「かつて夢の職場だった」…航空会社乗務員、コロナに泣く

離職に成功すると「脱出祝う」 

この頃「キャビンクルー(乗務員)」の間では、離職に成功した仲間が出ると「脱出を祝う」というメッセージを送るという。コロナ19拡散後の航空業界は、事実上は麻痺するなど業況が不安定になり、勤務と休職を繰り返すシステムが続いているからだ。外資系航空会社に在職していたAさん(33)も、長引く不況の中で「無限無給休職」通報を受けた後にけっきょく退社した。 Aさんは第2の仕事を見つけるための求職活動中だが、「これといった仕事がなく、容易ではない現実だ」と語った。

コロナ19の衝撃を直接受けた航空業界の乗務員は、うつ病や不安感に一日一日を過ごす現実だ。実際に昨年末、ソウル市江西区の住宅では国内航空会社の乗務員Bさん(27)が死亡したまま警察に発見された。 Bさんは強制休職期に入った後、生活苦に陥ったことが分かった。Bさんが残したものと推定される遺書には、「あまりにもストレスを受けた。私の臓器は寄贈してほしい」という内容が書き込まれていた。

Aさんのように新しい仕事を探しに乗り出す人も少なくない。乗務員が多く選択するプランBは、これまでの経歴を生かすことができる金融・サービス職だという。国内航空会社に在職中の乗務員は、「講師や秘書のほか、試験の準備を介して大企業や公企業に入社する友人もいる」と雰囲気を伝えた。このために休職期間のあいだは離職のために専門学校に通ったり、グループスタディを進めているケースもある。

また航空業界では「ビッグディール」が予定されている。大韓航空とアシアナ航空の合併にともなう統合格安航空会社(LCC)の発足の可能性など、多くの変化が予告されたわけだ。これによって航空会社別に、乗務員の本音は千差万別というのが現実だ。

大韓航空のある乗務員は、「みんなコロナ19が終わるように願って耐えている状況」だとしながらも、「大韓航空の内部には他の航空会社とは異なり、合併に関連して焦ったり大きく不安を感じることはないようだ」と語る。また別の従事者は「肉体的にたいへんだった時期に、コロナ19によってむしろ休みながら再充電の機会にすることができるようになって良かった」と語った。

一方、統合対象の航空会社の客室乗務員は不安をみせるケースもある。あるLCCの乗務員は、「大きな家が私たちを捨てるとは思わないが、勤務体系やシステムがどう変わるかは誰も分からないではないか」と語る。また「地上職の場合は統合組織のロードマップが描かれてはいるが、乗務員に関連しては特に話は無いようだ」とした。

一部の乗務員は会社の組織文化について苦情も吐露する。乗務員は乗務事の率いる4人がチームを組んで業務を行う。最近はかなり改善されたが、入社時期や序列の文化に気遣うのは相変わらずだという指摘がある。また、かつてはひとつのチームメンバーのミスがチーム全体の人事考課に反映される「連座制」もあったという。しある乗務員は「以前に同僚が退社したとき、先輩から受けた不条理な点などを人事部に報告をして退社したこともあった」と言う。

また、乗務員は入社後1~2年の間はインターン過程を経ることになる。この過程で評点が悪いと、正規職への転換はできない。一種の長時間の機会費用が発生することになる。しかし乗務員の間では、体が悪くて病気休暇を使う場合は「正規職転換の夢を見るのは難しい」という思いがあるという。したがって、体が悪くても病気休暇さえできず、黙々と出勤する場合が少なくない。

コロナ19の拡散傾向がおさまらないなかで、政府の雇用維持支援金の支援期間が延長されたのは朗報だ。ただし延長期間は一ヶ月に過ぎず、けっきょく「時間稼ぎ」に過ぎないという声も出ている。航空業界では当面の火は消したという雰囲気だが、今後も政府の追加支援策を望んでいる。
  • 毎日経済 | チャ・チャンヒ記者
  • 入力 2021-09-19 15:04:16