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韓、海外入国者の隔離なくす…21日から接種完了者対象に


来る21日からコロナ19ワクチン接種完了者は、海外から入国した後も隔離期間を持たなくてもよい。また14日から迅速抗原検査で陽性が出たら、別途の遺伝子増幅(PCR)検査なしに確定者と認める。

11日、中央災害安全対策本部(中台本)は「国内外で接種を完了し、接種履歴を国内に登録した者に限って海外からの入国時、21日から7日の隔離義務を免除する」と明らかにした。海外で接種を完了したが国内に接種履歴を登録していない場合は、国内の保健所に直接行って登録手続きを踏まなければならない。ただし来月1日からは保健所に直接行かなくても、疾病庁が運営する検疫情報事前入力システムに接種履歴を登録すればよい。 20日の入国者など、21日以前に入国する者に対しては遡及適用されない。接種完了者とは、2次接種後(ヤンセン1回)に14日が過ぎて180日以内の人、または第3次接種を完了した人を意味する。二次接種後に確定した人も3次接種者とみなす。

今回の措置は国内外のオミクロンリスクが逆転した状況を反映したものだ。国内では確定者の同居人も隔離免除にする反面で、海外入国者は7日間隔離する措置が矛盾しているという指摘がずっと提起されてきた。

来る14日からは専門家用の迅速抗原検査(RAT)の陽性者に対し、追加のPCR検査なしでコロナ19確定者と認める。ただし高リスク群の場合はなるべくPCR検査を受けることが推奨される。今回の措置はいったん1ヶ月のあいだ施行される。

高リスク群のうち60歳以上は、迅速抗原検査で良性が出ればすぐに経口コロナ19治療剤(パクスロビド)を処方される。 40・50代の高リスク群と基底疾患者は、迅速抗原検査で陽性が出れば確定者と認められるが、パクスロビドの処方を受けるには従来のようにPCR検査を受けて陽性が出なければならない。

専門家向け迅速抗原検査だけで確定判定を下す措置が導入されたのは、ますます限界値を明らかにしているPCR検査能力の過負荷を減らすためだ。政府はPCR検査負担を減らすため、先月3日から高リスク群を優先順位とするPCR検査体系を適用してきたが、すでに限界に達したという分析だ。去る8日と9日の午前0時における1日検査件数はそれぞれ109万件と96万件を記録し、1日の最適PCR検査能力の85万件を超えた。 PCR検査能力が85万件を超えると、平均で8~12時間かかった結果の通知が遅れることがある。

専門家向け迅速抗原検査で陰性が出ても、医師の判断の下でPCR検査を無料で受けることができる。現在、選別診療所で被検者が直接キットを受け取って行う迅速抗原検査も維持される。

防疫当局によると、来週から居住地の病院・医院で迅速抗原検査で良性判定を受けると、直ちに帰宅後に自家隔離することが原則だ。ただし処方薬を受領する場合には、例外的に帰宅する前に薬局を訪問することができる。 60歳以上の場合、自宅近くの担当薬局でパクスロビドの受領も可能だ。薬局を訪問してパクスロビドを直接受け取ることが難しい場合、医療機関が薬局に処方箋を送ると確定者の自宅に薬が配送される。

また政府は来週から軽症の院内確定者らは、これまで診療を受けた一般病床でも治療を受けることができるように制度を改善する予定だ。

オミクロン株の拡散が続く中で、頂点に対する展望も上方調整される雰囲気だ。金富謙(キム・ブギョム)国務総理はこの日に主宰した対策本部会議で、「複数の研究チームによると12~22日の間に頂点を迎えることになり、その規模は週間の平均一日確定者を基準にして最大で37万人水準になるだろう」と述べた。この数値は週間平均確定者数であるだけに、1日最大確定者は37万人を上回ることもありうるとみられる。

11日午前0時における新規確定者は28万2987人で、3日連続で30万人前後の確定者が出ている。死者は229人で再び歴代最多を記録した。危篤・重症患者も4日連続で1千人以上を維持している。
  • 毎日経済 | ハン・ジェボム記者
  • 入力 2022-03-11 18:53:09




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