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キム・ヨナ 美しいフィナーレ...女王の威厳は永遠に

74.92点ショート、無欠点1位 

20日午前1時50分頃(韓国時間)、2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子シングルショートプログラムが開かれたロシア・ソチアイスベルク・スケートパレス。1~2組選手の演技が終わって、ついにキム・ヨナが所属する3組の選手が競技場に現れ体をほぐした。競技場は「ユナ・キム~」を連呼する声で満ち、選手として最後のショートプログラムの演技を繰り広げるキム・ヨナも、これに応えるかのように力強いジャンプでこたえた。

しかし、最も重要な最初のジャンプのトリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプを繰り返し練習していたキム・ヨナが、トリプルルッツジャンプを跳んだ後、重心を失って倒れそうになった。キム・ヨナは何か不便なように、足をたたいてシン・ヘスク コーチと会話を交わした。最後に試した連続ジャンプでも、キム・ヨナはジャンプできないままタイミングだけを合わせるところに満足しなければならなかった。この日の午前に行ったドレスリハーサルでも完璧な姿を見せたのに、不吉な機運が競技場を襲った。

ついに3組5番めに出場したキム・ヨナがミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」の挿入歌「ピエロで笑わせて」に合わせて演技を始めた。すべての関心は最初のジャンプに集まった。

胸がいっぱいになった瞬間、キム・ヨナが勢いよくジャンプし、特有の長い飛距離と高さを誇るトリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプを完璧にやり遂げた。キム・ヨナの表情も明るくなった。以来、すべてのジャンプとスピン、ステップをきれいに処理した後、競技を終えた。電光掲示板に74.92点というスコアが表示されると、ソチアイスベルク・スケートパレスには熱い拍手と歓声があふれた。

キム・ヨナは競技直後のインタビューで、「朝の練習の時も問題なかったのに、競技直前のウォームアップ時に足が動かなくてすごく緊張した」とし、「ショートプログラムのなかで今日は最悪だった。ウォームアップで楽にプレーしたジャンプが一つもなく、最悪の状態で競技した」と打ち明けた。

自分で「最悪の状態」と評価したが、キム・ヨナは最高の「クリーン」プログラムを展開した。

最悪の状況で最高の演技を繰り広げたとこころには力で武装した「鋼鉄の心臓」が一役買った。キム・ヨナは「練習時のショートプログラムはクリーンな演技をした。ミスすると悔しいだろう」とし、「実戦でできない理由はないと思いながら、自分自身を信じていた」と話した。

極度の緊張と突然の難関を乗り越えたキム・ヨナは、74.92点でショートプログラム1位を占めた。この日キム・ヨナが受けたスコアは、オールシーズン国際氷上連盟(ISU)の公式記録の中で最高であり、自分の過去の国際大会での成績の中で5番めに相当する記録だ。

キム・ヨナは「競技に出るまで‘前の順序’が有利だと思ったが、不利だった点がなくはなかった」との考えを明らかにした。

しかし、通常「大輩」らしくさっさとはらい落とした。キム・ヨナは、「今さら言っても変わらない。フリースケーティングで今日のような状況が起こるか、心配は心配」だとし、「私ができるかぎりのベストを尽くしたから、明日だけを考えたい」と気持ちを引き締めた。
  • 毎日経済_ソチ=チョ・ヒョソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-02-20 17:23:12




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