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コリアナウ > 社会 > 韓国地方都市から仁川空港まで直行する仁川空港KTX開通
韓国の地方都市、蔚山(ウルサン)に居住するオ・ジョンヨンさん(75)は午後2時30分、仁川空港発モンゴル行きの飛行機に搭乗するために午前8時22分、仁川空港行きのKTXに乗った。オさんはこれまで外国旅行に行くときは、KTXでソウル駅まで行った後、ソウル駅から仁川空港鉄道を乗り継ぐか、または空港リムジンを利用した。しかし、今回の旅行から乗り換える負担なく、蔚山駅から仁川国際空港駅まで、直で行くことができるようになった。1日に開通した仁川空港KTXのおかげだ。オさんは、「今日開通したというニュースを聞き、乗り換えせずに空港まで楽に行くことができるようにわざわざKTXを予約した」と語った。釜山や光州でKTXに乗れば、乗り換えなしでイッキに仁川国際空港まで移動できる時代が開かれた。
先月30日、記者が直接搭乗したKTX 114便は午前10時55分にソウル駅を出発し、48分後の午前11時43分、仁川国際空港駅に到着した。高速鉄道なので時速300キロ以上で走ると予想したが、線路の規格と仁川空港鉄道の列車間隔などの理由で、KTXの平均速度は100㎞をわずかに上回る程度だった。ソウル駅~仁川空港間の最高速度は時速150キロ程度だというコレイル(KORAIL)側の説明だ。
コレイル側は今年、仁川空港KTXの一日平均乗客を1400人あまりと予想した。2015年には2200人に達すると予想した。仁川空港KTX事業は総3149億ウォンが投入され、京義線(キョンウィソン)と仁川国際空港線を接続する水色(スセク)直結線2.2キロの新設、KTX駅舎の新設(仁川国際空港駅・駒岩駅)などの工事が行われた。仁川空港KTX路線が完成し、1日からまいにち京釜線12本、湖南線4本、全羅線2本、慶全線2本など、一日20本のKTX列車が仁川国際空港駅を行き来するようになった。仁川でも駒岩(コマム)駅からKTXを利用して、仁川空港に行くことができるようになった。
釜山駅から仁川駅まで3時間30分ほどで、広州(クァンヂュ)からは3時間57分程度かかる。湖南高速鉄道が完成すれば、広州から仁川空港までの所要時間は2時間33分まで短縮される見込みだ。
これに関して韓国の国土海洋部の関係者は、「仁川空港KTXは速度や時間よりも、仁川空港鉄道で全国とつながるという点で重要だ」とし、「特に2018ピョンチャン冬季オリンピックを控えて、仁川空港と平昌(ピョンチャン)間のアクセシビリティを高めることができるようになった」と説明した。