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フィギュアの女王キム・ヨナ、ファンミーティングで率直・淡泊・愉快なトーク

「10年後の自分の姿?...当然結婚しているでしょう」/スケートを見るのも嫌なのはずいぶん前からだが、フィギュアへの愛は永遠に 

  • フィギュアの女王キム・ヨナ、ファンミーティングで率直・淡泊・愉快なトーク
ソチ冬季五輪フィギュア女子シングルで、ロシアのひいき判定にも笑顔を失わず、毅然として承服し、韓国と世界のファンに金メダルよりも深い感動を抱かせたキム・ヨナ選手。彼女がいざ授賞式を前に見せた涙の意味は何だったのか。引退後はどのような人生を夢見ているのか。

キム・ヨナが4日、ソウルの永登浦タイムズスクエア特設ステージで100人余りのファンと、約50分間のトークショー形式のインタビューを行った。

「大人輩(デインベ)」という愛称にふさわしく、フィギュアの女王キム・ヨナは、まだ議論が絶えない判定結果に心を痛めるファンをむしろ慰めた。「ちょっと当惑しましたが、いまだにとても私をかわいそうだと思っていらっしゃるようです。それで、悔しいね、気にさわるね、という話をいっぱい仰られます。私は、むしろ結果を振り返ったこともなく、何の未練もありません」と。

進行を引き受けたチョン・ヒョンム アナウンサーがソチオリンピックの判定を皮肉る言葉を言うたびに、キム・ヨナは恥ずかしがっていた。むしろ一緒に参加したキム・ヘジン(17、クァチョン高校)とパク・ソヨン(17、シンモク高校)が「まだそのことを考えると気に障る」と興奮を静められなかった。

キム・ヨナは「終わったということだけでも気持ちが良いんです。大会前には金メダルは切実じゃないといつも言いながらも、‘私も人だから、金メダルが取れなければ悔しくないだろうか’と思ったけど、終わってみるとそれほど切実でなかったことが感じられました」と、競技の結果に未練の無いことを再び強調した。

授賞式直前の涙には、「舞台裏で涙を流したのは悔しくてではなく、感情が高ぶったからです」とし、「本当にこの瞬間が来たというのが信じられませんでした。これまで大変だったこと、我慢してきたことが一度に溢れた」と語った。いくらキム・ヨナでもやはり判定は悔しいだろうという世間の憶測が意味を失う瞬間だった。

フィギュア人生の1幕を終え、もう一つの出発の準備をしているキム・ヨナは、自分で言うようにくつろいで幸せに見えた

引退の感想を尋ねられて、今はスケートのブレードさえ見たらうんざりしないかという言葉に、「スケートを見るのが嫌なのはずいぶん前からだと思います」と笑いを誘った。彼女は10年後の自分の姿を描きながら、「結婚も多分しているでしょう」と照れ笑いした。また、「フィギュアスケートは私の最大の長所だし、最も得意な分野です。指導をしても何をしても、フィギュアは最後まで離さないでしょう。そちらの方に引き続き進みたい」と明らかにした。

フィギュア指導者の役割に対してもキム・ヨナは、「私がこれまで学んだことと、よく知っていることを後輩たちに、今すぐにでも教えようと思います。可能な限り支援し続けたいです」と語った。

国際オリンピック委員会(IOC)選手委員への出馬については慎重な態度だった。キム・ヨナは2012年7月、ソチオリンピック参加を発表する記者会見の時に、「2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック誘致活動をしながら、IOC選手委員への夢を持った」と明らかにした。

キム・ヨナはソチオリンピック参加でIOC選手委員被選挙権を得たが、選挙は2018年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックまで待たなければならない。彼女はこの日、「選手委員になるための資格は整ったけど、100%なれるという保証はありません。まだもう少し考えなければ」と語った。
  • 毎日経済_キム・ジェグァン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-04 17:18:39




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