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文大統領・ 金正恩国務委員長、最後の親書を交換「希望したところには至れず」


  • 文大統領・ 金正恩国務委員長、最後の親書を交換「希望したところには至れず」
  • 文在寅大統領、金正恩国務委員長

退任を控えた文在寅(ムン・ジェイン)大統領が最近、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮国務委員長と最後の親書を交換し核実験など武力デモの中止を促した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射で、すでにモラトリアム(発射猶予)を破棄した朝鮮が新政府発足を控えて核実験など追加挑発に出るという見通しが出ている中、文大統領の親書に北朝鮮が呼応するか注目される。

22日、朴炅美(パク・ギョンミ)大統領府報道官は「文大統領と金正恩国務委員長は親書交換を通じて、この5年間を振り返り相互信頼と対話の中で韓半島の平和と統一の努力を傾けていくことで共感した」と明らかにした。文大統領は今月20日、金正恩国務委員長に親書を送り翌日の21日に金正恩国務委員長が返事を送ってきたという。朴スポークスマンは「文大統領は南北対話が希望したところまで至らないことに遺憾を表明し対話で対決の時代を越えなければならず米国と北韓(朝鮮)間の対話も早期に再開されることを希望した」と伝えた。

青瓦台の高官は「北韓のミサイル、核状況が尋常ではない」とし「任期を終えなければならない状況なので対決よりは対話で、すべての局面を越えるべきではないかという言葉が(親書に)含まれた」と伝えた。文大統領はまた「対話の進展は次期政府の役割となり、金正恩国務委員長が韓半島平和という大義を保ちながら南北協力に臨んでほしい」と要請した。さらに「南北が署名した板門店宣言と9月平壌共同宣言が統一の土台にならなければならない」と伝えた。

金正恩国務委員長は親書で「私たちが希望したところまでは至らなかったが、南北関係の道しるべとなる歴史的な宣言と合意を出し、これは消すことのできない成果だと評価した」と朴スポークスマンが伝えた。続いて「今になってみれば残念なことが多いが、これまで傾けてきた努力を基に南北が引き続き誠意を注げば南北関係が民族の期待に合わせて改善され発展することができる」と強調した。
  • 毎日経済 | イム・ソンヒョン記者
  • 入力 2022-04-22 17:40:46




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