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「休暇前にキャンピングカー免許を」小型牽引免許の受験生が急増


■ 江南免許試験場に行ってみた

  • 「休暇前にキャンピングカー免許を」小型牽引免許の受験生が急増
「今年の夏、家族と一緒にキャラバン(移動式住宅)で東海岸から全羅南道の麗水までツアーをする予定です」。

ソウルの日中最高気温が35度を上回った去る6日、江南区大峙洞(テチドン)の江南運転免許試験場。殺人的な暑さの中で、今年の夏はキャンピングカーを運転して家族と一緒にキャンプに発とうという野心に満ちた家長たちの熱い挑戦が続いた。この日、江南試験場にはキャンピングカー運転のために必須の「小型牽引免許」を得るための男性の足が絶えないなど、夏休みを迎えてキャンプを計画している者がめっきり増えたようすだった。この日の挑戦の中で唯一「浪人」のモク・テギュンさん(57)は、「運転経歴だけでも32年なのに、三浪するなんてあってはならない」と深く呼吸を整えた。モクさんは早々とキャラバンを購入したが試験から落ちたため、まだキャンプに出発できないでいる。

この日免許試験場に人々の足が集まる理由はいちはやい猛暑・バカンスシーズンとともに、今年10月初めに秋夕と祝日・臨時祝日を合わせて最長10日のゴールデンウィークを楽しむことができるようになる影響が大きい。コ・ウンソンさん(44)は、「今年の夏は家族と一緒に思い出を作るためにボート免許を取ったが、いざボートを運ぶことができないのでは元も子もない」とし、「今年は秋夕連休が長いだけに、ぜひとも免許を取りたい」と教育ビデオから目を離さなかった。

1年前まではキャンピングカーを運転するために、大型牽引免許(1種特殊トレーラー免許)を取得しなければならなかった。しかしキャンプなどのレジャー需要は年々増えていることに反し、大型牽引免許試験の難易度は高く、合格率が17%前後で低迷していたことから警察庁と道路交通公団が昨年7月からより取得しやすい「小型牽引免許試験」を新設した。

「キャンピングカー免許」と呼ばれるこの試験では、移動式住宅と呼ばれる「キャラバン」と、小型ボートなど750キログラム以上3トン以下の小型けん引物のけん引をテストする。運転経歴が1年以上であり、1種と2種普通免許以上を所持していれば受験は可能だ。道路交通公団の関係者は、「制度新設の初期には単に好奇心で挑戦する人々が集まったが、最近では実際に家族とキャンプ計画を事前に立てて試験場をたずねる30・40代の男性が大多数を占めている」と教えてくれた。

道路交通公団によると、去る1年間全体の受験者の90%以上が男性であり、年齢別では30代が最も多く、40代が続いた。いわゆる「フレンディ」(友達のような父親)のファミリーレジャー活動のための必須の課題としてキャンピングカー免許が定着しているという話だ。

実際にこの日、江南の運転免許試験場で小型牽引免許を受験した24人のうちで、夫のすすめで試験場を訪れたキム・ミジョン氏(38)をのぞいた残りの23人はすべて30~50代の男性だった。忠清北道の堤川(チェチョン)から上京してきたというイム・ノウンさん(48)は、「8月に3人の子供と一緒に東海へキャンプに発つ計画」だとし、「子供たちに能力のある父親の姿をぜひ見せたい」と合格への意志を固めた。

7日、道路交通公団によると昨年の7月28日の小型牽引免許新設後から先月までの11ヶ月間に、当該の免許試験を受験した人は総6690人にのぼる。毎月平均550人が受験したわけで、合格率も68.5%と従来に比べて大幅に上昇した。これとともに、キャンプなどのレジャー文化の拡散はキャンピングカーの普及状況でも確認される。

国内キャンピングカーの登録台数は2007年の346台から昨年は6768台に、20倍近く急増した。

これまでキャンプは韓国人の代表的なレジャー活動である登山や釣りの補助手段に過ぎなかったが、いまやキャンプ自体を楽しむ「都市遊牧民」が多くなったという分析だ。特にキャンピングカーの登場で運搬と移動の不便さが解決され、キャラバンの購入とともにキャンピングカー免許を取得しようとする人も増えているわけだ。道路交通公団の関係者は、「ヨットや水上スキーなどの水上レジャー活動を楽しむ人口が増えているのも、キャンピングカーの需要拡大の背景の一つ」だと付け加えた。
  • 毎日経済ヤン・ヨンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-07-07 17:17:55




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