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薬村五叉路殺人事件の真犯人に懲役15年が確定…映画「再審」のモチーフにも


  • 薬村五叉路殺人事件の真犯人に懲役15年が確定…映画「再審」のモチーフにも
益山(イクサン)薬村(ヤクチョン)五叉路タクシー運転手殺人強盗事件の真犯人に懲役15年の刑が最終的に確定した。

大法院3部(主審キム・チャンソク大法官)は27日、強盗殺人の疑いで起訴された薬村五叉路殺人事件の真犯人A(37)の上告審で懲役15年を宣告した原審の判決を確定した。罪のない人が濡れ衣を着せられた事件が18年ぶりに終わったのだ。
 
裁判部は「客観的な物証がなくても調査官の証言、Aの友人の陳述の信憑性およびその他の証拠などを総合すると有罪を認めた原審の判断が納得できる」と説明した。

Aは19歳だった2000年8月10日、タクシー運転手からお金を奪って生活費にすると決心し、バッグにナイフを入れて家を出た。家の近くで被害者が運転するタクシーの後部座席に乗って薬村五叉路のバス停まで移動した。到着した後に彼はナイフでタクシーの運転手を脅し、これに驚いて逃げようとする運転手を殺害した疑いを受けた。

運転手はタクシーの運転席から肩や胸など12カ所を凶器に刺された状態で発見され病院に移送されたが死亡した。当時、警察は最初の目撃者だった15歳のBさんを犯人として追い込んで裁判に引き渡した。2審で懲役10年の宣告を受けたBさんは上告を断念、2010年に満期で出所した。以後、2013年に虚偽の自白をしたとして再審を請求した。3年余りにおよぶ長い裁判の末に裁判部は2016年、Bさんに苛酷な行為が加えられたことを認めて無罪を宣告した。

Bさんにとって長く苛酷な時間。それでもこの時間が無駄にならなかったのにはSBSの時事教養番組『それが知りたい』の努力があった。

『それが知りたい』はBさんが再審を請求した2013年と裁判中の2015年の二度にわたって、この事件について放送した。

『それが知りたい』は放送で事件発生当時15歳の少年だったBさんに違法な逮捕と監禁、苛酷な行為を加えたことを知らせ、被害者には膨大な量の出血があったにもかかわらずBさんの持ち物からは一滴の血液も検出されず、タクシーからBさんの指紋も出なかったのに自白だけで逮捕したことへの不合理さを批判した。

また、タクシーの運行状況を示すタコメータの記録鑑定などの事実確認を介してBさんが物理的に犯行に及べなかった新たな可能性を提示して、社会的な波紋を起こした。

この事件は昨年2月に公開された映画『善惡の刃(原題:再審)』のモチーフにもなった。

  • 薬村五叉路殺人事件の真犯人に懲役15年が確定…映画「再審」のモチーフにも
  • 毎日経済 スタートゥデイ キム・ソヨン インターン記者 / 写真=SBS放送画面キャプチャ、映画ポスター | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-03-27 15:56:07




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