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エジプトでのテロ 韓国人10人余り死傷

シナイ半島で聖地巡礼団のバス、爆弾襲撃...少なくとも2人が死亡 

エジプトとイスラエルの国境地域で、韓国聖地巡礼団が搭乗した観光バスを狙った爆弾テロが発生し、韓国人観光客2人を含めて少なくとも3人が死亡した。

外交部は16日、エジプトの観光地タバ地域で、韓国人32人とエジプト現地人1人が搭乗した観光バスが爆発し、韓国人観光客2人が死亡して、9人が負傷したと明らかにした。現地メディアは、今回の事故でエジプト人の運転手を含めて4人が死亡し、負傷者も20人あまりに達すると報道した。負傷者は近くの病院で治療中であり、さらに死者が発生する可能性もあると予測している。外交部は、「死者が増えるかどうかは確認中」とし、「政府は在外国民保護対策班を構成し、対策を講ずる」と語った。

今回の事故の犠牲者は、忠清北道・鎮川(チンチョン)に所在する中央教会の信徒31名と、現地旅行代理店の韓国人ガイド1人と外交部は明らかにした。ロイターなどの外信は、今回の事故が、エジプト政府を相手にテロを繰り広げてきたイスラム武装勢力のしわざである可能性に重きを置いた。これらの武装勢力は、昨年、ムハンマド・ムルシーエジプト大統領失脚後、エジプト政府と保安軍を相手に数回テロを行った。一部の現地メディアでは、アルカイダの連携武装勢力であるアンサル・バイト・アルマクディスが背後勢力であることを報道したりした。

今回の事故で爆発した観光バスは、タバからシナイの中心部である古代ギリシャ正教会に移動していたところ事故に遭った。タバはイスラエルとエジプトの国境付近に位置した、有名な紅海の観光地だ。

ここはキリスト教の聖地巡礼をするために、エジプトに来る韓国の旅行者のほとんどが訪れる場所でもある。

事故現場には現在、保安軍が多数配置されており、イスラエルとエジプトの両側の国境は閉鎖された。

ロイター通信は、「シナイ半島はエジプト軍警の影響がほとんど及ばない、無法地帯のようだ」と報道した。シナイ半島では、過去にもイスラム武装勢力による爆弾テロが何度か発生した。2004年には、今回の観光バス爆弾事故が起こった近くのヒルトンホテルにトラックが突進し、34人が死亡した。2005年にはシナイ半島南端のシャルム・エル・シェイク地域で爆弾テロが発生して88人が死亡し、2006年にはやはりシナイ半島のダハブ地域で発生した爆弾テロで23人が死亡した。2012年には韓国人観光客3人がシナイ半島で、現地のベドウィン武装勢力に拉致された後、一日ぶりに解放されたりした。
  • 毎日経済_キム・ギジョン記者/イ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-02-17 00:33:42




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