トップ > コリアナウ > スポーツ > イ・サンファ、オリンピック２連覇…唯一の敵はミスだけ
「頂上に上がるより頂上に留まる事がもっと難しい」。すべてのスポーツに通じる一言だ。「第一人者」を引きおろすために数多くの競争者たちが飛びかかる、殺伐とした「戦地」で「スピードスケートの女帝」イ・サンファ（李相花、2６・ソウル市役所）は圧倒的な技量で「第一人者」の座を守っている。昨年1月、カナダのカルガリーワールドカップでは3６秒８０でスピードスケーティング5００メートル初の世界新記録を達成したイ・サンファは、同じ年の11月に米国ワールドカップソルトレークシティー大会で3６秒3６の世界新記録を再び樹立するまで世界新記録を4回塗り替え、2０14年ソチ冬季オリンピック金メダルの可能性を高めた。最近、ソウル小公洞ロッテホテルで開かれた「2０13ＭＢＮ女性スポーツ大賞授賞式」で大賞を受けたイ・サンファに会い、ソチオリンピックに向けた覚悟を聞いて見た。
「ネールは一月に一回くらい？レゴは組立てる時間もなく、見ることだけで満足してます」。
授賞式が終わった後に会ったイ・サンファの表情は、錚々としたライバルたちを弾き出して大賞を受けたという自負心と、ソチオリンピックに向けた自信感で一杯だった。この前のインタビューで、「レゴの組み立てとネールアートでストレスを解く」と言っていたイ・サンファは、冬期オリンピックまで5０日ほどを残して趣味生活を楽しむ余裕もあきらめたまま、ソチオリンピックにだけすべての神経を集中していた。
2０13年、イ・サンファは本人自ら「1００点」を付けるほどに完璧な一年を送った。イ・サンファは「2０14年の目標はやっぱりソチオリンピック金メダル」と言いつつ、「冬期オリンピック2連覇を果たせば、2０14年度も去年と同じ1００点を与えられるだろう」と語った。
「オーバーペースするのではないか」という憂慮に対しても自信感あふれる答えを返した。「オーバーペースではなく実力」と断言したイ・サンファは、「むしろすべての相手を破ったおかげで自信感がより強まった」と語る。カナダのカルガリーと米国ソルトレイクシティなど、「コース状態が良い競技場でばかり世界新記録を立てた」と言う話にも決して自信感を失わなかった。イ・サンファは「氷質に影響を受けるかは分からないけど、神経を使わない」とし、「氷質は誰にもまったく同じだから、相手が誰であれ‘勝てる’と言う自信感とそれにふさわしい技量を持ってオリンピックに臨む」と明らかにした。
自信感が過ぎるイ・サンファも、やはり本人に対する国民の期待がどれほど大きいのかをよく分かっている。イ・サンファは「あまりに記録が良いから多くの方々から期待され、率直にいって負担になる」とし、「表情に現われないだけで、私もスタート時‘ミスすればどうなるか’と緊張する」と語った。このようなきわめて重い負担を勝ち抜くことができる原動力は、本人を眺める後輩たちの目と「ディフェンシングチャンピオン」としての余裕のおかげだ。
多くの人がイ・サンファから自信感のあふれる「スピードスケートの女帝」を思い浮かべるが、彼女もやはりスピードスケートをやめたかった時があると言う。イ・サンファは「訓練が大変なことは耐えられるが、平凡な2０代の生活を送る友達を見る時‘ここまでにしようか’という気がする時がある」と打ち明けた。
しばらく間をおいて、イ・サンファは「しかし今の私の位置を思えば決してあきらめられない」とし、「あきらめれば今まで成したすべてのものが消えるだけでなく、‘第2のイ・サンファ’を夢見る後輩たちにも模範を見せられないので最後まで氷の上を走るだろう」と語った。
バンクーバー大会の時とは違い、いまやオリンピック経験が豊かになったという点もイ・サンファが自信感を持つ原動力だ。「バンクーバー大会を控えた2００９年12月には神経があまりに鋭くなって、寝ることもまともにできなかった」とイ・サンファ。今は「バンクーバー大会で‘心配と緊張はソチに行ってからでも遅くない’と言う教訓を得た」と言うほどに余裕を見せている。
ソチオリンピックが終わった瞬間、金メダルを首にかけた場面を想像してマインドコントロールをするというイ・サンファ。彼女は「ミスさえしなければ良い成績を出すことができるだろう」と言いながら、「2０14年を2０13年のように生涯最高の一年にするように努力する」と語った。
■ She is…
△1９８９年2月25日ソウル生 △1６センチ・5キロ △ウンソク初等学校～フェギョン女子中～フェギョン女子高～韓国体育大学を経て2０11年ソウル市役所 △2０1０バンクーバーオリンピック金メダル △2０12世界選手権金メダル △2０13ＭＢＮ女性スポーツ大賞 △2０13～2０14ＩＳＵ女子5００メートル世界1位 △女子5００メートル世界新記録（3６秒3６）保有
イ・サンファ、オリンピック２連覇…唯一の敵はミスだけ
レゴ・ネールアート、趣味生活も放棄…ソチオリンピックは気軽に楽しむ
「ネールは一月に一回くらい？レゴは組立てる時間もなく、見ることだけで満足してます」。
授賞式が終わった後に会ったイ・サンファの表情は、錚々としたライバルたちを弾き出して大賞を受けたという自負心と、ソチオリンピックに向けた自信感で一杯だった。この前のインタビューで、「レゴの組み立てとネールアートでストレスを解く」と言っていたイ・サンファは、冬期オリンピックまで5０日ほどを残して趣味生活を楽しむ余裕もあきらめたまま、ソチオリンピックにだけすべての神経を集中していた。
2０13年、イ・サンファは本人自ら「1００点」を付けるほどに完璧な一年を送った。イ・サンファは「2０14年の目標はやっぱりソチオリンピック金メダル」と言いつつ、「冬期オリンピック2連覇を果たせば、2０14年度も去年と同じ1００点を与えられるだろう」と語った。
「オーバーペースするのではないか」という憂慮に対しても自信感あふれる答えを返した。「オーバーペースではなく実力」と断言したイ・サンファは、「むしろすべての相手を破ったおかげで自信感がより強まった」と語る。カナダのカルガリーと米国ソルトレイクシティなど、「コース状態が良い競技場でばかり世界新記録を立てた」と言う話にも決して自信感を失わなかった。イ・サンファは「氷質に影響を受けるかは分からないけど、神経を使わない」とし、「氷質は誰にもまったく同じだから、相手が誰であれ‘勝てる’と言う自信感とそれにふさわしい技量を持ってオリンピックに臨む」と明らかにした。
自信感が過ぎるイ・サンファも、やはり本人に対する国民の期待がどれほど大きいのかをよく分かっている。イ・サンファは「あまりに記録が良いから多くの方々から期待され、率直にいって負担になる」とし、「表情に現われないだけで、私もスタート時‘ミスすればどうなるか’と緊張する」と語った。このようなきわめて重い負担を勝ち抜くことができる原動力は、本人を眺める後輩たちの目と「ディフェンシングチャンピオン」としての余裕のおかげだ。
多くの人がイ・サンファから自信感のあふれる「スピードスケートの女帝」を思い浮かべるが、彼女もやはりスピードスケートをやめたかった時があると言う。イ・サンファは「訓練が大変なことは耐えられるが、平凡な2０代の生活を送る友達を見る時‘ここまでにしようか’という気がする時がある」と打ち明けた。
しばらく間をおいて、イ・サンファは「しかし今の私の位置を思えば決してあきらめられない」とし、「あきらめれば今まで成したすべてのものが消えるだけでなく、‘第2のイ・サンファ’を夢見る後輩たちにも模範を見せられないので最後まで氷の上を走るだろう」と語った。
バンクーバー大会の時とは違い、いまやオリンピック経験が豊かになったという点もイ・サンファが自信感を持つ原動力だ。「バンクーバー大会を控えた2００９年12月には神経があまりに鋭くなって、寝ることもまともにできなかった」とイ・サンファ。今は「バンクーバー大会で‘心配と緊張はソチに行ってからでも遅くない’と言う教訓を得た」と言うほどに余裕を見せている。
ソチオリンピックが終わった瞬間、金メダルを首にかけた場面を想像してマインドコントロールをするというイ・サンファ。彼女は「ミスさえしなければ良い成績を出すことができるだろう」と言いながら、「2０14年を2０13年のように生涯最高の一年にするように努力する」と語った。
■ She is…
△1９８９年2月25日ソウル生 △1６センチ・5キロ △ウンソク初等学校～フェギョン女子中～フェギョン女子高～韓国体育大学を経て2０11年ソウル市役所 △2０1０バンクーバーオリンピック金メダル △2０12世界選手権金メダル △2０13ＭＢＮ女性スポーツ大賞 △2０13～2０14ＩＳＵ女子5００メートル世界1位 △女子5００メートル世界新記録（3６秒3６）保有
- 毎日経済_チョン・ソクファン記者／写真=キム・ホヨン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-01-01 17:10:59
