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北朝鮮 応援団を韓国に派遣、これで4回目

異例の「政府声明」柔和ジェスチャー/金正恩、軍視察で相次ぐ強硬発言...真正性議論も 

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北朝鮮が7日「共和国政府声明」を通じ、仁川アジア大会に応援団を派遣すると明らかにしたことで、南北の対話局面造成のきっかけとなるかが注目される。北朝鮮はこの日、1994年に金日成主席が金泳三もと大統領と首脳会談を控えて署名した南北関係の文書である「7・7」書類作成20周年を迎え、応援団の参加発表とともに、韓国の対北政策の転換などを促す立場を盛り込んだ4項目の声明を発表した。北朝鮮が韓国で開催される国際スポーツ大会に応援団を派遣するのは今回が4回めだ。

統一部は北朝鮮の声明と関連して、「非合理な主張を繰り返すのではなく、われわれとの対話の場にすみやかに出なければならない」とし、「北韓(北朝鮮)の核が統一や南北関係改善の障害ではなく、むしろ民族の平和繁栄を保障するという主張は納得し難い」と反駁した。統一部の関係者は、「北韓の後続措置などをもう少し見守ろうという立場」だと明らかにした。

韓国の北朝鮮の専門家らは、「共和国政府声明」は北朝鮮が国家を代表して発表する最高レベルの立場表明で、応援団の派遣を「政府声明」として発表したことは異例のことだという評価だ。金正恩(キム・ヂョンウン)体制に入って「共和国政府声明」は今回が初めてで、国際関係ではなく対南発表を政府声明に盛り込んだのも今回が初めてだ。

北朝鮮が「政府声明」という重みを乗せて応援団の派遣を発表したのは8日、金日成主席死亡20周忌を迎え、金主席の遺訓を掲げて南北関係の改善のための意志を明らかにしたとみられる。

慶南大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は、「北韓は南北関係の改善のための突破口の準備を試みている」とし、「政治的なアプローチでは南北間の対話再開の可能性が低いと判断し、応援団などの非政治的交流を通じ、韓国内の北韓世論を友好的に変えようとする意図と見られる」と語った。

とは言え、北朝鮮は応援団を派遣すると明らかにすると同時に、同じ日に金正恩第1書記が軍部隊を視察し、「怨讐(韓国軍)らを海上でことごとく水葬にしてしまおう」と強硬発言を出すなど、「対話提議」の意図を疑われている。
  • 毎日経済_キム・ギヂョン記者/チョン・ソクファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-07 17:51:09




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