持って実質的解決策を出すのかに沿って、全面ストは事前に劇的に解決できるかもしれない」との交渉余地を残した。

保健医療労組は看護師が半分以上(63.4%)を占めており、看護助手と臨床病理士や放射線士、事務行政院務担当者、理学療法士などで構成されている。医師は抜けている。労組側の要件は、△感染症専門病院の設立、△公共病院の拡充、△公共病院施設・設備・インフラの構築、△職種別の適正人員基準を設ける、△予測可能な交替勤務の施行、△代理処方など5大不法医療の根絶、などだ。

医療界はゼネストが現実化すると、医療現場に大きな混乱が生じると見ている。保健医療労組の主軸である看護師が業務を行わなければ、コロナ19選別診療所を含む、現場での負担が大きくなるからだ。コロナ19専門治療病床と選別診療所の人力もストに参加する予定だ。

これに対して政府はスト事態を防ぐために追加の協議を続ける方針だ。イ・チャンジュン保健福祉部医療政策官は「コロナ19が大流行している状況なので、ストライキは望ましくないというのが政府の認識だ」と強調した。続いて「スト開始日の前まで議論して、これらの要件になるべく対応するようにしたい」と語った。

一方で中央防疫対策本部はこの日、国内の予防接種完了者が出国したが再入国する際に適用される「隔離免除基準」を緩和したと発表した。従来は接種完了後2週間を経過した後に「出国」した場合にのみ隔離免除を付与したが、これからは接種完了後2週間が経過した後に「入国」した場合にも2週間の隔離が免除される。
  • 毎日経済 | キム・シギュン記者/パク・ユンギュン記者
  • 入力 2021-08-27 22:46:58