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金正恩、急いで身辺異常説を払拭…ただし映像ではなく写真報道のみ

キム・ジョンウン、気が急いたか…杖をついて登場、40日ぶりに公開活動 

  • 金正恩、急いで身辺異常説を払拭…ただし映像ではなく写真報道のみ
金正恩(キム・ヂョンウン)北韓労働党第1秘書が執権以来、最も長い40日間の潜行を終え、公式活動を再開して健在ぶりを誇示した。ただし、金第1秘書は左手に杖を持った姿で再登場し、まだ健康が完全な状態には戻っていないと思われる。

14日、労働新聞などの北韓メディアはキム第1秘書が、最近に完工した科学人材の住宅団地である「衛星科学者住宅地区」を現地指導した内容と写真をいっせいに報道した。よしんば杖をついてはいたが、キム第1秘書が40日ぶりに再び現れて、彼の健康・身辺をめぐって増幅されていた噂も静まるもようだ。

労働新聞はこの日の報道で、「(キム第1秘書が)住宅・小学校・薬局・総合診療所など、衛星科学者住宅地区のあちこちを見て回った」と明らかにして、挙動にもことさら無理がないことを示唆した。

労働新聞はこの日「帰ってきた」キム第1秘書の現地指導のニュースを、1面を含む3つの面を割いて重みを加えて報道した。

特に新聞は1面トップ記事に、大きく笑っているキム第1秘書の上半身の写真を掲載し、下段に配置された小さな写真8枚のうち5枚は、左手に杖をついて住宅地区のあちこちを見回して指示を出す第1秘書の姿を載せた。朝鮮中央テレビは午後3時、正規放送開始時間など4回の関連ニュースを報道したが、キム第1秘書の動画ではなく、写真だけを編集して記事とともに処理した。

韓国の対話ムードも「カムバック」に影響を与えた

まだ完全に健康を回復していないキム第1秘書が、異例にも杖をついて公式活動を再開したことは、国内外から降り注ぐ噂によって住民の不安と動揺が起きていることを鎮めるための次元と解釈される。

政府関係者はこの日の記者懇談会で、「(キム第1秘書が)対外的に失脚・重病説を払拭させることを考えたようだ」としながら、「急いで現れたという言葉に同意する」と語った。北韓の最高指導者が杖などの装具を使用する写真が公開されたのは極めて異例だ。前述の政府関係者は、キム第1秘書が公式活動再開の場所として衛星科学者住宅地区を選んだことに対して、「自分が直接発議して、満足のいく成果を示す程度になったため」と分析を行った。

北韓がキム第1秘書の再登場の場所に建設現場を選んだことを、過去とは別の「イメージメイキング」の次元で解釈する見方もある。不便な体を引きずって民生を取りまとめる最高指導者のイメージを住民に刻み込むために去る10日、党創建日の行事ではなくこの日の民生改善の現場を選んだという分析だ。

北韓が対外的な関心をあつめる次元で、キム第1秘書の「カムバック」時期を戦略的に選択した可能性も提起されている。ソン・ギヨン統一研究院副研究委員は、「北韓がアジア大会閉会式などを通じて状況を反転させ、われわれの側でも対話ムードの転機を提供した点と健康状態などを考慮して、キム第1秘書が14日を再登場の時期に選んだのかもしれない」と語った。

一方、主要メディアもキム・第1秘書の再登場をいち早く報道して、深い関心を示した。中国新華社通信は同日午前5時54分(現地時間)、朝鮮中央通信を引用してキム第1秘書が衛星科学者住宅地区を現地指導したと緊急報道した。

官営CCTVも午前6時08分頃に、関連ニュースを速報として伝えた。西側メディアも同様に非常な関心を見せた。AFP通信は、労働新聞の1面に掲載されたキム第1秘書の写真を詳しく説明して伝えた。
  • 毎日経済_ムン・スイン記者/キム・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-14 17:32:06




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