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2030年、老朽施設は37%に…維持・補修予算は不足


  • 2030年、老朽施設は37%に…維持・補修予算は不足
新年早々から釜山市民は青天の霹靂を迎えた。 2日の朝7時頃、釜山市華明洞(ファミョンドン)の往復6車線の道路で、歩道に埋設された直径400ミリの上水道管が破裂した。この事故で近くの4700世帯への水道水の供給が中断したが、6時間後に再開された。この日午前0時頃には1.9キロメートルほど離れた釜山市金谷洞(クムグットン)の釜山地方調達庁前600ミリの大型上水道管が破裂して、6700世帯に対する水道水の供給が中断した。釜山市上水道事業本部によると、破裂した水道管はそれぞれ1987年と1995年に埋設された老朽施設だ。

老朽化したインフラが大乱を引き起こす可能性がますます高まっている。しかし備えは不誠実なことこの上ない。年初の釜山地域の相次ぐ上水道管破裂は、2020年以来懸念されている老朽化インフラ大乱の予告弾に過ぎない。 1970~1990年代に建設された道路・鉄道網や貯水池・上下水道管などの老朽化インフラが急速に増加している一方で、維持・補修する予算は大きく不足しているという指摘が提起されている。

韓国施設安全公団(KISTEC)は4日、国内の1・2種施設物のうちで使用年数30年以上の施設は、2015年時点で4.0%だったが2030年には36.9%に急増すると予想されると明らかにした。 2030年に使用年数30年以上の老朽化施設は2万6209ヶ所で、2015年(2862ヶ所)のなんと9.2倍の規模だ。 1・2種施設物とはダムや橋梁などの、中・大型構造物の国家管理対象施設を意味する。

ソウル市によると、下水管全体の48.4%が埋設30年を超えており、50年を超えた下水管も30.5%に達している。 2024年には埋設30年以上の老朽化下水管の割合は70%に達する見込みだ。道路陥没事故の81%は老朽化下水管が主犯と指摘されている。しかし社会基盤施設(SOC)への予算は、昨年から5年のあいだに平均6%以上減少する予定だ。今年は21兆8000億ウォンに達するSOC予算は、2020年には18兆5000億ウォンに減る。

韓国建設産業研究院(CERIK)が韓国の長期財政見通しを踏まえて交通インフラの維持・補修予算を予測した結果、2016~2019年には必要経費の不足額が毎年2000億~5000億ウォンの水準だが、2020年に1兆ウォンに増え、2030年には4兆ウォンにまで急増する。 先進国はGDP対比での交通SOCのメンテナンスコストを0.3%水準で策定していることに対し、韓国は0.26%で低い方だ。ところが2030年には0.2%まで減少する見込みだ。このことから、韓国も30年以上の老朽施設の急増に備えて、体系的なインフラストラクチャの管理対策と関連予算の整備が急がれるという指摘だ。
  • 毎日経済 イ・ハンナ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-01-04 17:55:06




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