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アトピーで病院を訪れる患者が年100万人…社会的費用1兆ウォン

半分は9才以下子供 

  • アトピーで病院を訪れる患者が年100万人…社会的費用1兆ウォン
韓国でアトピーで苦労する患者が年間100万人を超えた。これによる社会的費用は1兆ウォンに達する。

国会環境労働委員会のヤン・チャンヨン議員(セヌリ党)が環境部と健康保険公団から提出を受けた「全国のアトピー性皮膚炎診療患者と社会費用」の資料によると、最近5年間でアトピー性皮膚炎で診療を受けた患者は年平均1104万人であることが分かった。

患者のうち半数は9才以下の子供であり、乳幼児の場合、100人当たり15人がアトピーで診療を受けた。これらはアトピー治療のために直接的または間接的に、月に73万ウォンを支出している。ヤン議員は「病院で診療を受ける治療費の他に、アトピー患者は民間療法・化粧品など多様な方法で補助治療をしており、これに伴う間接費用も相当なものだ」と述べた。

報告書によると、アトピー性皮膚炎患者1人当たりの診療費は、年間265万ウォン水神だ。間接費用は37万6767ウォンだ。国家的・社会的費用で計算すると、1兆ウォンに達する。アトピーは「奇妙な」または「不適切な」という意味のギリシャ語から由来した単語で、食べ物や呼吸物質に対するアレルギー反応が遺伝的に発生した場合を言う。

アトピー性皮膚炎にかかると、激しいかゆみが誘発されてしきりに掻いたりこすることになり、ひどいと再びかゆみを誘発する悪循環を繰り返すことになる。原因は明らかになっていないが、遺伝要因・環境要因・皮膚の障壁異常などが論ぜられている。

ヤン議員は「現在、環境部と保健福祉部でアトピー疾患治療・予防事業を実施しているが、事実上、根本的な対策は用意していないのが実情」とし、「米国・日本・ドイツなどの主要先進国では胎児期から『出生コホート』事業などが推進されており、韓国もこのような積極的な努力が必要だ」と説明した。

出生コホート事業とは、胎児期から環境露出と健康に及ぼす影響を持続的・周期的に調査し、アトピー疾患など環境性疾患の原因を明らかにするための事業だ。
  • 毎日経済_イ・セボム記者/写真=MBN | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-06 17:12:52




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