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16人死亡の事故、板橋テクノバレー崩壊は何故起きたのか?

「うわぁ!」と前に倒れるように落ちていった…後進国型の事故 

  • 16人死亡の事故、板橋テクノバレー崩壊は何故起きたのか?
京畿道城南(ソンナム)の板橋テクノバレーユースペース野外広場の換気口崩壊事故は典型的な後進国型の人災だった。27人の死傷者はガールグループ4Minute(フォーミニッツ)の公演を見るために地上に突き出ている換気口に上って被害に遭った。死傷者は20~50代で大部分は近隣の職員や住民たちであるものと明かされた。

▶『ドン』瞬時に20m下へ墜落…「安全フェンス・要員いなかった」

換気口から5mほど離れた場所で公演を見ていたある観客は「突然隣のほうでドンという音と共に落ちる音が出て換気口にいた人1~2人ほどは上ってきた」とし「(事故当時)多くの人々が上っており、公演する人もそちらの方向を見ながら気をつけるように話したりもしていた」と伝えた。

講演会場近隣で綿あめを売っていたチョさんは「換気口側から煙のようなものがのぼってきたので最初はタバコの火だと思っていた。けれどそちら側に集まっていた人たちが『わぁ!わぁ』と言いながら手を上に振りかざすような手振りの後、前に倒れるようにしたと思ったら下に消えて行った」と瞬時に起こった事故状況を説明した。

しかし換気口周辺には人々が上ることを防止するフェンスは設置されておらず、主催側が配置した安全要員もいなかったという目撃者たちの証言が続いている。

一部目撃者は「事故当時、換気口周辺に会社出入口にはスタッフと言う人がいただけで安全要員は見られなかった」と話して主催側の事故対策が疎かだったのではないかという指摘が起きている。関東大土木工学科パク・チャングン教授は「換気口を作る際に人々がのぼれないようにする装置準備が不十分であり、公演企画者たちも安全要員を配置して人々を接近できないようにしなければいけなかった」としながら「今回の事故はこのような処置が準備されていなかった典型的な後進国型安全事故」だと話した。

▶ 安全最優先課題とした政府、自治体『言葉だけの行政』論争

今回のイベントは『安全』を民選5期の最優先課題だとした京畿道と京畿科学技術振興院が主催したものと分かり『口だけの行政』に過ぎないことを如実に見せた。

専門家たちは「今回の事故は入場観客の数字を予想できない大型無料公演が安全脆弱地帯であることを見せる代表的な事例」としながら「無料公演安全事故を予防するマニュアル整備が急がれる」と口を揃えた。音楽評論家ハン・ドンユンは「公演会場(もしくは公演企画社)側が呼んだ進行要員は安全が主な業務というよりは観客たちの案内が主な業務であるため、いざ公演が始まれば安全を管理しない」とし「前方の席でスターを見ようと押し寄せて起きた過去の公演事故と違って今回は人災の要素が大きい」と指摘した。

事故原因を置いて一部では換気口を不良施工した可能性も排除していない。換気口の上に設置した鉄網は単位面積当たり荷重を基準に設計するので簡単には壊れないというものだ。高麗大建築科キム・セヨン教授は「換気口の上に上った20数人が一箇所に集まったのではなく並んで立っていただろうに、その状態では壊れない」とし「不良施工である可能性もあり、管理が疎かだった可能性もある」と話した。

これによって最初から強度基準に合わない素材を使った可能性、ボルトで調律する施工作業に最初から問題があった可能性も排除できないものとなった。また「事故現場が正式な野外公演会場ではなく、建物と建物の間の広い空間に過ぎず安全処置が全く準備されていなかった」という指摘も出ている。

キム教授は「施設安全基準にこのような危険施設は接近できないようにフェンスを作っている」とし「典型的な人災」だと明かした。
  • 毎日経済_チ・ホング記者/チョン・ウィヒョン記者/ソン・ミンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-17 20:32:44




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