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「イカゲーム」俳優イ・ジョンジェ氏インタビュー

優勝したら「寄付しますよ」 

  • 「イカゲーム」俳優イ・ジョンジェ氏インタビュー
  • 写真提供=ネットフリックス


「カリスマあふれるキャラクターよりも、日常でありふれて見る人物を演技することがより難しい。だから練習を本当にたくさんしました。そのおかげでしょうか。確かにイカが素晴らしい。(笑)」

俳優イ・ジョンジェにはいつも重々しさがあった。特有の重厚な声と鋭い目つきで、大衆の視線を集めた。『暗殺』で親日派のヨム・ソクチを演技するときも、「どうしても悪で旧てください」でキラーレイ役を引き受けた時も同じだった。誰が知りえただろう。みすぼらしい無職のギフン役を演じたドラマ「イカゲーム」が、彼の28年の俳優人生の最高成功作に成長することを。

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29日に映像ラウンドインタビューで会ったイ・ジョンジェは「演技での変身が怖いというよりは、私はあのように演技したんだなあとしばらく笑った」とし、「平時は使わない表情、呼吸、動作がたくさん出てきた。ずいぶん昔はあんな演技をしていた記憶があるけれど、ここ最近にはなかったと思う」とした。 「街でよく見かける人のように演技しているが、ファン・ドンヒョク監督が劇中でも地味なキャラクターを提案した時はうれしかった。歳を取ったせいかいかついキャラクターだけがしょっちゅう入って来たんですよ(笑)」。俳優イ・ジョンジェの演技変身は、まさに大成功だった。彼は自動車会社で失業した後、離婚されて賭博場を転々とする中年男「ギフン」を演技した。

「イカゲーム」は全世界76カ国で、ネットフリックスの最多視聴コンテンツの1位に上がった。韓国コンテンツが収めた歴代最高成績だ。イ・ジョンジェは「(死を賭けてギャンブルをしなければならない)極端な状況で、他の人を助けるギフンのキャラクターから人間味が感じられたようだ」とし、「そんな性格が一種のメッセージとして伝わったと考えている」と語る。彼は「社会関係網サービス(SNS)は使わないが、ヌンティン(見る行為)はする。パロディ映像も暇のあるときに楽しみに見ている」と付け加えた。

「イカゲーム」は456億ウォンをかけて死のゲームをしなければならないという設定のドラマだ。「ムクゲの花が咲きました」や「綱引き」など、3040世代には古典的なゲームが死と生の境界を決定するツールとなる。イ・ジョンジェは「シナリオを見た時から作品の設定が良いと思った」とし、「大人が子供の頃にやっていたゲームでサバイバルゲームをするという設定自体がグロテスクだし、恐怖感が大きく感じられた」とした。 「ダルゴナ作りゲームは本当によく思い出す。ファン監督は激情を込めて舐めろと言うけど、本当にここまでやるべきと思ったんですよ。演技しながら考えて…生死がかかっているならできるなあと」。

すさんだギフンの生活の中には悲しみが溶けこんでいた。イ・ジョンジェは演技するたびに「気持ちが重くて苦しかった」と打ち明けた。「ギフンの劇中のセリフは、これはだめじゃないかという言葉がいっぱい出てくる。私たちの社会には本当にこれではいけないことが多すぎるでしょう。このような内容が共感を買う時代だという気がしたりします」。

俳優イ・ジョンジェが優勝して「456億ウォン」を獲得したらどうだっただろうか。悩むこともなく「寄付しますよ」と答えた。彼は「ギフンならどうだったかわからないが、俳優イ・ジョンジェは当然寄付するだろう」とし、「突然手に入れたお金だから」とした。

「ギフン」は真っ赤な髪で、次のゲームに参加する姿でシーズン2を示唆した。 「私の年齢の男性は絶対に赤くしないでしょう。絶対にしないことをすることで、意志を表現するのです。力も意志もないギフンが、これは本当に間違っているというメッセージを示すようです。シーズン2が出たらイ・ビョンホン氏と仕事をしたいです(笑)」。
  • 毎日経済 | カン・ヨンウン記者
  • 入力 2021-09-29 18:23:05




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