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朴大統領・バイデン米副統領 会談、北核が核心イシュー…日本の自衛権も論議

バイデン米副統領訪韓 

ジョー・バイデン米国副統領が東北アジア3ヶ国巡回訪問の最後の訪問先として5日の夕方、韓国に到着した。バイデン副統領は2泊3日のあいだ滞留して、パク・クネ(朴槿恵)大統領と域内包括的安保懸案に対する両国の立場を緊密に調律する予定であり、どんな議題がテーブルに上がるか注目される。

これと関連して、バイデン副統領は日本と中国を訪問した席で‘現状維持(status quo)’という大きな枠で、尖鋭に対立している北東アジア地域の緊張に対する米国の立場を整理する接近方式を選んだ。

バイデン副統領の乗った専用機はこの日、予定より2時間遅れの午後8時25分頃にオサン(烏山)空軍基地に着陸した。バイデン副統領は孫娘と一緒に、迎えに出たソン・キム在韓米国大使とアン・ホヨン(安豪栄)駐米韓国大使などの歓迎を受けつつ専用機から下りた。

バイデン副統領はこんかいの訪韓で、中国の防空区域宣布と関連した米国側の立場を政府に説明すると見られる。また政府もイオド(離於島)上空などを含んだ防空識別区域の確定発表を計画しており、これに対する韓・米間の協議がなされるようだ。

政府は6日午後、青瓦台で国家安保政策調整会議を開き、イオドを含んだ防空識別区域(KADIZ)の拡大方案を最終確定する。

この日の会議の結果で確定された最終案はパク・クネ大統領の裁可を経て、週末頃に国防部から公式発表される見込みだ。青瓦台関係者は5日、記者らと会って「6日、パク・クネ大統領がジョー・バイデン米国副統領を接見した後、午後に国家安保政策調整会議が開かれるだろう」と明らかにした。

特に中国の一方的な防空識別区域設定による論難で、今回の東アジア巡回訪問でのバイデン副統領のメッセージに世界が注目したが、いざ中国へ行ってからは防空識別区域拡張に対する発言順位をさっと落とした。とはいえども、今回の論難を活用して、東北アジア地域の秩序維持を強調するなど、‘スーパーパワー米国’の存在感を新たに浮き彫りにした。

中国の防空識別区域の設定は、韓・日の過去史葛藤と米・日の軍事同盟強化で多少ぎこちなくなった韓・米・日の関係を再結束させる契機として作用しているという評価もある。中国の防空識別区域に抗議する過程で韓・米・日の共同戦線が形成されて、おりよく韓国政府は米国が主導する環太平洋経済パートナー協定(TPP) 参加を決めた。結果的に韓・日の関係改善を促すバイデン副統領の声にもいっそう力が込められる格好だ。

安倍晋三日本総理に会って「円満な韓・日関係が米国に重要だ」と強調したバイデン副統領は6日、パク・クネ大統領と接見する席でもこのような範疇で論議をつなぐことと予想される。

政府もまた今回のバイデン副統領の訪韓期間に、防衛費交渉・原子力交渉・戦時作戦統制権転換のような韓・米間の争点事案を前面に浮上させる可能性は低いように見える。これよりは今年が韓・米同盟60周年という点を強調し、北の核問題への対応と北東アジア情勢に対する韓・米両国間の互助方案を模索する機会とするように見られる。

外交部当局者は「バイデン副統領の訪韓をきっかけに、韓・米同盟という大きな枠で北韓、北東アジア情勢などが包括的に論議されるだろう」と語った。

またこの日、青瓦台接見で北の核問題解決に向けた米国の戦略と、これに対する中国・日本の反応も相互総合的に論議される見込みだ。

とくに最近、チャン・ソンテク(張成沢)北韓労動党行政部長の失脚説に対し、両国で情報を交換して、向後の韓半島状況に及ぶ影響などに対して深度ある論議がなされると見られる。実際に中国で5時間30分のあいだ続いたシ・ヂンピン(習近平)国家主席とバイデン副統領間の会談と晩餐で、一番長いあいだ論議された話題は‘北韓核問題’であったとされている。

現時点で米国と中国の利害がぴたりと一致する‘最大公約数’が北韓核問題という意味だ。

日本の歴史認識と集団自衛権問題も韓・米の主要な協議議題だ。バイデン副統領は日本の集団自衛権の追求を米国が公式支持した後、初めてソウルを尋ねる米国最高位層の人士だ。民主党はこの日、バイデン副統領の訪韓と関連して「戦略・国益・存在感がない‘三無外交’はだめだ」と政府をうながした。
  • 毎日経済_ワシントン=イ・ヂヌ特派員/ソウル=キム・ギヂョン記者/イ・ヂェチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-05 17:32:08




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