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[アンケート] 高校卒業生を誘惑する整形手術の広告


12月から2月までの3カ月間は整形手術シーズンだ。上の学校に進学する学生、特に高校を卒業して大学に入る学生にとっては顔を変える絶好の機会になる。

大学で出会った新しい友人たちはかつての自分の顔を知らないだろうし、手術で変えた素敵な顔で初対面を果たすことができるからだ。入試地獄から抜け出して街に出た彼らを「整形の広告」が誘惑する。「顔を変えよう。今がチャンスだ」

地下鉄駅、特にソウル江南の地下鉄の駅周辺は整形手術の広告で埋まっている。広告を見つめる外国人の目には韓国が「整形天国」に映ることだろう。実際に整形手術に対する韓国人の考えはかなり寛大だ。

昨年、市場調査専門企業のエムブレイントレンドモニターが成人男女1000人を対象に実施したアンケート調査で「生まれ持った外見で一生を生きることが望ましい」という意見に同意した人は35.4%にとどまった。整形手術をした人をあまり好まないという意見も27.9%に過ぎなかった。

回答者の半数以上(57.3%)が整形手術を介して美しくなりたいというのは当然の欲求だと認めた。

しかし手術台に横になることにはあまり気が乗らないようだ。経済的な条件が整えば整形手術を受けたいと答えた回答者は4人に1人の割合(23.3%)に過ぎなかった。

理由は手術の後遺症だ。回答者の42.5%が手術の副作用を心配した。

2013年、二重まぶたと鼻を高める手術を受けていた女子高生が意識不明に陥って死亡し、患者の同意なしに他の医師が手術をする「幽霊手術」が俎上に載せられた。この整形外科が幽霊手術ではなく協診だと対抗しながら、未だに民・刑事上での争いが続いている状況だ。2016年にも整形手術を受けていて死亡する事故が1日に2件も発生したことがある。

これだから整形手術の広告を見て誘惑を受けても気軽には病院に足を向けることができない。命をかけて手術台に上がらなければならないからだ。

整形手術の副作用が大きい理由は病院が適切な人材や設備を備えていないからだ。韓国の整形外科専門医は2200人程度だが整形外科の診療を行う非専門医がほぼ1万人に迫る。実際に医師ではない事務長が病院を運営する整形外科もおびただしい数になる。

それでも地下鉄を覆う整形手術の広告は甘い誘惑だ。韓国が外見至上主義社会であることを実感させる。

整形手術の広告を規制してほしいという苦情が地下鉄公社に殺到すると、ソウル交通公社は2022年までに地下鉄の整形手術の広告を全面禁止すると発表した。しかし実際に規制するかどうかは、まだはっきりしていない。
  • O2CNI Lim, Chul
  • 入力 2018-02-17 06:00:00




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