トップ > コリアナウ > 社会 > 農薬鶏卵に不安な消費者…拡散されるエッグフォビア
17日にも環境認証を受けた農家で生産された鶏卵から殺虫剤が検出されたというニュースがあふれ、鶏卵消費はますます冷え込んている。政府は、産卵鶏農場の全数調査を通じて安全が確保された農家の鶏卵搬出を許可するとこの日に発表したが、消費者はまだ購入を躊躇する雰囲気だ。
京畿道一山（イルサン）に住むチョさん（67才、仮名）はこの日、「養鶏農家の管理を粗末にしてきた政府が、今になって一歩遅れて実施した検査結果をどうして信頼できるか」とし、「全数調査といっても、市場で売っているすべての鶏卵を検査したのではない以上、鶏卵で作られたパンと鶏肉からとうぶんは離れるつもりだ」と不満を爆発させた。
この日、ソウル市麻浦区のスーパーマーケットを訪れた主婦のチェさん（51才、仮名）は5日前に店で購入した卵を持ってきた。従業員に卵に刻まれた番号を示しながら、安全かどうかを尋ねた。チェさんは「政府やマートでは問題のない卵を出しているというが、環境に配慮した無抗生物質の認証を受けた卵でも殺虫剤が出たじゃない」とし、「当分のあいだは卵を買って食べない」と語った。
この日までに既存の鶏卵量の80％程度が供給されたが、大半割引マートの鶏卵コーナーは寒々しかった。 イーマート
驛三店を訪れたパクさん（43才、仮名）は何回か卵を手に取ったが、けっきょくカートに卵を入れなかった。パクさんは「小学生の子供があまりにも卵を好きで買おうかと考えたが、まだ不安で購入時ではないように思って」と語った。一部の客は店の従業員に「この鶏卵がどこで生産されたのか」「本当に信じて食べても良いのか」と質問していた。
麻浦区の農協ハナロマートの卵売り場には、「政府の殺虫剤検査の結果、異常がないと判定された」という案内文と検査証明書をかなり大きく貼り付けた。しかし、ここでも卵を買う人は珍しかった。買い物客は卵の状態をみるよりも、殺虫剤が検出された地域であることを確認するための生産地コードと証明書を読むのに忙しかった。店の従業員は「検査内容を尋ねる客に証明書を見せて何の異常がないと言っても、鳥インフルエンザ（AI）に続いて同じようなことが繰り返され、顧客の不信は高まっているようだ」と強調した。ソウル市麻浦区城山洞（ソンサンドン）に居住するキム・ソンジャさん（62）は、「先週購入した卵が正常判定を受けたかどうかを確認するためにマートに来た」とし、「安全判定は受けたがまだ気になって、返品するかどうか悩んでいる」とした。
実際に返品の問い合わせも続いている。
ハナロマートの関係者は、「卵の販売は再開されたなかりで、どれくらい売れるか確答するのは難しい」とし、「まだ卵を買う客は少なく、むしろ返品する人はかなりいる」と説明した。 イーマートによ
ると、16日に鶏卵の返金措置が入ってきた物量は3600個に達している。金額的には2500万ウォン規模だ。波紋で供給が減っても需要が多くなく、鶏卵の価格はしばらく上がらない見込みだ。大型マートも鶏卵の価格を上げる計画を出していない。先立って、キム・ヨンロク農林畜産食品部長官も前日の会見で、鶏卵の価格上昇はないだろうと述べた。
もちろん、このような不安感にもかかわらず、鶏卵を購入する顧客が全くないわけではない。鶏卵2パックを購入した若い客は、「政府が農薬成分の多くない、人体に害を及ぼさない、安全な卵のみ販売を再開したというからまずは信じて卵を買った」と述べた。
鶏卵の購入を気にしながらも、鶏卵で作ったパンやお菓子、麺類、ソースなどの関連製品の消費萎縮の懸念も出ている。
この日の午後、ソウル中区に位置するベーカリーカフェ内にケーキを陳列する冷蔵ケースにはケーキがいっぱいあった。ふだんはケーキがたくさん売れてすきまが多いのだが、この日は合計24個のケーキを陳列できるケース内に、売れていないケーキがたくさん残っている。店の従業員は、「適合認定を受けた卵だけでケーキを生産していると話しているが、以前よりも確実に売れ行きは少ない」と語った。
鶏卵関連製品の販売が減少するやいなや、「安全鶏卵」を使用すると積極的に推進している店も続々と現れている。これらの店舗は販売促進のブログやソーシャルネットワークサービス（SNS）などを介して、殺虫剤検査の結果や認証を写したり、店の中に検査証明書を備えている。
忠南の天安市にあるデザートカフェは、できあがったマカロンすべてをごみ袋（30）に入れた写真をTwitterに上げた。鶏卵の全数調査が終わるまで、これまでに作ったマカロンはすべて廃棄し、適合判定を受けた鶏卵だけにするというメッセージが載っていた。
農薬鶏卵に不安な消費者…拡散されるエッグフォビア
京畿道一山（イルサン）に住むチョさん（67才、仮名）はこの日、「養鶏農家の管理を粗末にしてきた政府が、今になって一歩遅れて実施した検査結果をどうして信頼できるか」とし、「全数調査といっても、市場で売っているすべての鶏卵を検査したのではない以上、鶏卵で作られたパンと鶏肉からとうぶんは離れるつもりだ」と不満を爆発させた。
この日、ソウル市麻浦区のスーパーマーケットを訪れた主婦のチェさん（51才、仮名）は5日前に店で購入した卵を持ってきた。従業員に卵に刻まれた番号を示しながら、安全かどうかを尋ねた。チェさんは「政府やマートでは問題のない卵を出しているというが、環境に配慮した無抗生物質の認証を受けた卵でも殺虫剤が出たじゃない」とし、「当分のあいだは卵を買って食べない」と語った。
この日までに既存の鶏卵量の80％程度が供給されたが、大半割引マートの鶏卵コーナーは寒々しかった。 イーマート
驛三店を訪れたパクさん（43才、仮名）は何回か卵を手に取ったが、けっきょくカートに卵を入れなかった。パクさんは「小学生の子供があまりにも卵を好きで買おうかと考えたが、まだ不安で購入時ではないように思って」と語った。一部の客は店の従業員に「この鶏卵がどこで生産されたのか」「本当に信じて食べても良いのか」と質問していた。
麻浦区の農協ハナロマートの卵売り場には、「政府の殺虫剤検査の結果、異常がないと判定された」という案内文と検査証明書をかなり大きく貼り付けた。しかし、ここでも卵を買う人は珍しかった。買い物客は卵の状態をみるよりも、殺虫剤が検出された地域であることを確認するための生産地コードと証明書を読むのに忙しかった。店の従業員は「検査内容を尋ねる客に証明書を見せて何の異常がないと言っても、鳥インフルエンザ（AI）に続いて同じようなことが繰り返され、顧客の不信は高まっているようだ」と強調した。ソウル市麻浦区城山洞（ソンサンドン）に居住するキム・ソンジャさん（62）は、「先週購入した卵が正常判定を受けたかどうかを確認するためにマートに来た」とし、「安全判定は受けたがまだ気になって、返品するかどうか悩んでいる」とした。
実際に返品の問い合わせも続いている。
ハナロマートの関係者は、「卵の販売は再開されたなかりで、どれくらい売れるか確答するのは難しい」とし、「まだ卵を買う客は少なく、むしろ返品する人はかなりいる」と説明した。 イーマートによ
ると、16日に鶏卵の返金措置が入ってきた物量は3600個に達している。金額的には2500万ウォン規模だ。波紋で供給が減っても需要が多くなく、鶏卵の価格はしばらく上がらない見込みだ。大型マートも鶏卵の価格を上げる計画を出していない。先立って、キム・ヨンロク農林畜産食品部長官も前日の会見で、鶏卵の価格上昇はないだろうと述べた。
もちろん、このような不安感にもかかわらず、鶏卵を購入する顧客が全くないわけではない。鶏卵2パックを購入した若い客は、「政府が農薬成分の多くない、人体に害を及ぼさない、安全な卵のみ販売を再開したというからまずは信じて卵を買った」と述べた。
鶏卵の購入を気にしながらも、鶏卵で作ったパンやお菓子、麺類、ソースなどの関連製品の消費萎縮の懸念も出ている。
この日の午後、ソウル中区に位置するベーカリーカフェ内にケーキを陳列する冷蔵ケースにはケーキがいっぱいあった。ふだんはケーキがたくさん売れてすきまが多いのだが、この日は合計24個のケーキを陳列できるケース内に、売れていないケーキがたくさん残っている。店の従業員は、「適合認定を受けた卵だけでケーキを生産していると話しているが、以前よりも確実に売れ行きは少ない」と語った。
鶏卵関連製品の販売が減少するやいなや、「安全鶏卵」を使用すると積極的に推進している店も続々と現れている。これらの店舗は販売促進のブログやソーシャルネットワークサービス（SNS）などを介して、殺虫剤検査の結果や認証を写したり、店の中に検査証明書を備えている。
忠南の天安市にあるデザートカフェは、できあがったマカロンすべてをごみ袋（30）に入れた写真をTwitterに上げた。鶏卵の全数調査が終わるまで、これまでに作ったマカロンはすべて廃棄し、適合判定を受けた鶏卵だけにするというメッセージが載っていた。
- キム・ビョンホ記者／ソン・イルソン記者／ペク・サンギョン記者／イ・ヒス記者
- 入力 2017-08-19 00:00:00
