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韓、20万人台に下がる…変数は「ステルスオミクロン」


60万人台までふくれ上がったコロナ19の新規確定者は、10日ぶりに20万人台に下がってきた。流行の頂点区間を通過して減少傾向に戻ったのではないかという期待感が出ているが、当局はまだ状況を楽観するには早いと警戒した。

21日の中央防疫対策本部によると、同日午前0時の新規確定者は総20万9169人だ。前日に比べて12万5539人が減少し、去る11日以降の10日ぶりに20万人台に下がったわけだ。確定者が急減したことから、一部では流行の頂点を過ぎて減少傾向に入ったのではないかという期待が出ている。ただし遺伝子増幅(PCR)検査の件数が一時的に減る「週末効果」を排除できない状況だ。中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長はこの日のブリーフィングで、「頂点到達については今の時点で断言するには早い」とし、「週末の影響が消えて水曜日から確定者が急増する現象が現れるため、水曜日から木曜日までを見ながら評価する必要がある」と語った。

当初、政府は22日頃に頂点に到達すると見込んだ。ただしいくつかの要因によって、頂点予測は難しくなる見通しだ。特にステルス・オミクロンが問題だ。ステルス・オミクロンの検出率は4週間で10.3%から41.4%に急速に上昇した。伝播力も従来のオミクロンよりも30%高いと知られている。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長は「ステルス・オミクロンは世代期(感染開始時点から伝播力が最も高い時点までの期間)が既存のオミクロンよりも短く、速い伝播リスクがある状況」だとし、「規模や頂点に一定の部分で影響を与えるだろうと判断する」と明らかにした。

政府は重症・死亡者の最小化を最優先にするという方針だ。疾病管理庁はこの日、パクスロビドを使うことができない患者のために独メルク(MSD)社の経口治療剤ラゲブリオ(成分名モルヌピラビル)を導入すると明らかにした。現在、政府保有のパクスロビドの在庫分は7万6千人分で、2週間以内に在庫が使い切られる可能性もあり、高リスク群に対する治療剤の処方で支障が予想される。政府は3月末に10万人分を導入する計画で、食品医薬品安全処は今週中にメルク社製ラゲブリオに対して緊急使用承認を決定する予定だ。また疾病庁はSKバイオサイエンスと国産ワクチン1千万回分の先購入契約を締結したとこの日に明らかにした。
  • 毎日経済 | ハン・ジェボム記者
  • 入力 2022-03-21 18:15:51




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