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クールな20代の反乱、保守没落の「決定打」


◆ 6・13地方選挙の後 ◆

「クール&アングリーヤング(cool&angry young)」が政治地形を変えた。 6・13地方選挙で共に民主党は基礎団体長までも独占した。全国の地方自治体長226人のうち151人を獲得したのだ。「地域投票」傾向の強い市長・郡守・区庁長選挙でさえ、地域の敷居が低くなったわけだ。

変化の中心には20代がいる。 20代が直接語る彼らの判断基準は「クールなのか、クールでないか」だった。彼らはまた、ろうそく革命を通じて政治的覚醒を経験した。このような特徴が集まって、彼らを意味のある政治集団にした。今回の選挙で20代は既成世代に対する不信任を投げつけたものと解釈される。保守政治に怒る20代、変化を果敢に受け入れる20代。いわゆる「アングリー(angry)20代、クール(cool)20代」が今回の選挙の主役だったわけだ。彼らが投票隊列に大挙して参加した。ソウルに住む会社員のイ・チュングさん(27)は「選挙の日、互いに投票したことを確認する連絡が殺到した」とし、「昨年の大統領選挙の時からの友人のあいだで選挙に関心を持つ人が多くなった」と語った。

20代は8~9日に実施された事前投票に積極的に乗り出して、いちはやく変化を選択した。 14日の中央選挙管理委員会によると、世代別の事前投票率は20代(19歳を含む)が22.4%と最も高かった。

大邱市長・慶北知事選挙でも進歩陣営の候補が30%以上を得票したのは、今回の地方選挙が初めてだ。それほど保守の庭でも変化の風は強かった。慶北大に在学中のイ・ホンジュさん(21・女)は、「友達が民主党候補であれば入れる雰囲気だった」とし、「教育監選挙でも(進歩性向の)キム・サヨル候補に入れたのに、なぜカン・ウニ教育監が当選したのか分からない」とした。

投票は彼らには遊びでもあった。ソーシャルネットワークサービス(SNS)に慣れている20代の「投票認証ショット」がひとつの遊び文化として定着した。20代が投票率を互いに牽引した側面という話だ。

ほんらい保守は既存の秩序を尊重しながら、法律・規範を重視する特徴を持つ。改革には慎重な態度を取りながら、進歩陣営の急速な社会改革については、「社会の発展をむしろ阻害しうる」と反対する。また自由と財産を大切にする理念的特徴も持つ。

とは言え、韓国の保守政党は保守主義の理念を過不足なく持つことができなかった。むしろ韓国では合理的な保守陣営の誕生はずっと失敗してきた。保守政党は既得権を守るべき価値で混乱したし、改革の要求には単純な指導部交代で命脈を続けた。

今回の選挙で20代が民主党に大量票を与えたのは、今回の選挙は保守政党に対する審判の性格を持つためだ。

保守の庭でも20代は既成世代とは異なる選択をしている。民主党は今回の地方選挙で、慶北・亀尾(クミ)でTK圏初の地方自治体長を当選させた。欧米では30代以下が全体の人口の55%を占めている。(亀尾は)朴正煕もと大統領の生家があるところだが、主に外地出身の20代が果敢に変化を選択した。

自分自身を保守性向と明らかにした会社員のキム某さん(29)は、「以前は投票で堂々と野党に入れることができたが、今はそうではない」とし、「各候補間の公約差が大きくない状況で、力を失った野党を支持することは気まずかった」と語った。キムさんは「保守政党が政策よりも刺激的な発言に気を使うようすに、投票する気だった人まで背を向けさせたようだ」とし、「一方に傾いたのが気にるが、保守政党が造り出した当然の結果だと思う」と評価した。

保守政党の審判という構図の下で、政策と候補の検証が正しく行われなかったという点は物足りなさが残る。
  • 毎日経済_キム・ヒョソン記者/パク・テウィ記者/キム・ヒレ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-06-14 18:10:50




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