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エボラ恐怖の拡散、サムスン・現代自動車…出張自粛・駐在員の撤収を検討

アフリカ輸出戦線に「エボラ暗雲」 

エボラウイルスが拡散し、ギニア・リベリア・シエラレオネなどの西アフリカで輸出・受注活動を展開するサムスン電子・現代自動車・LG電子・現代重工業などの韓国企業に赤信号が灯った。

4日、財界はエボラウイルスの拡散推移を緊急点検する一方で、アフリカ地域への出張を自粛したり、現地駐在員の撤収などを検討する等、後続対策を用意するために奔走している。それぞれの輸出企業は、エボラウイルスがアフリカ全域に拡大した場合、現地輸出に支障をきたす場合があるとし、事態の推移を綿密に点検している。

サムスン電子はエボラウイルスの蔓延地域に対する出張禁止措置を下し、他のアフリカ地域に対しても、通常の営業活動は行うが状況を鋭意注視することにした。ナイジェリアでサービス法人を運営しているLG電子も、危険地域に対する出張制限勧告措置を下した。

現代自動車はアフリカ地域の販売を担当するドバイ地域本部の従業員に、該当地域への出張を控えるように指示した。サムスン重工業はリベリアなど、近隣諸国への出張自粛令を下した。ポスコも南アフリカ共和国の現地法人で勤務中の駐在員を対象に、エボラウイルスの予防活動に万全を期するように指示を通達した。

政府は4日、政府世宗庁舎で国務調整室・保健福祉部・疾病管理本部・外交部・文化体育観光部・女性家族部など、関係部処の担当者が出席した会議を開き、エボラウイルス対策を議論した。政府はエボラウイルスの国内流入を防ぐために、西アフリカを旅した入国者の検疫を大幅に強化することにした。西アフリカを訪れた国内旅行者が、現地でエボラウイルスへの感染を疑われる症状を示せば入国を遮断し、現地の防疫当局の統制を受けるようにする予定だ。また、西アフリカに医療スタッフと疫学調査官を派遣することも検討している。

西アフリカ3カ国で集中的に発生しているエボラ出血熱は、まだワクチンと治療剤が全くなく、致死率は最大90%に達する。現在、この地域でエボラ出血熱による死亡者は826人にのぼると伝えられた。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者/イ・ヂンミョン記者/イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-04 17:41:53




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